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2024-2025シーズンを振り返る
シーズンの振り返り
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2023-2024シーズンをJ3最下位で終えたギラヴァンツ北九州。どん底からの再起をかけてのスタートとなった。
長らくクラブを取り仕切った「コバさん」こと小林伸二SDに別れを告げ、新たに横浜FC等で実務経験のある池西希氏をSDとして迎え入れることになった。
そして、監督には鳥取でシーズン途中から指揮した増本浩平氏が就任。
シーズン目標は、今シーズンからJ3にも導入された『プレーオフ圏内(6位以内)』とした。
選手の動きは今オフも激しく、前川・岡田・野瀬・吉丸などを筆頭に、期限付き移籍満了を含め16人が退団。
大きな戦力低下が心配されたが、過去に在籍経験のある大谷や永井・喜山・矢田・牛之濵などのベテランに加え、期限付き移籍で工藤(浦和)や髙橋(G大阪)が加入。その他にも大卒新人やJFLから数名を獲得し、戦力を整えた。
期待と不安が入り混じる中シーズンが開幕。
昨シーズンとは違うと感じさせる内容だったが初戦を落としてしまう。序盤はなかなか勝ち切ることができず、思うように勝ち点を積むことができない。
リーグ戦の合間に行われたルヴァン杯で大分に勝利し波に乗ることができるかと思われたが、リーグ戦初勝利は第6節今治戦までお預けとなった。
その後もなかなか波に乗ることができず、第12節まででわずか2勝と苦しい時期を過ごすことになった。
しかし、第13節岐阜戦に1-0で勝利すると流れは一変。急に歯車が噛み合ったところで、シーズン後半戦のキーマンとなった藤原健介が磐田より期限付き移籍で加入したことでさらに勢いが増し、気付けば13戦負け無しを達成。順位をプレーオフ圏内の5位まで押し上げることに成功した。
シーズン終盤は、目標であるプレーオフ圏内を維持するべく奮闘。一時は4位となり自動昇格圏の2位を伺うところまで順位を上げたが、2度の3連敗を喫するなど失速。
最終順位は7位(6位との勝ち点は2)となり、僅差でシーズン目標を達成することができなかった。
なお、J3リーグ優秀選手に永井と工藤が、J3ベストイレブンに永井が選出された。
各スタッツの振り返り
フォーメーション
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基本システムは4-2-3-1。シーズン途中で3−4−2−1を導入。チームとして幅を見せた。
ただ、相手に合わせて柔軟に変えるというよりも、自分たちのやりたい形としてチョイスする傾向があったように思う。
セクション分析
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永井龍の信頼が厚い。しっかりフル稼働して結果を残したのはさすが。
しかし、永井は元々怪我がちなこともあるので、彼の負担を減らすことができるCFは必要。渡邉の成長に期待したい。
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牛之濵・岡野・スンジンを軸に、様々な選手を起用した。特にトップ下をなかなか固定することができなかった印象。センターラインは組み合わせがあるにせよ、ある程度は固定したい。
それにしても、岡野とスンジンへの信頼感がすごい。
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昨シーズン苦しんだ高吉がど真ん中に陣取って一皮剥けた。
シーズン序盤は喜山が支え、途中から井澤と藤原がレギュラーとして起用された。
高吉の代わりができる守備的MFの台頭と、攻撃のオプションが増えるとより良いスカッドになりそう。
ここでも出てくる岡野がすごい。。。
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CBは工藤・杉山の2枚が不動のレギュラーだった。ここにバックアッパーだった長谷川が入ってくるとおもしろいので、頑張ってほしい。
今シーズンはCB前田や坂本も見ることができて、柔軟性を感じた。
SBは左の乾がレギュラー。右は坂本と山脇のが熾烈なレギュラー争いを繰り広げた。それぞれ特徴が違うので使い分けが出来るのは大きかったと思う。
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開幕当初は大谷が守っていたが、途中から田中がレギュラーを奪取。一気に出場機会を増やした。疲労骨折で戦線離脱することになったが、彼が最後までいればプレーオフに上位進出もあったのではと思えるほどの活躍だった。伊藤のキックの巧さも見どころがあったので、来シーズンもこのポジションはレギュラー争いが激しくなりそうだ。
チーム内ランキング
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印象とまったく変わらないお馴染みのメンバー。今シーズンは彼らに支えられたシーズンだった。
特に岡野のフル回転ぶりがすごかった印象だったが、出場時間数では5位なので上手くコントロールしていたんだなと感じた。
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とにかく永井龍に依存した攻撃だったのがよく見える。シュート数とゴール数はある程度比例すると思うので、やはり全体のシュート数を増やすことが得点力アップに繋がるのではないかと考える。
シーズン半分しかいない藤原が3位に入ってくるあたり、本人のゴールへの意欲はもちろんだが、周りの選手の信頼を感じる数値となっている。
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藤原・岡野・矢田とトップ下の選手が数字を残している。
アシストにもラストパスにも、もっとサイドの選手が出てくるようになってほしいと感じる。
チームとしてアウトレーンを使った攻撃をあまりしないこともあったからかもしれないが、そのあたりのバリエーションを増やすことも重要なのではないだろうか。
総括【シーズンを終えて】
60位からの逆襲
『JFLに降格するはずだったクラブ』がわずか1年であわやプレーオフに進出するクラブになれるとは夢に思わなかった。
その要因として、増本監督の指導力はもちろんのことだが、集団としてまとまりが出たことが大きかったと思う。
昨シーズンのチームは状態が悪かったこともあって、個人にフォーカスしたチームになってしまっていたように感じていた。結果立て直しがきかず、空中分解してしまった。
しかし、今シーズンは喜山、矢田、大谷と経験のあるベテランを各セクションに獲得したことで、コントロールがきいていたように見えた。
シーズン途中で永井本人が「自分のことよりもチームや周りに気持ちを持っていけるようになった」と言及するなど、いろんな面で良い効果をもたらしたと感じる。
1年を通して“良い集団”になったと思うので、次は“戦う集団”になってほしい。
感想
どん底だった昨シーズン。立ち上げの段階から不安でいっぱいだったが、上手く編成してくれたと思った。
JFLから獲得したと思ったら実績十分のベテランを連れてきたりと、バラエティに富んだ内容で一喜一憂できる楽しいオフを過ごせた。
開幕戦こそ落としたが、見どころの多い内容で俄然楽しみに。
そこから産みの苦しみはあったが、選手が成長し自信をつけていく過程を見られるのが楽しかった。
2023シーズンに標榜した「ボトムアップ型」は、育成型クラブを目指すにあたって間違いではなかったと今でも思っている。ただ、ベテランと若手で編成することが多いJ3リーグを戦うにあたっては、そこだけに頼り切るのは難しいと感じた。
しっかりとクラブの目指すべきスタイルを定め、そこを全員で目指していくという形が上手くいった2024シーズンだったのではないだろうか。
2025シーズンは昇格を目標とすることになりそうだ。選手みんなが躍動して、最後に大きな成果を手にできることを期待したい。
#ギラヴァンツ北九州
#giravanz
#Jリーグ
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引用元
ギラヴァンツ北九州公式Twitter
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