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2-0「幼年期:ご飯」プロローグ

みんなの仲間に入りたくて
みんなと鬼ごっこがしたくて
勇気を出して言いました
「僕も入れて!」

仲間たちはふしぎそうにぼくを見て
僕に言いました
「お前だれ?」

次の日の僕はもう大丈夫
母に教えてもらったからです
僕は母の大切な宝物だと
「ぼくも入れて!」

仲間達は呆れた顔で
僕を見て
「またお前かよ」

鬼にしてもらいました
10秒目を閉じて
みんなを探します

誰もいません
ずっと見つけられません
誰がいないんでしょうか
何を探せばいいんでしょうか

カラスがなきます
空は暗くなります

だからお家に帰りました

お家には美味しいご飯がありました
白いご飯が大好きです
大根のお味噌汁も大好きです
残さずに食べます
美味しいから!
いつもいつも美味しいから!


ところであなたは誰ですか?
あなたのお家は何処ですか?
「ぼくと遊びませんか?」

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