彦根移住体験記:その11 ゲストハウスでの暮らし(1)
彦根のゲストハウスで暮らしてみて
彦根移住体験記には何度も書いているが、わたしは寝てばかりいた。
坂のない快適な道(びっくり!)を自転車を借りてかっ飛ばす予定だったのに、梅雨だということを言い訳しつつ。
シーツ類は3日に一度交換してくださるので、とても快適だった。
とりあえずお店の開拓をしよう!と意気込んでいたが、徐々に自炊やおそうざいやカップ麺を買ってきて居室で中食、に切り替えた。
そんななかでも、ゲストハウス無我さんでの暮らしは、地元での暮らしと違って、迷ってはほほ〜ってなったり、印象に残ったり、したところがあったので、2回(予定)に分けて紹介してみたい。
スースートニックシャンプー
無我さんの設備で最初に気に入ったのが、シャワールームにあったシャンプー「リンスイントニックシャンプー」。
おそらく、オーナーさんが使ってはって、スーパーの平和堂に売っている。実際、帰るときに買って帰った。
最初のシャワーで、リンスをするのが面倒なので使ってみようという動機で手にとった。梅雨であるがジメジメするときに、いい感じのスースー具合が気に入った。
オーナーさんは「シャンプーの減りが早い」と思わはったに違いない。だって帰るまでずっと使っていたから。
母屋の客間
普段生活している居室は宿泊棟であるが、オーナーさん夫妻が生活されている、風情ある古民家と言ってもいいのかというくらいりっぱな「母屋」がある。もともと呉服屋さんだったそうだ。
そこの客間は共有スペースとして使っていいよと聞いていた。おそらく四季を描かれたものだろう、きれいな絵屏風が、きれいに残されている。
居室のWi-Fiが弱いこともあり、仕事をしなければならないときに使わせていただいていた。
最初の数日の間、私とは別に女性の旅人さんがいらしたのだけれども、居室でオーナーさんとワイワイされているところに、ちょっとだけ入れてもらったのが面白かった。
なんと、鉄道に造詣のあるオーナーさんによる鉄道の話だった。
ゲストハウスとして機能していたときは、さぞここの客間がにぎわっていたんだろうなと思う。
私はオーナーさん夫妻と積極的にコミュニケーションを取る方ではなかった。オーナーさんの「もっと偉そうにしててもええんやで〜」という言葉が印象に残っている。マイペースでいるつもりが、内心ビクビクしてるのが見抜かれてたのかもしれない。
お庭
母屋と宿泊棟の間に、とてもとてもりっぱなお庭がある。眺めているだけでも癒しになる。(雨であんまり眺められなかったが)そのお庭で謎のきのこを見つけたり、なぜかコスモスが咲いていたりする。
移住の相談に乗りに来てくださった、彦根市移住支援のKさんが来られたとき、写真を撮影されていた。そのときに女将さんから、滝があったということを聞いた。滝から水が流れてきて、母屋の縁側前にちいさな池ができていたそうだ。(ちょっとあやふや)
ある日、オーナーさんが挿し木をやってはった。学校で習った挿し木である。
木と木の隙間に、何個か挿してみて一個根付いたらラッキーらしい。こうやってこの立派なお庭はまだまだ育っていってるのだな…。
初夏や真夏の、晴れていて生き生きしてるときに見たかった。