涙ぐませる子どもたち
「六年生を送る会」のリハーサルを見ていたら、泣きそうになってこらえるのに苦労した。
なんというか、こんなに一生懸命に、全力で歌ったり踊ったりするちいさいおともだちを見るのは初めてに近いかもしれない。
ここまで完成させるのに、先生方の指導は相当大変なものがあったとは思うが、子どもたちと出会って二週間のわたしを涙ぐませるこのパフォーマンス、自分が保護者だったら、大きめのバスタオルを持参したくなる案件である。
涙ぐませる、で思い出したのが、新採3年目で初めて中3の卒業生を送り出したときのことである。卒業式を終えて、最後の学活をしようと教室に向かったところ、わがクラスはもぬけの殻。えっ、どういうこと!誰もいない。式を終えた生徒たちがキラキラした目をしてわたしを迎えてくれるのかという期待は吹っ飛んだ。まごまごしていると、副担任の先生の目くばせとともに、子どもたちがドッと教室に押し寄せた。サプライズというやつである。
これには、笑ったし、泣いた。
いま思い出しても、新米のわたしを受け入れて「担任」をさせてくれた3年6組の子どもたちや支えてくれた先生方は特別な存在だ。
今年も、卒業に伴うドラマがあちこちで繰り広げられることだろう。
さて、今年の式の日は、どんなサイズのハンカチが必要だろうか。
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