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ライフエンディングに関する作品紹介!               映画「エンディングノート」を観た話


2011年に公開されたドキュメンタリー映画 「エンディングノート」
皆さまは知っているでしょうか?

SKK中の人は知らなかったのですが、
夫がその当時、自分の父親がすい臓がんで余命宣告をされたこともあり
劇場に観に行っていたそうで(義父はその後10年生きました)、
中の人は先日その話を聞いて、映画を観てみました。

がんで余命宣告をされた人のエンディング準備に密着するドキュメンタリー
映画、でも内容は暗くなく、明るい主人公のキャラクターが生き生きと
描かれているステキな映画でした。

今回は、そんなドキュメンタリー映画「エンディングノート」のお話です!


映画「エンディングノート」


監督は砂田麻美さん。
是枝裕和監督作品にスタッフとして参加してきた方だそうで、これが
初監督作品となったそうです。

主人公は、砂田監督の父、砂田知昭さん。
砂田監督は、がんになって余命宣告をされた父親に密着し、
このドキュメンタリー映画を作り上げたんだそうです。

砂田監督がスタッフとして作品に携わり続けた是枝監督も
プロデューサーとして参加したこの作品。

是枝監督は、身内が題材のドキュメンタリー映画は好きではなかった
そうですが、「これを見てほしい」と砂田監督が持ってきたこの映画を観て
気持ちが変わったそうです。
以下、サイト上でこんなコメントを出されています。

僕の助監督だった砂田さんが「観てほしい」と持って来たのは、娘(砂田)が父を撮り、しかもその父の内面をモノローグでナレーションにしているものだった。

(ケンカ売ってるのか!)と正直思った。

しかしである。この限りなく高くなっていたハードルを『エンディングノート』は軽々と超えて来た。いやぁ面白かった。

それは主人公(父)のキャラクターもさることながら、カメラを向けている人間(娘)の非常に冷静なふたつの批評性(撮られている者と撮っている私の両方へ向けられた)によって、アクロバティックにドキュメンタリーとして成立していた。

それは人間の、生命の、家族のおかしみと哀しみの両方に届いていた。

「エンディングノート」公式サイト


「エンディングノート」あらすじ


2009年、東京。主人公は熱血営業マンの砂田知昭。
67歳の時に40年以上勤めた会社を退職し、その矢先に
毎年欠かさず受けていた健康診断で胃ガンを発見。
すでにステージ4まで進んでいた。

残される家族のため、そして人生総括のために、最後のプロジェクトと
して課したのは「自らの死の段取り」と、その集大成とも言える
“エンディングノート”の作成だった。
そしてがん発覚から半年後に訪れた最期。
果たして彼は人生最後の一大プロジェクトを無事に成し遂げることができたのか?




映画「エンディングノート」を観て


まず、膨大な映像記録に驚かされます。
最近はスマホのカメラの普及により日常生活で手軽に動画が撮影できますが
主人公が若い頃の映像がこんなに残っているのか!と驚きました。

私の両親が若い頃の映像なんて、全くと言っていい程残っていません。

そんな主人公の若かりし頃の映像と現在の比較からも、どんな人物で
どんな人生を歩んできたのかが伺えました。

そして、主人公のキャラクターのチャーミングさ、病気やその末に待つ「死」というものへの前向きさが何より魅力的です!

「自分の人生を不幸せと思ったことはない」

主人公がベッドに横たわりながらご家族に向けて言ったこの言葉が
とても印象的でした。

自分が67歳にしてがんになったこと、そして「死」が近づいたこと、
そこに悲観することなく、絶望することもなく、諦めることもなく、
残された寿命を全うするために、そして愛するご家族のために
自分のエンディングを丁寧に準備し、日々を謳歌していく。

これが主人公の残りの人生の生き方なんだなと感じました。

最期の間際まで病院の担当医にも何度も感謝を伝え、
自分の葬儀についてご家族と段取りを確認する。
なかなかできることではないですよね。

中の人は最後は号泣でしたが、でも決して悲しいだけじゃないステキな
ドキュメンタリー映画でした!
自分の家族や環境に、改めて幸せを感じさせてくれるようなステキな作品。

「エンディングノート」

Netflix や Amazon Prime で配信されているので、興味のある方は
是非ご覧ください。







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