葛城リーリヤがちょっとだけ苦手だった話
こんにちは。
今回は、題の通り、葛城リーリヤがちょっとだけ苦手だった話をしたいと思います。
努力家 葛城リーリヤ
学園アイドルマスターにおいて、各アイドルには一つ大きな長所が設定されていると思います。わかりやすい魅力と言い換えてもいいかもしれません。
例えば、私の担当である有村麻央には、かっこよくてかわいいというギャップがありますし、葛城リーリヤの相棒である紫雲清夏には明るく振舞っている裏には…というちょっとした二面性がありますね。
では、葛城リーリヤの魅力は一体何なのかという話ですが、これはどうしようもない努力家であることと言えるでしょう。
彼女を表現するセリフでよく引用されるのが「私に才能なんてない、でもそれは前提だから。諦める理由にはならない。」というものだと思います。
彼女の性格をよく表した良いセリフだと思いますし、彼女を好きな理由の一つに挙げる人も多いのではないかと思います。
ただ、これが効きました。
それに比べて、俺はなんなんだろうと。
ろくな人生の進捗も生まず、勉強もせず、ただYoutubeを見て、娯楽を適当に消費する毎日を過ごし、そして、今ベッドに寝ころびながら葛城リーリヤをプロデュースしようとしている俺は一体なんなんだと。
才能がないと思い込んでいる弱冠15歳の女の子がそれでもと夢をひたむきに追いかける姿、そしてこのセリフを同級生に言える芯の強さが、とても眩しくて、苦しかったのを今でも覚えています。
このセリフ以外にも、"才能なんてないけれど、それでも。"という描写がされる度に、彼女のひたむきさに自分が責められているようで、気付けばちょっとだけ苦手意識を持つようになってしまっていました。
葛城リーリヤは"白線"で完成する
そんな苦手意識をもった人間のもとにわざわざ現れてくれるわけもなく、気が付けば恒常SSR一周目で持っていないのは葛城リーリヤだけ。
最後の一人というのもあり、覚悟を決めてフラワーをかき集め、彼女と定期公演「初」に挑戦することにしました。
その結果私が一番最初に感じたこと、それは、彼女に対する苦手意識などではなくて、葛城リーリヤは"白線"という曲で完成した、ということでした。
もし、私と同じように彼女に苦手意識を持つ人がいるのなら、ぜひ"白線"を見て、完成した彼女を感じていただきたい。彼女への印象がきっと変わると思います。
「アイドル 葛城リーリヤ」の初まり
さて、さっそく"白線"によって葛城リーリヤへの印象が変わった話をしたいところなのですが、その話をする前に、まずは私が彼女が白線で完成したと考える理由について、簡単にお話ししたいと思います。
私が彼女が白線で完成したと考える理由は、彼女が白線という曲を通じて、自分の弱さを受け入れ乗り越えた「アイドル 葛城リーリヤ」の初まりを見せてくれるところにあります。
ここでの彼女の弱さというのは、彼女が"自分のアイドルとしての実力を信じ切れない"ところだと言えると思います。アイドルコミュでは、完全未経験からのスタートであったり人前が苦手だったりと実際にアイドルとしての実力が足りていなかった描写がされていますし、今回の白線コミュでも、この曲をもっとうまく歌える人はいるんじゃないかと悩む描写がありました。
しかし、白線コミュでは、そういった自分の弱さを受け入れた上で自分らしく歌う、という自分の弱さに向き合った彼女なりの答えが初めて示されたわけです。
彼女の芯の強さに心がちょっとチクッとしつつも、納得感のある描写だなと感じました。
そして、それが形として表れており、私が彼女への印象を大きく変えることとなったのが白線のTrue Liveです。
"白線"への昇華
このTrue Live、正直かなりよかったです。
歌、歌詞、ダンス、全てが"彼女らしさ"で溢れた素晴らしいパフォーマンスでした。
結局のところ、私が彼女を苦手だったのは、普通な(という描き方をされてる)女の子がこんなにも頑張っているのに、それに比べて俺は…という劣等感に端を発するものでした。
ですが、それはそれとして、彼女がとんでもなく努力してきているのは見てきたわけです。
私がちょっと苦手だと感じるほどひたむきで一生懸命だった彼女の努力が、自らの手で掴み取った舞台で大きく花開く瞬間、そして、それまでのプロセスがあの"白線"というパフォーマンスに昇華される瞬間を目の当たりにして、私は「あぁよかったなぁ..」という慈しみにも安堵にも似た感情以外浮かびませんでした。
しかも、そんな夢への第一歩を踏み出す中で「もっと高く高くまで 羽ばたいてみたい」と力強く歌う彼女の姿があるわけです。
ちょっと格好良すぎやしませんか?
そんな彼女の姿を見て、劣等感とか感じてる場合じゃないなと、俺も頑張らなきゃなと、初めて素直に背中を押されることができたように感じました。
自分らしく歌うという彼女の答え、彼女が辿り着いた「アイドル 葛城リーリヤ」としての姿が存分に表現されており、彼女の背景も踏まえて、相当なカタルシスを得られる素晴らしいTrue Liveだったと思います。
恒常SSR一周目のコミュでは、この"自分らしく歌う"というのは散見されたテーマでしたが、彼女以上に説得力があるアイドルはいなかったのではないでしょうか。
無事苦手意識がなくなりました
要は勝手に苦手意識をもっていたのを白線という曲のおかげで自分なりに落とし込めたというだけの話なんですが、理屈ではなく、彼女の歌う姿を見ることで落とし込めたというのが、アイドルマスターらしくてよかったかなと思っています。
先ほどは白線で完成したと書きましたが、白線に限らず、各アイドルはそれぞれの持ち歌で完成するところがある(Fluorite、 白線、Tame-Lie-One-Stepはその色が強いと思っています)ので、早くTrue Live見ておけばよかったなぁと少し反省しています。
1stとかで白線聴いたら泣いちゃうかもしれません。
それまでに私ももっと高く飛べるでしょうか。