彦根移住体験記:その12 ゲストハウスでの暮らし(2)
女将さんからのメッセージ
ある日、ゲストハウス無我さんの女将さんとインスタを交換した。
インスタを更新しているのは女将さんらしい。その当時、昔話を更新されていておもしろかった。
これまで、SMSやホワイトボードでやり取りしていたのが、メッセージでやり取りできるようになったので、以来ちょくちょくと女将さんから、サラダパンの発売日など、おすすめや情報をやり取りするようになった。髪の毛を切りに行ったのも女将さんのおすすめだった。
奈良県に帰ってきて、自分からお礼を言わなければならないところ、女将さんからメッセージが届いていてとても嬉しかった。
フォトジェニックなおかし
冷蔵庫のなかになにやら入っていた。女将さんかオーナーさんか誰かが入れはったのだろうと思ったら、メッセージが入っていて、よかったら食べてねとのことだった。
多賀大社名物・糸切りもちという、虹色の透明な餅(?)にこしあんをくるんだ、夏らしく「フォトジェニックな」可愛いお菓子だった。遠慮なく美味しく頂いた。
思い返してみると、滞在中に遠出をしたのは所要で長浜に行っただけだった。悪天候続きだったのもあるのだけれど、徒歩25分かかるユニクロに行けるくらいなら、多賀大社とか、もっといろいろなところに行けばよかったんじゃないのかと思う。
すごい雨
滞在中は梅雨でずーっと雨が降っていたのだが、ザワザワ、すこし不安になるほどものすごい雨が降った夜があった。横になっていたら女将さんからメッセージが来た。(内容はだいぶ端折る)
彦根市は土砂災害の警戒レベルが3になりました。
もしものときは一緒に逃げましょう。
スマホの充電は欠かさずお願いします。
ゲストハウスの近くには川が流れている。メッセージによると、堤防がしょぼく、いつもやばくなるらしい。彦根市のハザードマップを見てほしい、とのことだったが、スマホでは皆目わからなかった。
奈良という比較的災害の少ない街に住んでいると、防災の意識はだいぶ薄くなる。こうした身近な危機こそ普段から気をつけなければいけない。
移住にはこういう覚悟も必要なのだ。
ラーメン屋さん
移住体験も終盤にさしかかったころ、テレワーク仕事をしていたら夕食に誘っていただいた。無我さんと私をつないでいただいたMさんも合流。
オーナー夫妻・Mさん・わたしで車に乗り込む。
ラーメンにっこうという、全国的に有名なラーメン屋さんらしい。
少し店の外でソワソワと待って、中に入れてもらう。
すこし風変わりだったけれど、とてもあっさりしたラーメンだった。
無我さんの近くのちゃんぽん麺屋もとてもあっさりしているけれど、滋賀の人はあっさりラーメンが好きなのかな?
Mさんは私のモータースポーツ友達なので、後部座席で適当にモタスポの話をしていると、前から「わからへんわ」という声が聞こえた。
無我さん夫妻(のどちらか)とご飯を食べたのは、初日のランチとこのラーメン屋さんだけだった。某新型ウイルスもあって、付かず離れず見ていてくれたオーナーさん夫妻と、すこしだけ距離が縮まったような気がした。