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TokyoGrapherのレンズたち
多分2016年 iPhone 6Sに機種変更して、そこから2021年秋にiPhone12 mini に機種変するまで(してからも)なので6Sは結構長く使い続けてます。その6SでTokyoGrapheの iPhone専用レンズをメインで使っていました。
スマホ用アタッチメントレンズは大抵クリップ式でネジ径16mm。クリップが壊れても、最近は100均ショップでスマホ用マクロレンズとか販売されてたりするので、レンズだけ付け替えて使い回すことができたりします。が、TokyoGrapher のものはネジ径が11mmくらい?専用のマウントか機種ごとの専用ケースを使う必要がありました。
iPhoneのモデルが変わるたびにマウントやケースを設計して製造するのも大変な話でしょうけど、iPhone側のレンズとの取り付け位置・距離の精度を出すために必要とのことでした。
結局は、iPhoneカメラ側の性能が上がって対応できなくなったという理由だったと記憶していますが、iPhone X〜11のあたりで製造・販売中止となってしまいました。取り付けマウントの問題も大きかったのではと想像します。
ということで、これらのレンズもお蔵入りしてしまいましたが、写りは良かったので時々思い出しては試し撮り程度に使っています。
Zero-Distortion Wide Lens Pro 18mm
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TokyoGrapherのレンズの中でも真っ先に入手したレンズ。古くはiPhone3GSのカメラ画角が(35mm換算)38mm相当、4Sで換算35mm相当。
iPhone 6S/SE(第一世代)になって換算29mmと広角となってきたが、個人的に24mmくらいの画角が好きだったので、スマホ用ワイコンを色々試していた記憶があります。
公称で焦点距離×0.66なので、6Sに付けた場合は換算19mmほど。
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広々と撮れるのもありがたいですが、ワイコン付けるとノーマル状態より寄れるところも嬉しいところです。光学的理屈はよくわかりませんが、最短撮影距離も×0.66になるのでしょうか?
逆にテレコンレンズ付けると寄れなくなりますね、カメラのレンズで試しても同様です。
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iPhone6Sの画面短辺が約58mm。何もつけない状態で最短寄って約52mm、このワイドレンズ付けると38mmくらいが幅いっぱいになるくらいまで寄れます。超広角での寄りは好みが分かれるかもしれませんが。
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普通に接写すると背景はボケきってしまうものですが、背景をなんとなく残した雰囲気で撮れますね。下のマツバウンランの花は7〜8ミリの小さな花です。
MACRO 2.5×
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スマホ用マクロは、選択に困るほどやたらと多種販売されてますが、仕様を見ただけでは、どの程度の接写が可能なのか全くわかりません。
よく15倍だの20倍マクロとか表記されてますが、何が20倍か理解に苦しみます。被写体との合焦可能距離(記載があればですが)でなんとなく想像するか、作例画像が載っていればそれを参考にするしかないでしょうか。
フィルムカメラ時代に1/2マクロとか等倍マクロとか言われてたのは、1cmの大きさの被写体をフィルム上で1cmに結像すれば等倍、5mmだったら1/2マクロ。スマホカメラの小さいセンサー上の結像サイズを比較しても意味なさそうなので、個人的にはスマホ画面サイズでの表示・撮影サイズで比較するしかないのかなと思ってます。
前述した iPhone6Sと12miniの画面短辺が約58mm。ノーマル状態で目一杯寄って52mmとか55mm幅くらいまでピントがきます。これをほぼ等倍とみなして、マクロ付けた結果30mmくらいを短辺いっぱいに撮れれば 「×2マクロレンズ」、24mmくらいだったら「×2.5マクロレンズ」とか写真の説明にメモしてます。
ちなみにKENKOのREALPRO CLIP クローズアップ6倍だとほぼ10mm。
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このMacro 2.5×は22mm〜16mm幅が短辺いっぱいに写せます。だいたいの撮影距離は32〜28mmといったところでしょうか(レンズ先端からだと24〜20mm)
かなりの近接に限られるので普段使いにはマクロすぎるかな。KENKOの6倍もそうですが、近すぎて被写体に影が入ってしまうとかライティングが苦しいことが多々あります。直径1センチもないような小さな花の観察にはいいかもしれません。
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オランダミミナグサは直径7〜8mmくらいとかなり小さい花ですが、これでギリギリ引いた状態。
ヘビイチゴの花は1センチちょっと、ほぼ目一杯寄り気味。
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直径1センチちょっとの小さな花(多分ケシの一種)
左は普段よく使っているスマホ用マクロ (「×15 Macro」と銘打っていますが、ノーマルでの最短倍率を基準にすると2倍ほどの大きさで撮れます。)
発色の違いは iPhoneの機種差とアプリ側ホワイトバランスの差でしょう。
(左はカメラアプリ、右はProCameraアプリ WB:5000度)
Telephoto Lens 50mm
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レンズ仕様としては、3群3枚 倍率:1.8倍 のようです。
iPhone 6Sは、焦点距離 4.15mm (35mm判換算29mm 画角73度) F:2.2
Telephoto装着で、35mm判換算焦点距離約52mm相当 画角46°くらいになります。
ただ、ピントが合う最短撮影距離が、ノーマル iPhone 6Sで約7cm弱まで寄れていたのが、Telephoto Lensをつけると13cm近くまで伸びてしまいます。結果、最短撮影状態で写せる大きさはかえって小さくなってしまいますね。(55mm幅くらいが短辺目一杯に寄れていたものが、8cmくらいに)
寄りたい時にはクローズアップのフィルターでも付ければいいかなと思ってステップアップリングをはめてみます。
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フィルター用のネジが切ってあるわけじゃないので、34-37mmステップアップリングの34mm側ネジ山を少し削って無理やりはめ込みました。
接写でなければ、単純にノーマルより2倍近く大きく写せるわけですが、もともとの焦点距離が全然違うので、35mm判カメラの標準レンズ、例えば50mm F:1.4 開放みたいにきれいなボケになってくれるわけではないです。
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左のPENTACON 50mm はフォーカルレデューサー併用
35mm判換算 35×1.5×0.7 = 52.5mm相当 絞りF2くらい
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最短くらいまで寄って、クローズアップレンズ併用です。
スマホでもこんなふうにも撮れますという程度かな、iPhoneのポートレイトモードはあまり寄れないので、これはこれで使い途はありそうです。
クローズアップの度を変えてみるとか、他のフィルタを試してみると面白いのでしょうが、ボケ味に関しては素直にデジカメで撮った方が良さそう。
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PL Filter
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加筆中
Diffusion Filter [Strong]
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使わなくなったスマホ用マクロレンズのクリップを改造してTokyoGrapherのレンズをねじ込めるようにしたもの。6s用のマウントから取り付けネジを取り出して接着しただけですが、これでTokyoGrapherのレンズを 6S 以外でもかろうじて流用できるようになりました。当然ながらiPhone側のレンズとの距離とか角度とか精度は疑問です。