2021年のPageSpeed Insightsスコア改善にあまり意味がない理由
ウェブサイト高速化の話をするとPageSpeed Insigthsスコアが低いから改善したいという声を頻繁に聞いたり目にしたりします。
ただ改善したところでそれがSEO上のメリットがある訳でもないです。そもそもGoogleはスコアを高速化判断に使用しないと何度も明らかにしていますから。
それでも何故か点数が低いと気になってしまい100点を目指したくなるというのは人間の性でしょうか。
あとスコア算出基準は1年~数年で変わります。なので例えば今100点を目指して改善しても基準が変わると1年後にはまた改善が必要になります。
既に高速なサイトをPSIスコアが低いだけで何度も改善をするというのは、お金に余裕があれば良いのですがその費用対効果を考えると微妙とも言えます。
じゃあ高速化を無理にしなくても良いのか?と言うとそれは違います。
2021年であればCore Web Vitals(コアウェブバイタル)対策を実施すべきですし、実際にページが表示されるまでの時間は速ければ速いほどストレスを感じません。
PSIスコアを改善する事と、CWV対策や体感速度を改善する事は似て非なるのでそれぞれの特徴を理解して対策することが大事です。
実際に恐らくは今年中にLighthouse 8が登場するとCLS改善が不完全だとPSIスコアは今より下がります。
CLS以外の部分が良好で結果としてスコアが90以上になったとしても、将来の仕様変更で同じスコアにはならないのです。なのでスコア改善ではなく、高速化へ向けてサイトの課題をしっかり解決する事が何よりも大事。
問題ある箇所を改善して結果としてスコアがあがるくらいに考えるのがちょうど良いです。むしろ何が何でも90以上じゃないと駄目だ!とか考えるとサイト要素を削ったりする必要が出てきます。
こういった将来の影響までしっかり把握しているサービスに高速化は依頼してください。
高速化を提供するサービスはこういった事実を知ってないと不自然ですし、逆に知っていてもお客様が強く要望すればスコアを最大限改善する事も可能です。中にはSEO上の意味がなくても改善を強くご希望されるケースも実際にあります。
参考:【PSIスコア変動】Lighthouse 8(次期バージョン)でTTI(Time to Interactive)が廃止されCLSの評価割合が5%から20%へ上がります