【崩壊3rd・17章】コラボに釣られてまんまと始める開拓者
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前回の記事から引き続き来てくれた方へ。
前回の記事を書いてから一週間くらい経ってます。でも一週間と思えないくらいプレイヤーのテンションが変わってます。
ン御免!
デュランダルによる拉致、ワタリガラスによる妨害など数々の障害を乗り越え、ついに始まりの地である長空市にてキアナを見つけた雷電芽衣。しかしその体は天穹市の崩壊エネルギーを一身に受け、すでに限界状態であった。
ようやくキアナをハイペリオンに、聖フレイヤ学園の仲間たちの元へ連れ帰れるはずだったが………というのがこれまでのあらすじ。
起き抜けでも芽衣先輩のことが大好きなキアナ。しかしその声色は明らかに天命での戦いの前とは異なっています。芽衣先輩はどういう感情で聞いていたのか…。
天穹市での戦いを見てきたプレイヤーは、キアナにどういう心情の変化があったのか、天真爛漫な少女がどういう思いで覚悟を決めたのかを知っています。
それでもキアナ本人は、変わってないと思っている。
きっと本質は変わっていないのでしょう。
しかし本質以外が変わってしまったし、本質がこうだからこそ変わらざるを得なかった。
キアナは全てを自分の責任だと思っている。
立場としてはある日突然律者になって災害を起こしてしまった芽衣と同じですが、違うのはキアナは一般市民ではなくその為に造られた存在だということと、その災害を止めるために愛する人が死んだこと。
何も悪くないのに背負い込んでしまうのも納得で、そのために他の人を救おうとしてしまうのがカスラナなんだろうな。
ベラ!!!?
ベラ………!
二次崩壊編でベラの想いが描かれてましたね。今は意識が無くとも、おそらくはシーリンのことを守りたいんだろうな。
さらっと酷いこと言うナターシャ・キオラ。芽衣先輩は悪くないが!?
芽衣がいなくなったタイミングでの吐露。
正直自分はまだ9章の時感情移入出来てなくて、空の律者が芽衣のジェムを回収してるシーンも、わー律者大暴れだ!ピンチだね!くらいの気持ちで読んでました。
それどころじゃないどころがガチモンのトラウマです。当たり前だ!
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noteの順番が前後したのでここでちょっと9章までの話を書くんですが、正直全然感情移入できませんでした。9章面白い!と聞いてましたが9章まで感情移入できてないので9章でもあまり感動できず。つまらないと感じていたわけではなく、多分ここがストーリーの始まりなんだろうなと思ってました。その予想は当たってて、9章でぼんやりと見ていた空の律者の行動も姫子の死も、漫画版もきちんと読んで17章まで進めた今ボディーブローのように効いてきています。姫子とキアナたちの関係だけじゃなくシーリンやネゲントロピーのことも。
なので9章で感動できずに3rdやめた人がいたらもったいないなというのが感想です。
感情移入できなかった理由としては、序盤のほのぼのフェーズが本編で短すぎて、平常時の状態が分からなかったので落差を感じれなかったのがでかかった気がします。先に漫画版の最初の方とかアニメの戦乙女の食卓を見てくれとかゲーム内で動線をください。サクサク進めたいタイプはそのままいくだろうし、自分みたいなタイプは全て総なめにしてベロベロでよだれまみれにしながら突き進むから!
そもそも10章くらいまで4人が一緒に住んでたことすら知らなかったので、なんか仲良しなんだろうなこの辺のキャラ達、姫子先生が死んだ…きっと仲良かったんだろうな…レベルでした。大変客観的に見てた。
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仲間たち――芽衣を自分から遠ざけてくれと頼むキアナ。芽衣は全てを聞いていました。
芽衣が、今誰と取引を持ち掛けられているかも知らずに。
有名なシーンゆえになんとなく知っていましたが、
キアナ………
キアナが変わったように、芽衣もまた変わった。
キアナが変わらざるを得なかったから、芽衣も変わらざるを得なかった。
ナタ…じゃなくてワタリガラスも本当に悪い人じゃなくて、でもこの世に善と悪がないことを知っている。これはオットーについていくと決めたデュランダルも同じでしたね。天命もヨルムンガンドも手段クソだけど、悪の結社に悪だけが従ってるわけがないリアリティ。
ここであのアニメにつながるのかと納得…。
前回記事の通り、自分はストーリーの要点であるストーリームービー(公式Youtube)だけ全て見たうえで、どういう物語の上であれがあったのかというプレイ方法をしています。
「罪人の挽歌」も何度も見ました。この章なんだろうなと覚悟しつつ進めています。
未プレイの頃、芽衣は元々ダントツに強くて常にキアナの先を行く憧れの先輩で、そんな先輩に対し始めてキアナは正面から挑む…!みたいに想像してました。雷の律者の力で戦う芽衣自体、キアナは初めて見たものだったんですね…。
覚悟決まりすぎだよ。即答だよ先輩。
こんな先輩に愛されちゃって~~キアナちゃんこのこの~~~♡
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…はあ…………。
17章までに芽衣がキアナにどういう感情を抱いていたのか、どういう過去があったのかが描かれていました。回想の二人の服装から察するに、あの辺の話が崩壊学園(崩壊学園2)なんでしょう。
お嬢様芽衣先輩の驚きのツンツンツンデレ度合いに興奮しつつ、じゃなかった、キアナに対して超ドでかい感情を向けていることが分かりましたね。その理由まで含めて。
思ってたよりずっとでかいし、序盤感じてたふんわりした光のイチャイチャ百合じゃなくてこれは明確に「私を救ってくれた全て」「私の光」系の闇のクソデカ百合でした。最高です。
違うそれどころじゃなかった。
(芽衣のキャラクターが崩壊学園と崩壊3rdで結構違うということは知っていた(そういう偏った情報だけ知ってるあるある)ので、同一世界線の人物だったことに驚くと同時に今その旨味を嚙みしめています)
HEY いまどんな気持ち!?
