自炊のススメ
私は実家に住んでいる時は
ほとんど自炊をしたことがない。
なぜなら台所は母の居場所と思っていて
何にも手出しできなかったからだ。
常々エンゲル係数の高かった我が家では
幼少期から様々な味を経験させてもらった。
そのおかげで舌は次第に肥え
食への飽くなき探究心は
おとなになった今でも増え続けている。
作るということに重きを置いていなかった。
実家時代を経て、私は一人暮らしをし
自分のコックピット=台所を手に入れた。
そこからの快進撃は凄まじい。
食べたいものをひたすら作り、
お袋の味的なものもレシピを教えてもらい
どんどん再現していった。
初めての一人暮らしは
使い慣れないIHでとにかく卵焼きを焼くのに苦戦した。
なぜなら卵焼きパンを火元から離すとIHが停止するのだ。
遠火で火入れしてるのにー!
ムキー!!となった。
他の炒め物もそうだ、フライパンを返す度に火元停止。
何度となくゆるゆるな炒め物で我慢をした。
やっぱりガス火だよ!って一念発起した頃には
私も落ち着き、人にごはんを食べさせる側になっていた。
そこで再びガス火の登場。
実家で料理したことないのに、
ガス火がいいなんておかしいと思われるかもしれないけれど
観察とイメトレで頭の中は料理でいっぱい。
揚げ物、炒め物、フレンチ、イタリアン、中華。。。。
いろんなものを作った結果、旦那は肥えた笑;
とにかく食欲旺盛なので作り甲斐がある。
美味しくても美味しくなくても
料理をすることはキッチンで孤軍奮闘、段取り、スムーズな流れなどなどなど。
頭で考えるべきことがたくさん!
これは社会でも生かされることだと思う。
食べたいものが決まったら、
それが食べられるレストランに外食もいいけど、
自炊するとその半額で食べられるかもしれないよ。
飽くなき探究心は止むことなく今でも作り続けている。