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インド旅2 デリーに到着そして出発

この記事はインド旅1の続きです。


デリー空港に予定通り到着。
事前準備はバッチリだったので、入国審査はすんなりと通れた。
どこの国に行っても思うけど、日本パスポートの入国審査のスムーズさはトップレベルだと思っている。

さて、時刻は夜の22時ごろ。
事前に調べていた情報その1。
「空港で拾うタクシーは違うところに連れて行かれるという悪い噂やぼったくられることが多いため、Uberを使うといい」

さすが、インド。
スムーズに物事を進ませてくれない。
インドで使えるeSIMを事前に購入していたけど、電波が無いし、Wi-Fiは現地の電話番号を持っている人しか使えないようで、Uberが使えない。
(後から他の旅人にも聞いてみたが、みんな同じことを言っていた。)

もう夜も遅いので確実にホテルまで辿り着きたい一心だった私たちは、空港内にあるタクシー会社のカウンターに向かい、仕方なくタクシーに乗ることに。ナビが付いていないトラックだったため、住所を伝えて出発。
私の心臓はバクバクだった。
景色を楽しみつつ、空港を出て少しづつ戻ってきてきた微々たるインターネットでホテルの位置と自分たちの現在地、そして進行方向を追って、安全確認をした。
あとあと他の旅人に聞いたことだが、その人は予約してたホテルとは違うホテルに連れていかれ、他に行く手段もないから仕方なく泊まって、結局すごいお金を払わされたみたいだ。
インターネットでの記事は古いものもあるので、全部鵜呑みにはしていなかったが、悪い噂は今でも本当である。


事前に調べていた情報その2。
「夜はとにかく街を歩くな」

そんなこんなで、私たちは無事ホテル周辺に到着。
ホテルの目の前ではなくホテル周辺で、明かりがなく真っ暗な場所だった。
目の前まで送ってもらいたかったが、住所だけではホテルの場所を特定できずイライラしていたドライバーさん。ホテルまであと徒歩30秒くらいのところでエンジンを切り、鍵を抜いて「これ以上は運転をしない」と私たちに意思表示をした。
仕方がないとタクシーを降りてバックパックを背負う私たち。
車が止まったその時から、私たちに視線を向けていた男性が若干近づいてくるのを私は横目で確認した。タクシーのドライバーさんにお礼を伝え、ホテルに向かおうとした私たち。歩き出した私たちのすぐ後ろをさっきの男性がついてきていて、何かを私たちに言っているようだった。

少し怖かった。タクシーを降りてからの数分の時間が、こんなにも長く感じたのは初めてかもしれない。

小走りでホテルの入り口まで向かった。
大きいバックパックを背負いながらせかせかと歩いている私たちの姿を見つけたのか、ドアマンの方がエントランスの扉を開けて、笑顔で迎えてくれた。
インドに到着して初めてホッとした瞬間だった。

フロントでチェックインの手続きを行う。
大きな図鑑のようなノートがテーブルに置かれ、それを開くと旅行者の情報を書く欄がページいっぱいにあった。
ホテル自体は旅行サイトから予約していたので、私たちの滞在情報はオンラインで管理しているはずだが、IT技術もトップレベルのインドの都市部でもこのへんはまだアナログなのかと驚いた。だがタイムスリップしたかのようなシステムに少しワクワクも感じた。

もう日を越してしまいそうだったので、ささっとそれぞれシャワーを浴びて、翌朝リシケシュ行きの早朝便の電車に乗るために就寝。
とても長い1日だった。



次の朝、電車に乗るためにニューデリー駅へ。
ホテルから駅までは徒歩圏内だったので、ギリギリまで寝て体力を回復させた。まだ薄暗い朝の6時。5分くらいの道のりを視線を感じながら進んだ。
不思議なことに空港を出てからリシケシュに到着するまで私たちは外国人観光客を一度も見ることがなかった。


さて、事前に調べていた情報その3。
「電車は満席になるからできるだけ早めに予約すべし」

これはインド行きを決めたのがたった2週間前だったので、難しい話だった。実際、オンラインで奇跡的に事前予約ができたと思ったら、どうやらできていなかったらしく、駅長さんに交渉しないと電車には乗れないと言われた。私たちが予約時に席番号と勘違いした、WL124という数字はWaiting List(キャンセル待ち)の124番目という意味だったらしいのだ。

電車の発車時間が迫っていた。
他のお客さんを掻き分けて駅員さんにどうしても乗せてほしいと交渉開始。800ルピーで乗れるはずのところを1人2000ルピー払わないと乗せられないと明らかにオーバーチャージの値段。ここではこの駅長さんが絶対ルールらしい。他にツテもないし、その電車にどうしても乗りたかった私たちは仕方なく支払いハリドワール駅行きの電車に乗り込んだ。


この値段交渉だが、東南アジアの市場で値切るのとは訳が違う。
交渉の余地が一切ない。
今までの経験で言うと、最初に外国人に提示されるような価格を言われ、そこからどれだけ現地価格まで値切ることができるかがほどんどだったが、インドでは外国人価格は外国人価格なのだ。
電車に乗って隣に座っていた女性によると、電車は3ヶ月前くらいから予約するのが当たり前で、インドの他の地域から来ている観光客にも高額を支払わせることがあるらしいのだ。
ルールがないインド。こうして私はどんどんインドの洗礼を受けることになっていく。




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