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デザイナーは見つけることに長けている
今週からTCLというノンデザイナー向けのデザイン(×ビジネス・経営)講座に通いはじめた。
正直、申し込んだのは直感と、書籍を拝読してから推し活してた戦略デザイナーの佐宗邦威さんに直接お会いしたかったからだ。
なので、あまり具体的な内容や他にどのような方が教鞭をとられてるのか、あまり予習してなかったのですが(よくない)、初回にして目がぐわっと開くようなお話しをたくさん伺えて、テンション爆上がりであった。
今回は、多摩美の統合デザイン学科菅俊一さんのお話から受け取ったことをいくつか整理しておく。(オープンになってる記事に書かれてる内容に留めつつ)
「コグニティブ」デザイナー
菅さんは「コグニティブ」デザイナーと名乗られていた。
つまり認知をデザインする人、ということだ。
何らかのものや環境をデザインし、多くの場合そのデザインする対象から〇〇デザイナーという名前が決まるが、菅さんは、全てのデザインは結果的には人の認知、頭の中をデザインしているので、そこから考えるという意味でコグニティブデザイナーと名乗られているということだった。
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僕もずっとワークショップを通して人が変わりたいと思う場、つまり集団の相互作用と何らかの情報提供を通して人の認知に働きかける仕事をしてきた、と思っていたので、自分がやってきたことも、むしろやってきたことがデザインなのかもしれない、と感じた。
デザイナーは見つけることに長けている
ある意味同じことをやっているのかも、とちょっと対等感を感じていたのも束の間、日々の習慣やお考えを聞く中で、格の違いを痛感することに。
菅さんは以下のような流れで日々アイデアを生み出しており、とにかく何らかのテーマや制約をもって観察し、そして観察することで、その制約にそって新たなものが見えてきて、見えたものの共通点を探し分類することで新たな示唆をつくる、ということをされているそうだ。
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そしてそのために、毎日違う道を歩いて変えるなど、観察が日常になっているようで、メモを一部拝見したが、そんなことも??と思うようなことも、気になったらメモする、ということを徹底してやり続けられており、アイデアをつくる、そこために「見る」ということに対してレベルの違いを感じた。
問題「設計」をする
何らかの問題を解く際に、いかに制約をかけて、自分で問題を「設計」するか。
与えられな問題やマストでやらないとけない問題のラインから、あえて制約をかけていく。
例えばRPGをあえて初期の武器だけでやってみる、といったように。
図の右側にラインをうつしていくと、制約がある分、問題の解像度があがっていくということだ。
そしてそのラインの超えかたは一つではなく、色々な解があり、アイデアがある。
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自分が企画を書く上でぼんやりと思っていたことを、明確に整理いただいて、鼻血が出そうな時間でした。
そして、観察することも、この境界線に制約をかけていくことも、どれだけ好奇心をもてるか、ワクワクできるか、というお話があり、自分はすぐ役に立つか、意味があるか、仕事(を終わらせること)に使えるか、というフィルターがかかってしまっていことを痛感した。
おまけ
観察、ということを頭において町を歩いてみると、面白い発見に溢れていた。
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