愛した女と瓜二つの少女にいざとなったら殺してくれって頼まれるお前今どんな気持ち!?
なあ!
でも、お前は、
かつての綺麗な理想を捨てて、
親友と決別して、
同胞を手にかけて、
数多の人類を犠牲にしてでも、
崩壊に勝つって、
覚悟、
決めてるんだもんな…
なんでお前ら本当こんな尊いんだよ………
なんで…こんな…普通の少年少女が……
そしてついに危機が迫る長空市。
ごめん個人的にはその台詞は水神思い出して苦しいんだ。あ゛゛!!!!!(ここで息絶える)
冬開けのフォスフォフィライトみたいなことするんじゃない!
お前のせいじゃない!!!
キアナのせいじゃないんだよ
芽衣先輩がいれば百人力だというキアナ。イチャイチャしてるだけのはずだったこの台詞が、今えげつない重みを伴って芽衣にのしかかってきます。何が100倍のパワーか、大事な人を救う力すらないのに。
1章プレイしてまだ10日しか経ってない筈なのになつかしさを感じて自分でびっくりしてます。
驚くべきことに序盤のグラフィックやシステムの古さが逆に新規プレイヤーに時間の経過を疑似体験させる要素になってる。
悲痛な覚悟ではあるが、悲痛さよりも格好良さが勝ち過ぎている。
ヒーローが全てを救ってくれるが、ヒーローを救うためには己が悪になるしかない。あまりに全てが「愛」で、その重みを背負った故の身勝手さがとても良い。
素敵という言葉が似合う場面じゃないが、素敵だと言わせてください先輩。なにせ自分は重すぎた大きな愛が行動原理のキャラクターが大好きなので。
(感情はデカければデカいほどいい!CP厨先輩との約束だぞ!)
そして先輩は律者として覚醒し、あの意味わからん金ピラをノーダメで倒す。というか自キャラのHPバーがねえ。
理の律者の時もそうですが、律者化した時明らかに出るダメージの桁が違うの好きです。
そして千羽学園の屋上。
ヨルムンガンドへ行く芽衣と、それを止めるキアナの壮絶な戦いが始まる。
ごめんムービー見ながら全然涙出てきた。
何度も見たはずのムービー、全ての台詞を知っていたはずなのに段違いの重みにこっちが押し潰されます。
気づけばムービーの一言一句に感想書いてました。
再生しながら是非この記事をご覧ください。
・諦めなさいと言いながらキアナの首を絞める芽衣
これだけ大事で大事なキアナの首なんて絶対絞めたい訳ない。でもここでそっぽ向いて無言て立ち去ったりしないのが、芽衣にとってこれがキアナとの最後だから、なあなあで終わりたくないという覚悟なんだろうなとも読めます。
・「息も絶え絶えの癖に」
吐き捨てるような言い方とこの冷たい目、初見では主人公と実力差のある冷徹な敵幹部にしか見えん。でもこれは、息も絶え絶えの癖にすぐ立ち上がろうとするキアナと、それを止めることのできなかった自分への当てつけなんですね。
・足を掛けられた直後にすぐに蹴り技に転じるキアナ
未プレイの頃から好きなシーン。戦いのガチ感、戦乙女養成学校に通っていた説得力、miHoYoは本気です。その後も投げ技を仕掛けていたり(見事に芽衣先輩は受け流してますが)戦い方がガチ…。
・芽衣の表情
全ての攻撃を受け流し、反撃を入れるたびに機嫌の悪い顔をする芽衣。この表情の全てがおそらくは当てつけのような怒りな訳ですが、律者化する前の芽衣との差が苦しい。変わってしまったのではなくこの怒りの感情こそが芽衣がずっと抱えていたものなんでしょう。
・ベンチ投げるキアナ
戦い方がガチすぎて好きシリーズ。それと同時に芽衣が避けるでもなくベンチを切るであろうことを予想してその場所に2撃目を準備しているのは、芽衣の癖を熟知してのことなのかな。変わってないんですね…先輩…。でも当時から実は真正面から受けて立つタイプだったことにギャップの良さを感じます。
・手刀でキアナを突き飛ばす芽衣
「突き飛ばす」がマジで「突き、飛ばす」なことあるんだ…
・王の財宝
ここでプレイヤーをあ、使ったんだなと思わせる演出。
その一瞬で優勢だった筈の芽衣の喉元に切先が当てられている。圧倒的な空の律者の力。未プレイの頃は「ここまでキアナ本気じゃなかったのか」と思っていました。そういうことじゃない!使うべきじゃない、命を削る力をキアナはただ芽衣を留めるためだけに使ったんですよ。重いよ。
