食欲をそそる景色
調理場でシェフが黙々と働く姿を見るのは
料理を待つ間の最大の楽しみだ。
ひと昔前は調理場はシェフの聖地として、
お客さんからはなかなか見えないところも多かった。
ちょっと顔だけ出す小窓があるとか
高級フレンチに至っては完全防御と言わんばかりのパーソナルなキッチン。
しかし最近は、調理しているシェフと話す事が出来る
オープンスタイルのキッチンが多くなってきている。
料理をするのが好き、食に関するコトモノが好きな私は
そんなオープンスタイルのお店がとても好きだ。
カウンター内のごちゃごちゃもシェフたちの使い勝手によるごちゃごちゃだと思うと、許せてしまう。
すべてはシェフたちの武器だ。
作っている過程が見られるのも臨場感があってよい。
あのメニューはあんな風にとか、自分の頼んだものが目の前で
作られていく楽しさは待つ時間を苦にさせない。
本当は注視していたいほどだが、シェフに悪いので控えめにチラ見。
美味しいものが出来上がった瞬間、気持ちは最高潮。
サーブされた料理を堪能しつつ、そのメニューについての話を聞いたり、
シェフやソムリエの熱い想いも聞けたり、得るもの学ぶものがたくさんある。
調理工程は食欲をそそる。