観察・分析・判断(観分判) 研修のポイント
観察・分析・判断とはチェーンストアで活用される問題解決の考え方です。
・観察プロセスで、問題を発見する
・分析プロセスで、原因を推定し、確定する
・判断プロセスで、アイデアを創り、実行策を決定する
観察・分析・判断 研修のポイントをまとめてみましょう。
①じっくり考えるために観察・分析・判断のプロセスを学ぶ
チェーンストアの現場ではスピードが非常に重視されます。
スピードを重視する際には、経験や勘で意思決定がされることが多くなります。ただし、それだけはすべての問題は解決できません。
観察・分析・判断は現場で経験で即決するためのものではなく、熟考するための考え方です。この点の意識を共有することから研修をスタートします。
観察分析判断は、難しい問題を、じっくり考えるためのプロセスです。
②社内の業務報告に活用できるフォーマットを用意する
せっかくの考え方を学んでも、使う場所がなければ意味がありません。
すぐに活用できるように、社内の業務報告書も観察分析判断の考え方に沿った内容になっているとよいでしょう。
エクセルなどの簡易的なフォーマットを用意し、日々の問題解決に取り組みます。
その際、こんな意見をいただくことがあります。
「こんなシートをわざわざ書いていたら面倒で、実務が回らないです。」
こういった意見を頂戴することがあるので、フォーマットを作るだけではなく運用にも注意が必要です。
その際、気を付けたい点は、
・どのようなテーマの問題に関してフォーマットに書くのか?(経験で即決するような問題は書く必要がないことを伝える)
・どれくらいの時間をかけて書くのか?(時間をかけて完璧な資料を作る必要はないことを伝える)
観察分析判断の研修を行うだけでなく、研修実施後のフォローが重要になります。
③成果につながる現実的な解決策を重視する
チェーンストアは大規模店舗の運営が基本です。
すぐにすべての施策ができるわけではありません。
大切になるのは「現実な解決策」を重視することです。
そこで、重要となるのは「真因」の特定です。
真因とは、「悪い場所」であり、「取り組むべきこと」です。
真因を「短期的に取り組むべきこと」と「長期的に取り組むべきこと」と分けることがポイントになります。
まずはできることを実施しようという議論と、
根本的な課題を長期的に解決しようという議論を分けることができます。
チェーンストアでは、企画を行う本社部門と実行を担う店舗部門の役割が決まっています。つまり、考える部門と運営する部門がはっきりと分かれているため、自分に出来る事と出来ない事の線引きが明確です。
その役割分担を前提として、短期的・長期的な視点で真因を特定し、解決策を立案します。
今日は、チェーンストア向け観察・分析・判断(観分判)研修のポイントをお伝えいたしました。
観察・分析・判断(観分判)研修をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
なお、観察・分析・判断研修はUdemyでの講座提供も始めました!
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