だから最初に「この拳で止める」って言ってたんでしょう。律者の力に頼るんじゃなく、キアナ自身の拳で。その意味の重さよ。叶わなかった訳ですが。
・空中階段を上るキアナ
最後の授業の時、律者の圧倒的異質さの表れであった空中階段歩方法(命名)。それを弱々しく上るキアナ。フラフラのように見えますが、的確に芽衣の動きを封じて追い詰めてる時点でこの弱りが精神的なものなのが分かります。
・「いつもいつも、キアナちゃんはいつもこう」
体がボロボロなのに無理矢理に笑う。貴女は私を、みんなを助けてくれた。なのに一人で全てを背負おうとする。自分の命をも犠牲にして。
・「それは私の使命だから」
・「世界を救いたいなんて、そんなの分かってる」
キアナは拘束が破られたことに驚いてる、って感じじゃなさそうですよね。覚醒し始めている芽衣の様子に変化を感じたのか、あるいは私の使命だから、でこれまで先輩は納得してくれていたと思っていたのに反論されて驚いたのか。
・「でも、どう耐えればいいっていうの?」
『どう耐えればいい』
あまりにも愛だよ先輩……
この縋るような声。
・「芽衣先輩だめ!」
これ多分芽衣が暴走するんじゃないかと思って焦ってるんじゃないでしょうかね。でも本当は、芽衣は既にその狂気すら飲み込んでキアナの前に立っていたんですね。
・「私にとってこの世界なんかよりも」
・「キアナちゃんの方が…ずっと大事よ!」
ごめん。全然涙出てきた。
何回も見てこの展開知ってたはずなのに全然涙出てきた。重みが違う。一言一言とその表情の。
曲流れ始め、ここから律者vs律者の壮大な戦いに一気に切り替わるのがかっこよすぎますね。未プレイの頃見てても分かりませんでしたが、半律者状態のキアナでは完全な律者である雷の律者に勝てないんですね。
ごめんサビの入り方かっこよすぎないか?
・巨大な刀を構える芽衣
この瞬間に初めてキアナは悲惨そうな顔をする。ここまでずっと悲痛な顔をしていたのは芽衣の方なのに。
覚醒仕掛けたときに「芽衣先輩だめ!」と言ったように、ムービー前半の芽衣が覚醒していなかったことに律者であるキアナは気づいていたんでしょう。だから最悪空の律者の力を使えば勝てることが分かっていた。勿論使うのは最終手段な訳ですが。
故にこの時初めて自分は今芽衣に勝てず、これが芽衣との本当の別れになることを悟った。
芽衣は芽衣で刀を振りかぶる直前に悔しそうな顔をする。自身の力不足が故に大事な人を守れない、自分と同じ思いを次キアナが目覚めた時にすることを分かっているんでしょうね。そして同時に、自分を救ってくれた自分の全てとこんな一生の別れをするしかないのを悔しく思っているのかもしれません。
・「あの日貴女は私に手を差し伸べてくれた。その手を掴んだ時から、私の運命は変わった」
有名なシーンですよね。スタレのピノコニー編でこれのオマージュが出てきました。17章終わったと伝えると先輩艦長が爆速でピノコニーのムービーを送ってくれましたが、味がすごい。リアルタイムで艦長たち死屍累々だったことだろう。開拓者は黄泉にとってのキアナではありませんが、かつて黄泉と共ににいたという開拓者に似た誰かは、キアナだったかもしれませんしケビンだったのかもしれません。
・「貴女は、私の人生の中で一番大事な人」
・「もし貴女を助けることが罪なら、その罪は私が背負う」
これ比喩でも何でもなくてもう手の打ちようがない爆発寸前律者のキアナを助けるためにはヨルムンガンドの聖痕計画に手を貸すこと以外なく、罪のない大勢の人間を犠牲にするという明らかな罪なのが、重い、重いよ。それでも芽衣はこの世界なんかよりキアナちゃんの方が大事なんだよ。
・「さようなら、キアナちゃん」
そんなキアナちゃんとこんな別れ方をするしかないんだ。
・ベナレスに乗って飛んでいく芽衣
芽衣と共にあるのはもうベラではない、ただの心無い崩壊獣。
ムービー一本で随分書いたなと思いますが、ムービー一本が濃密すぎるmiHoYoが悪いので自分のせいではないです。
重い、先輩が重くて最高過ぎると同時にこれどうなるんだ…?
新規艦長である自分は第一部が完結して芽衣先輩が起源の律者として実装されていることも知っている訳だが、これ、仲直りできる?本当に???