工作レンズ03_TokyoGrapher MACRO 2.5×
これもかつての愛用品からお蔵入りしていたものの一つ
iPhone11くらいの時代まで、TokyoGrapherからiPhone専用アタッチメントレンズシリーズが販売されていました。製品の紹介と使わなくなった経緯は以下の記事の通りですが・・・。
スマホだと
そんな次第でiPhone12miniに機種変更してからは、純正マウントでは取付できなくなったので、市販のスマホ用クリップを改造して代用。
TokyoGrapherのレンズ取付ネジが約11.5mm、市販品のスマホ用クリップ受けネジが16mmとネジ径が合わないので、純正マウントから削り出した受けネジをクリップに接着──この段階で精度悪化(^^;)──したものの、他のスマホ用マクロを購入したこともあり、めったと使わなくなってしまった。
今年のお題というか、少し前から、クローズアップレンズやスマホ用マクロレンズをカメラのマウントアダプタに着けて遊んでます。この流れでTokyoGrapherマクロも使用頻度は減ったとはいえ、元々の写りは良かったので試してみたくなったわけです。
カメラマウント取付
で、カメラマウント(今回はL39マウントアダプタで)取付です。
TokyoGrapherマクロが外径でφ31mmほど、裏側取付ネジ径がφ11.5mmほど。ステップダウンリングもここまで小さいものはないし、それ以前にL39マウント面より前にレンズを置くとピントが来ません。
ということは少なくともL39マウントフランジバック28.8mmより短い焦点距離? マウントアダプタ内側に放り込んでみると数メートル先には合焦してそうです。
マウントアダプタ内径39mmにそのまま入れてもガサゴソと動くので、レンズ蓋のゴムをくり抜いたものと30-34mmステップアップリングでスペーサにします。
リングを被せた状態でφ36mmほど、まだ隙間がありますが、L39のレンズキャップをねじ込めば固定できそうです。
開口径は、少しずつ削っていって結局φ26mmくらいまで広げる。まだ少しケラれるが、周辺減光の味ということにします。
穴あきキャップをねじ込んでみると、どこかで見たような・・・
「写ルンです」のUtulens / Wtulens、比較するものではないですが、並べてみます。
絞りとテスト撮影
とりあえず撮ってみます。
これも友人にいただいた備前焼のうさぎ(全長約6cm)最短撮影距離で。
このままでも十分面白い気がしますが、絞った状態もテストしておきます。
黒い紙に穴をあけたものをレンズ底キャップにはめ込むという、かなりアバウト、しかもゴムキャップは綺麗に切れない。黒い紙の方は消耗品感覚、キャップ内径が11mm弱なのでコンパスカッターで簡単に切り出せますが、絞り穴は適当。正確を期すならカッティングマシンで切り出した方が良さそうです。
大ざっぱながら、シャッター時間から想像して左からひと絞りずつ絞った感じです。(開放f:4としてf:5.6/8/11・・・正確ではないです)
このレンズも少し絞る(3mm位かなぁ)くらいが良さそうです。ちなみにレンズリア側口径は約7mm。
よくよく見れば、Wtulensもφ1mmくらいの絞りリングが入っています。焦点距離17mm/f:16だからその通りなのですが、ピント合わせ機能を省いてパンフォーカスで使うからでしょう。レンズ開口径は7mmくらいあるので、開放にするとどうなるか興味は湧きますが・・・
実写例
フェニックスの葉が剪定されていたのは予定外! TokyoGrapherマクロは推定で焦点距離約24mm f:4 (上の写真は少し絞ってf:5.6くらい)周辺減光がWtulens風でいい感じです。
いきなり最短あたりをトライしてみました。やはりピントが難しいですが、雰囲気は悪くない気がします。もう少し寄れるようにしたいところ。
やはり開放だと霧の中ですが、慣れてしまえばこの路線もいいかもしれない。右はワッシャーリング(穴径φ4.5mm)をレンズ底に入れたもの。推定で半絞りf:5といったところ。これ以上絞ってシャープにするよりもこのあたりでゆるい画像が良さそうです。
フィルタネジ取り付け
せっかくの広角系なので、さらにワイドを狙ってフィルタとかワイコンとかつけれるようにと、キャップ穴を30-28mmのクローズダウンリングが入るところまで削ります。これは、手持ちのNikonワイコン取付径が28mmのためです。
TokyoGrapherマクロレンズが焦点距離約24mm × 0.67 ≒ 16mm。計算上では、APS-Cカメラで35mm判換算24mmくらいの画角。ワイコン効果でレンズ先端から2センチ近くまで寄れるようになります。
画角的にはiPhone12mini(35mm判換算26mm)に近いところ。かつては、このスマホマクロをiPhoneにつけて撮っていたと思うと不思議な気分もします。
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