iPhoneカメラの最短撮影距離で
スマホカメラってオートフォーカスの精度もいいですし、普通にスナップとかメモ代わりに写しておく分には便利です。その分デジカメもフィルムカメラも使用頻度が減ってしまったわけですが、たまにカメラのファインダなり液晶でボケた画像を見ると、スマホでもボケあり写真撮れないものかとか思ってしまいます。
寄ればバックはボケるには違いないのですが、カメラ感覚だと焦点距離が長い方がボケやすいかなと思ってテレコン使ってみました。
たしかに望遠ぎみ(×2.0で換算52mmなので計算上はカメラで言う標準レンズくらいの画角)になるのですが、元々レンズ自体の絶対焦点が短いからか思ったほどボケ効果が得られません。逆に最短の撮影距離も2倍になるのか、寄れなくなります。
ピントが合う最短距離がノーマルだと、iPhone背面から6cmくらいだったものが、17cmくらいになってしまい、至近距離の被写体はこのテレコンが無い方が大きく撮れたりします。がっかりしましたが、思い直して、CloseUpレンズ併用で無理やり寄ってみました。
右はAPS-Cセンサーなので35mm換算42mmの画角。最短撮影距離の25cmあたり。
左はiPhoneとBlackEyeのスマホ用テレアダプタレンズ。公称×2.4倍とのことですが、実質2倍弱(iPhone換算26mm×1.7倍の換算42〜45mm)くらいのようです。こちらの最短距離は、iPhone背面から17cmくらいでした。
iPhoneの方がだいぶ寄っているにも関わらず、ボケ状態が全然違うのは、センサーサイズと焦点距離の絶対値の違いでしょう。
右はフォーカルレデューサありで、換算52mmほど。上の花の大きさに合わせたつもりなので、最短よりは少し引いてます。
左は上のテレアダプタレンズにCloseUpレンズNo.4を追加。これで換算50mmくらいの画角になっているようです。こちらも大きさ優先で最短より少し引き状態。CloseUpレンズで焦点距離が伸びた分、ボケ感が大きくはなってますが、デジカメに比べるとざわざわしてて綺麗とは言えないですね。
最短まで寄って、こんな感じ ↓
デジカメのレンズと張り合っても仕方ないですが、背景と分離しやすいアングルだとそこそこ面白い。
まぁ目一杯寄ってクローズアップするならスマホ用マクロレンズの方が向いてるかもしれません。ピント面が極端に薄くなるし、クリップ式のマクロは多種販売されてるので、カメラ用レンズみたいにボケの味がどうのこうのと楽しめたりします。
ただ、スマホ用のマクロアダプタレンズは、撮影位置で被写体から3cmとか、高倍率のものだと1cm以下。高倍率になるほど被写体とレンズの空間がなくなってくるのでライティングが大変ですし、大きいものとか広い範囲の絵作りは難しくなってきます。せいぜい被写体サイズで4cm以下のもの向き。デジカメのマクロレンズのように等倍から無限遠というわけにはいきません。
スマホのマクロはまた別の機会にということで、ここでは iPhoneで寄ってみるという話なので、フォーカスを最短撮影距離に固定したまま動画撮影してみました。ProCameraアプリのマニュアルフォーカスモードです。
iPhoneノーマル→Wideコンバージョン→ノーマル→Teleコンバージョン→Wideコンバージョンの順となっています。
オートフォーカスでないのでどこにもピントが合ってない時間も多いですが、iPhoneのボケ感を確認するための動画なのでご容赦ください。
最後に今回使用したスマホ用のテレアダプタレンズも紹介しておきます。
BLACK EYE のTELEレンズは、先端にフィルター取り付けネジは切ってないので、レンズ用フード(42mm)をかぶせてみました。スマホ用アダプタレンズとしては、いかついですが、これで52mm径のフィルターがねじ込めます。