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リフォーム費用見積もりのために、井戸水と浄化槽の調査をする

リフォームというと、家本体をどうするか?に関心が行きがちですが、電気や上下水道、ガスと言ったインフラ周りもチェックしておく必要があります。

フルリノベーションで、プロにまるっとリフォームをお願いしていれば、当然そこもすべて対応してもらえますから気にする必要はありません(と思っていますがどうでしょうか)。

当方の場合は、予算が限られており、200㎡を超える家屋のフルリフォームを発注するのは現実的ではありませんでした。

あと、自分で直したいというのもかなりあります。

古民家に住むということは、ある程度家のメンテを自分でもできるようになっておいたほうが都合がいいだろうと。

何かしらのトラブルはつきものだと覚悟しているので。。

「なんとかなる精神」を育んでいきたいと考えているし、子どもにとっても良い教育になるのではと考えてもいます。

今回の移住は、お金によって得ていた様々な便利さを手放し、自分の労力をお金ではなく、直接自分の営みへと取り戻す挑戦でもあるのです。

話がそれましたが・・

そういう事情で、生活に最低限必要な部分(キッチン、風呂、トイレ)だけローンを使ってリフォーム工事をお願いし、残る和室群をコツコツとDIYして生活空間を広げるという作戦を取ることにしました。ハーフDIYです。

なので、自分で「ここまではローン使って直す」という判断、意思決定が必要になります。

つい家本体の修繕に目が行きがちですが、特に古い家屋ほど気をつけなければならないインフラまわり。

前主さんがガッツリやってくれていたらラッキーですが、昔の設備のままなパターンが多いです。

今回の古民家は、上水は井戸水で、下水は浄化槽でした。

上下水道が通ってないのです。

上下水道の引き込み、接続は諸条件によりますが、100万〜はゆうにかかります。今回は見積もりで160万円ほどでした。

家族会議の結果、井戸水・浄化槽のままにしよう、という結論になったのですが、そもそも井戸水に深刻な汚染があれば、大仰な浄水機をいれる必要がある。

というか浄水したからとて、気分的に抵抗があれば、やっぱり水道水にしたいと思うかもしれない。

浄化槽も、ひび割れなどの損傷があると、補修や取り替えとなり、これも大きな出費になります。

これから多数の部屋のDIYでも手元資金が必要なので、なるべくこういった大きめの工事はリフォームに含めておきたいものです。

直近まで、あるいは今現在人が住んでいても調査をしたほうがいい理由

この調査は、何年も住んでいないような家屋だけでなく、直近まで人が住んでいたとしても、なんなら今現在人が住んでいても調査したほうがいいです。

直近1年前後まで調査していないのであれば。

「今、人が住んでるならある程度大丈夫だよね〜」と思いたい気持ちもありますが、今住んでいる人だってもう引っ越す気満々なので多少のボロも気にせずやり過ごしている可能性があります。目に見えてトラブルがないから良いか、と。あるいは純粋に気づいていない。

当方が過去に購入した昭和築の40年ぐらいの戸建は、内見時に売主さんが住んでいました。

奥様立ち会いのもと、人様がまだ住んでいる家をキョロキョロと見回すのはとても緊張&抵抗を感じ、「ま、今住んでるし大丈夫かな〜」と言い聞かせ、遠慮してしまい、あまり細かく内見をせずに購入を決めてしまいました。

そして購入後に発覚したのは、浄化槽がひび割れて内容が染み出る危険がある、ということでした。

結局、修繕費で30万ほどかかりましたが、それも数年もたせる対策なのでいずれは入れ替えたほうがいいとのこと。費用はおそらく100万〜超えるかと・・(怖くてまだ調べていない)

他にも、

・内見時は家具で隠れて見えなかったが、壁にカビがびっしり生えていたり

・雨どいには腐葉土ができるレベルで葉っぱがギチギチに詰まっていたり。

・風呂場の床ぬけるレベルで腐っていたり。

これでも生活できてたのか・・・と思うと同時に、ある一言が脳裏によぎったのです。

売主さん世帯が新居に引っ越したあと。

物件の引き継ぎの件で奥様にまたお会いすることがありました。

そのときに「今みたら、あんな家に住んでたんだ・・となんだか引いちゃいました。あの家でほんとに良かったですか?」と言われたのが脳裏によぎりました。

奥様からしたら、もう出たくてしょうがない家だったのです。
だから、細かいところは目をつぶって、引っ越しまで我慢する。と。

これは極端な例ですが、住んでいる人だって気づいていない隠れたトラブルの可能性があるということです。

・・・ということで、ローン審査に向けて井戸水の水質検査と浄化槽の点検を行うことにしました。もちろん費用はこちらで負担します。

調査する前にしておきたいこと。電気を通す!

不動産屋さんにも調査したいと相談し、OKを頂いておきました。不動産屋さんの立ち会いは不要で、ご自由にどうぞとのことだったので事前に調査日程の報告だけしておきました。

事前にやるべきは、これだけではありません。

井戸水は電動のポンプで汲み上げて給水しているし、浄化槽はブロワーという機械で機能するので、家に電気を通してもらう必要があります。

検査用の水を取るにも、浄化槽の状態を確認するにも電気が必要なのです。
(井戸から水を直接・・は結構大変らしい。)

人が住んでいない場合は電気は止まっているはずなので、不動産屋さんにお願いして、1〜2日電気を通すように手配してもらいましょう。

※物件に住んでいなくても、電力会社に電話して、「調査したいから、この日とこの日だけ、この家の電気通して」といえば通してもらえます。
後日、電気代の請求書が来るので支払います。

井戸水の水質検査。PFAS検査の有無で費用が10倍かわる・・・・!

井戸水の水質検査は、古民家が所在している自治体が指定している業者さんがあるので、行政のホームページを確認します。

そこに掲載されている業者の一覧から、電話するかホームページから問い合わせして、検査を申し込みます。

今回は、井戸水の水質検査でよく使われる13項目と、いま騒がれているPFAS(PFOA、PFOS)の検査も行うことにしました。

13項目検査は7,000〜8,000円ほどが相場のようで、気軽にできるじゃん〜と喜んでいたのもつかの間。

PFASの検査が7万を超えるので、結局9万円近い費用を持ち出しで行うことにしました。

浄化槽の点検をしてもらう

浄化槽も同様に自治体が業者さんを指定しているので、ホームページから一覧を確認します。浄化槽 自治体名 で検索すれば出てくるはず。

今後住み始めたら、定期点検とくみ取りをお願いすることになるので、何かと近いほうがいいだろうと考え、家から一番近い業者さんに電話しました。大手の会社さんというより個人でやっていそうな地場の業者さん。

一人社長さんなのか、業者リストの連絡先にあるのは携帯電話番号。

緊張しながら電話すると、電話口に出た男性は物腰が柔らかく、話し方も丁寧な方でした。
安心。この業者さんにお願いしよう。と決めました。

ということで、今度調査に立ち会ってきます!

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