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毎年やり取りしていますか? 「終活年賀状」のお話
最近は終活の一環から「墓じまい」をする方も増え
耳にする機会も以前より増えました。
SKKでお手伝いさせていただくご家族様でも、納骨先のお話で
"墓じまいを予定している" などというお話が増えてきています。
お墓はご家族様、ご親族様がメインのお話になるかと思いますが、
親交のあるご友人やお仕事関係者など、ご家族やご親族以外の方々が
関わってくることと言えば、「年賀状じまい」
皆さんは聞いたことはありますか?
ご自身のエンディングや環境の変化によって意識することも多い
この「年賀状じまい」。
終活の一環で行う年賀状じまいのことを「終活年賀状」とも言います。
今回は、終活と共にやっておきたい終活年賀状のお話です!
終活年賀状とは?
前述した通り、終活年賀状とは終活を前提とした「年賀状じまい」
の事です。
近年ではメールやSNSの発展により、年始のごあいさつで風物詩でもある年賀状のやり取りをする方も少なくなって来ました。
結婚や出産などを年賀状で報告しても、いつしかなんとなく
年賀状は出さなくなっていった、喪中と共に書かなくなったという方も
いるそうです。
かく言う中の人も、年賀状のやり取りをするのはごく一部の親族友人のみ。
後はSNSで年始のご挨拶をしている…というのが現実です。
でも、マメに毎年年賀状を書いているという方もいて、
実際に年賀状が届くと嬉しくなったりもしますよね。
筆まめな方は、年賀状は全て手書き、絵も描いて絵手紙に。
という方もいらっしゃると思います!
受け取り手は嬉しく読んでくれていると思いますが、
年を重ねてくると、準備も書くのも大変になったりしますよね。
終活をはじめて、年賀状のやり取りも今年が最後かな…
とお考えの方は、年賀状に「今回で年賀状を送るのは最後とします」
という意味合いの言葉を添えましょう。
年賀状を終える理由やこれまでの感謝を伝え、受け取り手の方へ
配慮した年賀状や寒中見舞いで締めくくりましょう。
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終活年賀状のメリット・デメリット
◆終活年賀状を送るメリット
人間関係、連絡先を整理できる
普段の交流はなく、年賀状のやり取りだけの間柄という関係性の
方々も多いかと思います。
今後もやり取りをしていきたいか、これを機にそのやり取りもやめるのか
そんな人間関係を考え直す、整理するきっかけになります。年賀状の費用を削減できる
写真付きで年賀状プリントを依頼している場合など、結構な費用負担に
なっていますよね。
年賀状のやり取りを終える事で、はがき代や印刷代など
今後の年賀状にかかる費用の負担が軽減できます。年賀状準備の手間を削減できる
早い方だと11月から準備を始める年賀状。
送る相手のリストを整理したり住所を確認したりという作業から
全て手書きの方や絵手紙にされる方は、早くから準備しますよね?
ただでさえ忙しい年末の中での準備時間や手間が削減できます。
◆終活年賀状を送るデメリット
"縁を切る" と思われる
「年賀状じまい」という価値観もまだ定番にはなっていないので、
「年賀状を送ることをやめる」という文面が入った年賀状を受け取って
「絶縁状を送られた」と勘違いする方もいます。年賀状を再開がしづらくなる
終活年賀状を送った後にやっぱりもう一度年賀状を出したいと思っても
再開しづらくなります。
終活年賀状の文面には気を付けましょう。住所変更や訃報などのお知らせが届かなくなる
届いた年賀状を見て、相手の住所が変わったことや、結婚・出産したこと
などのお知らせを知るケースは少なくありません。
年賀状のやり取りがなくなると情報を知る機会が減ってしまい、
お祝いや悔やみを伝えられないというケースもあります。
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失礼のない終活年賀状の書き方は?
終活年賀状は、あくまでも年賀状を使うことを終わりにするだけです。
絶縁宣言だと勘違いされないためにも、相手との関係性は変わらない
ということを伝え、相手が不快にならないよう気をつけましょう。
終活年賀状の書き方についてのポイントは以下の5つです。
新年の挨拶と近況を丁寧に書く
普段の年賀状と同じように、先ずは新年のご挨拶を書きましょう。
※いきなり年賀状じまいについて切り出さないように注意。終活年賀状の理由を明確に書く
誤解を生まないように年賀状を今年で辞める理由を明確に書きます。
※新年のご挨拶を年賀状ではなくメールやSNSに切り替えたい場合は
その旨も書きましょう。全員に出している旨を伝える
文面に「皆様」という言葉を交えるなど、全員に対して終活年賀状を
出している旨を書きましょう。今後も交流したい気持ちも伝える
「今後も交流を続けていきたい」という気持ちを書くことが重要です!
「縁が切れるわけではありません」などの文面を添えましょう。メールやSNSなど連絡の代替手段を示す
今後も連絡を取っていきたいお相手には、メールアドレスや電話番号、LINE、SNSアカウントなどを最後に伝えましょう。
※個人情報の記載になるので、保護シールを貼るなど注意しましょう。
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子どもの頃は、年明けにポストを覗くのが楽しみだった年賀状。
大人になると準備の大変さが勝ってきますよね。
年賀状を書くのが楽しみという方もいるかと思いますが、
大変だと感じている方は、メールやSNSなどの便利なツールを駆使したり、思い切って関係性が遠い方とは "年始のご挨拶をやめてみる"
という選択肢もあります。
コミュニケーションツールが発展した現代。
「終活年賀状」を検討して新しいコミュニケーションの仕方を
検討してみてはいかがでしょうか?