インド旅1 いざ、インドへ
5月後半から3週間滞在したインドでの出来事について最近よく振り返る。
2024年に入って「インドに行く」を目標の一つに決めていた。
インドは人生に一度は行ってみたいと誰もが思う国ではないだろうか。
私もその1人で、行きたい理由はただそれだけだった。
しかし近々アメリカへの移住が決まっていたので、しばらくはいろんなところへ気軽に行けなくなるかもしれないと、実現できるかわからずにただ目標のリストに追加した。
夢は言葉にしてみるもんだ。
4月からアジア中心に旅を始めた私。
無計画に周っていて、インドにもそのうち行こうかなとマレーシア滞在中に考えていたところ、アメリカへ移住するためのビザの第一段階の承認が降り、次のプロセスを進めるため、日本へ帰国しなければいけなくなった。
たった2ヶ月の旅になってしまったがしょうがないとは思いつつ、頭の片隅には「インドへ行けないのか」という心残りがあった。
今すぐに帰国しなければいけないわけではなかったので、マレーシアの滞在を予定より短くして、インドへ行けないかとも考えた。
しかしカオスと言われてるインド。他の旅人に聞いても、インターネットで調べても、悪い噂しか聞かない。旅には慣れている私だが、インドに1人でいくということには少し怖さを感じていた。
そんなことをフラッと旅好きの友人に話してみた。
その子とは、旅のどこかで一緒にタイで落ち合おうと話をしていたが、私は日本へ帰国しなければいけないことになり、その子も日本で用事ができてしまい中止になっていた。
だがインドの話をしたときには、その子の日本での用事は無くなってしまって、旅に出ようと思っているとのことだった。
私はタイミングとか宇宙が私たちが進むべき道に導いてくれているということを強く信じている。こうして2週間後、私の今年の目標が達成された。
初めてのインドはヨガの聖地である北インド、リシケシュ。
インドに行くと目標を立ててはいたが、インドに行ければ地域はどこでもよかった。ヨガをするのが好きというのと、リシケシュはベジタリアン料理しか食べない地域と聞いていたので、ペスカタリアン(魚介類は食べるものの、肉類は食べない、菜食主義者)の食生活を送っている私にとっては過ごしやすいだろうという理由でそこに決めた。
マレーシアにあるクアラルンプール空港で友人と待ち合わせ。
友人は日本からの乗り換えでギリギリの到着だったため、先にデリー行きのゲートへ向かったのだが、感じたことのない鋭い視線がたくさん私に向けられているのを感じた。
海外で外国人だからという理由でよく向けられる視線とはまるで違った。
クアラルンプールまでの道のりですでに疲れを感じていたが、そのとき身体が強く引き締まった感覚を今でもはっきり覚えている。
友人と無事に合流。
下調べが苦手で計画するのが苦手な私だが、空港についてからの手順やその後の移動方法、注意点など事前に調べて得た情報を真っ先に共有した。
とは言っても、どれだけ心配しても準備できることには限りがある。
何か見逃していそうな気もしたが、最終的に「まあ、なんとかなるよね」と飛行機に乗り込んだ。
クアラルンプールからデリーまで5時間のフライト。デリーには22時頃に到着予定。緊張がワクワクを超えていて、全く落ち着かなかった。