ソーキソバとの関係

翁屋のソーキそば

沖縄のソーキそば。
翁屋のソーキそば。
言い間違えそうなネーム。

そもそもソーキそばを語れるほど
食べていないが
ファーストソーキそばは
高校の修学旅行で行った沖縄だった。
当時は思春期の病だったのか、
食べ物をあまり受け付けない身体だったため、
あまりいい記憶がない。
沖縄で有名な市場の古びた食堂で
とりあえずソーキそばを頼んだものの、
市場の生臭いにおいに圧倒され、一口も食べられなかった。

ソーキそばとはそんな関係のまま大人になっていった。

そんなソーキそばと再会を果たしたのは
たまたま入ったの沖縄料理屋 翁屋というお店だった。

恐る恐るソーキそばを頼んだが、ソーキそばは優しく私を迎え入れてくれた。

濃い出汁の効いた澄んだスープに
ホロホロにとろけるラフテー。
コーレグースでピリリとさせても、
スープは壊れず旨味を保ったまま、
しっかりした骨格に圧倒される。
さっぱりした麺に時折アクセントに紅生姜。
こんなに完成された食べ物だったのか。
最後のスープまで夢中になるぐらい
ソーキそばは心を離さなかった。

あの頃の私に
スープだけでも飲んでみなよと言ってあげたい。


そんな私は来週、修学旅行以来に

沖縄に降り立つ。

あの時、牧志公設市場の二階の食堂で

食べれなかったソーキそばを

大人になった今、

どんな味に感じるのだろう

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