2023/7/29 第20節 🆚ガイナーレ鳥取(H)
【メンバー交代】
46分
山脇 → 夛田
野瀬 → 平原
57分
乾 → 中山
前川 → 井澤
(夛田 RWB → LWB、中山 → RWB)
87分
平山 → 長谷川
(平原 LOH → CF、夛田 LWB → LOH、
長谷川 → LWB)
前節からメンバーの入れ替えは3名。
IN 乾、高吉、井澤
OUT 前田、永野、池髙
前節ゴールを奪った前川をCHでスタメン起用。左WBにはチーム得点王の乾が戻ってきた。
ワントップに平山、シャドーに岡野を配置しショートカウンターを狙う布陣。
その他には、井澤や高吉が久しぶりのメンバー入りを果たした。
基本スタッツ
押し込まれる時間がやや長かったが、数字上は概ね互角だった。得点数は言わずもがなCK数に差がついているのは、どれだけ相手を押し込むことができたかの違いかなと思う。
一時期ほど極端にボールを手放すことはしなくなっているが、これが意図的なものなのかは気になる。
ゴール期待値
前半はゲームを優勢に進めることができていたと思う。
後半開始直後の失点のダメージが大きく、鳥取にノビノビとプレーすることを許してしまった印象。
相手に攻撃される時間が増えていき、キャプテンの意地の一発で完封を免れるのが精一杯となってしまった。
パスソナー・パスネットワーク
乾が帰ってきたことで、左サイドからの攻撃には改善が見られる。
平山と岡野を起点として前進を試みたがうまくいかず、アタッキングサードになかなか侵入することができなかった。
現状は野瀬の単独ドリブルやミドルシュートしか攻め手がないので、もっとしっかりサイドを崩す形を作らないとゴールは遠いのではないかと感じる。
試合開始直後から、ここ数試合は見ることができなかった攻めを見せる北九州。野瀬を中心に攻撃し、前川やミケルもシュートを放ち鳥取ゴールに迫っていく。それでもなかなか得点を奪えずいると、徐々に鳥取に攻め込まれる展開に。
すると、44分に普光院選手のロングスルーパスでDF陣の裏を取られると、いち早く反応した富樫選手に決められ先制を許してしまう。
この試合は少し荒れ気味で、前半にイエローカードをもらっていた野瀬と山脇を交代して後半に臨む。
すぐにでも同点に追いつきたいところだったが、47分にまたもや富樫選手に決められ点差を拡げられてしまう。
さらに56分にもコーナーキックから増谷選手に決められ3点差に。
北九州も反撃したいところだが、攻撃の中心となっていた野瀬の不在が響き、なかなか攻撃の形を作れない。
アディショナルタイムに夛田が意地の1点を返したが反撃もここまで。
鳥取の攻撃力に屈し、後半戦を黒星でスタートすることになった。
乾の復帰
乾の復帰で左サイドの動きがかなり改善された。
今節は野瀬が左OHだった影響もあるだろうが、しっかり相手陣内へボールを持ち上がることができていたと思う。
基本的に右片上がりの攻撃ではあるものの、左から攻める術もあるに越したことはないので、さらにコンビネーションを磨いて活躍してほしいと多いと思う。
スタメンのチョイスミス
今節はスタメンの組み合わせが上手くいかなかったように思う。
前節で良かった前川を引き続きCHとしてスタメン起用したが、展開がハマらず不発だった。前川を起用するならもっと押し込む展開を作る必要があったし、守備に難ありなので中盤でフィルタが効かなくなくなってしまった。
前川の良さがあまり出ず可哀想だった。
シャドーの一角に岡野が起用されたが、攻撃面で違いを出すことができなかった。後述する平山の動きを考えると、シャドーには得点力のある選手を配置したい。
積極的なプレスをしっかり行うことはできていたと思うが、そこから攻撃に繋げることがあまりできなかった。
今節は平山が1トップで起用された。同ポジションを務めている平原と同じように少し下がって起点を作る役目をこなそうとしていたが、これを平山に求めるべきだっただろうか。
元々中盤で起用されていた平原と違い、平山はFWで得点を期待されているはず。しかし、シュート1本で終わってしまっている。
1トップ起用するならシャドーには平山を使って活かしてくれる選手を起用するべきだったと考える。もしくは、平山をシャドー起用して前方へ飛び出すようなプレーができる環境を整えるべきではないだろうか。
全体的に選手起用にチグハグさが見られたように思う。
「戦術 野瀬」の次善の策は?
ファウルトラブルを恐れて後半から野瀬を下げた結果、攻撃が滞ってしまった。
ここまで良くも悪くも野瀬がゲームを決めてきたところがあり、彼を中心に攻撃がまわっていた。それが故に、野瀬が抜けた場合の準備ができていなかったように思う。
今節なら後半からは平山をあまり下がらせず得点を取らせる形を作るなど、やり方を変える必要があったのではないだろうか。
他には戦い方は同じでも、野瀬の代わりに得点が取れる選手をサブに入れておくなども考えられる。
今後も野瀬が封じ込められることはあるはずので、常に複数の攻撃プランを持って試合に臨めるようにしておきたい。
相性の良い鳥取に痛恨の敗戦で勝ち点を積み上げることができなかった。
ただ、相模原も敗れたため今節の最下位は免れた。
福島が引き分けで勝ち点1を積んだため、1勝で逆転することができなくなった。求められるものは勝利しかない。
アウェイで奈良と対戦。前回対戦はドローに終わっている。
奈良はしっかりボールを繋いでクロスから得点を狙ってくるので、中央とサイドのどちらで対応するのかしっかり準備しておきたい。
圧倒的に右サイドから左ポケットに向かってボールを入れてくることが多い。
いかにポケットに良いボールを入れさせないかが勝負の分かれ目となりそう。前回対戦ではまさにこの形でやられているので、しっかりフィニッシャーをケアしたい。
守備がしっかりしているのであまり起点を作らせていないが、ここ数節は失点が止まらなくなっている。
クロスは深い位置から入れられているし、パスやドリブルでPA内に侵入されているので、夏場の体力低下によって適切な立ち位置が取れなくなっているのではないだろうか。
今シーズンの北九州の売りは「走力」なので、そこでしっかり差をつけられるゲームを期待したい。
まさに守備崩壊という感じで、後半開始直後に試合が決まってしまった。ここまでチーム最大の得点力だった野瀬を下げてしまったことも大きな影響があった。
ただ、平原と夛田のコンビが良さを見せたりミケルが前へ持ち込んでシュートする場面など、良かった点もあった。
内容は厳しいと言わざるを得ないが、ここ最近できていなかった前半からの攻撃もできていたし、夛田が意地の1点を返したように無抵抗で終わったわけではない。
悔しさもひっくるめて次に繋げてくれることを願うばかりだ。
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引用元
ギラヴァンツ北九州公式Twitter
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