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旅行や出張中でも起こりうる もしも国外で亡くなってしまったら



迫りくる年末年始。

お休み中に海外旅行!なんて方もいるのではないでしょうか?

コロナ騒ぎも落ち着いてきて、
海外旅行もそんなに気兼ねなくできるようになってきた最近。

海外出張もコロナ前のように戻ってきてますよね?

国外への人の動きが増えると、当然国外での訃報も増えてきます。

日本でも外国人観光客や駐在の外国人ビジネスマンか亡くなる事がありますが、逆も然り。

旅行中や出張中などの不慮の事故や急病、事件に巻き込まれるなど、
悲しいことですが、結構起こっています。

今回は、そんな海外でご家族が亡くなってしまった場合の手続きなどについて、お伝えしようと思います!




国外でご家族が亡くなった時の手順


万が一日本人が国外で亡くなってしまったら、
先ず現地の警察や病院から、日本大使館などに連絡が入ります。

その後、日本の外務省に連絡が行き、
ご家族が故人様と同行していなかった場合は、
外務省がご家族に連絡を入れます。

この後のご家族の対応としては、
故人様が死亡時に滞在していた国の日本大使館に連絡を入れ、今後の段取りや流れを相談をします。

国が変われば、手続きだだけではなく、風習や文化も日本とは異なります。

今後の段取りや必要な書類などに関してしっかり確認をとり、
現地でも相談できるよう、担当者や緊急連絡先なども控えておくのがポイントです。

その後、必要書類を持って現地へ向かいます。

この時、航空券や宿泊先は各自で準備しなければなりません。
また、パスポートを持っていない場合は、緊急で発給してもらいます。

万が一、経済的理由や現地の情勢などでご家族が現地に行く事が難しい場合は、
現地の日本大使館や外務省にコーディネートをお願いします。

現地に到着したら、故人様のパスポート死亡診断書遺体証明書エンバーミング証明書など、
ご遺体搬送に必要な書類を集めていきます。

必要書類は国によって異なりますので、外務省へ連絡で事前に確認しておきましょう。

書類の受け取り場所もそれぞれ異なるので、書類と申請窓口をよく確認しておきましょう。
リストを作成しておくとスムーズに受け取れます。

日本への死亡届の提出は帰国してからでも問題ないので、現地大使館などで手配する必要はありません。

諸手続きが終わったら、故人様のエンバーミングを行います。

国内搬送であればドライアイスが使えますが、
国外搬送ではドライアイスが使えないので、エンバーミングが必要になります。

近距離でもエンバーミング必須の国も多いので、しっかり確認しましょう。

エンバーミング処置を待ちながら、帰国の準備をして行きます。

帰りの航空機は故人様と一緒の便になるので、
現地の日本大使館でしっかりとスケジュールを確認しましょう。

また、搬送は受け取りての葬儀社や搬送業者を手配する必要があります

受け取り業者を決めて、事前に受け取り日時の段取りをしておきましょう。



日本への搬送時に必要なもの


亡くなった国によっても多少異なりますが、
日本への搬送時には主に以下のものが必要になります。

  • 故人様のパスポート

  • 現地で発行された死亡診断書

  • エンバーミング証明書

  • 現地日本大使館などが発行する遺体証明書

※故人様のパスポートは、現地の出国時日本への入国時両方必要になります。

その他、国によっては故人様の戸籍謄本(戸籍抄本)が必要になるなど、必要書類が国ごとに異なりますので、
現地へ発つ前によく確認して行きましょう。



海外搬送の費用はどれくらい?


海外搬送にかかる費用は、日本国内で搬送するのとは大きく異なります。

何にどのくらいの費用がかかるのか、大体の相場を知っておきましょう。

〇 空輸料金

 
国や時期によって料金は大きく変わってきます。

  アジア圏からの出国の相場は約15~25万円、
  アメリカ合衆国の場合の相場は約25~30万円、
  ヨーロッパ圏の場合の相場は約40~50万円です。

  また、棺の大きさや重さでも料金が変わります。

〇 エンバーミング費用

  故人様を腐敗から守るのに必要な費用ですが、
  相場は20~30万円だそうです。
  日本での相場も同じくらいです。

〇 その他の諸経費

  上記の他、現地での搬送料金や安置料金、
  故人様の納棺料金やお棺料金、手続きの諸経費等
  細かく別途料金がかかってきます。

◆合計金額は100万円~150万円

 諸経費を含め、相場はおよそ100万円~150万円。
 かなりの高額がかかります。
 また、ご家族の渡航費や滞在費もかかります。

 日本国内で外国人の方が亡くなられた際には、
 経済的な理由から、日本で火葬してから帰国する
 というパターンもありますが、
 他国で可能かどうかはよく確認しましょう。



国外でも起こりうる不測の事態。

急なことで、国内での不法より更に気が動転することと思います。

そんな中、国内で亡くなるより更に大変で難しくなる手続き。
そして必要になる高額な費用。

少しでも冷静に行動するため、必要な作業を知っておきましょう。

現地に向かう前に、日本で搬送業者や葬儀社に相談しておくのもいいかもしれません。

搬送のアイムでは、相談電話だけでもお答えしております。
お困りの際には、ぜひお電話くださいね。




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