出会い系がSNSに変わった、そんな17年と今思う反省(2016年11月9日投稿)

僕はタカムラケンタロー。と言います。

元芸人でお笑いライブや地下アイドルライブ、配信の音楽ライブなどの主催をしている傍らホームレスを約10ヶ月しております

皆さんにここで質問です

「あなたがもしお笑いコンビを組むとしたらどのようにして組みますか?」

大半の人が養成所で探す、仲いい友達と組むなどの選択肢をあげるであろう。

僕も最初は養成所で探そうとしたが恥ずかしい話友達ができず、僕のキモさは東京でも通じるんだという切なくも悲しい現実に直面していた

まずは危ない人じゃない、まともな人だと思ってもらうそんな努力をしなければ何もないのだ、ということに気づかなかったのである

そんな時、相方募集掲示板という物の存在を知る。

相方募集掲示板とは平たく言ってしまえばお笑いコンビバージョンの出会い系だ。

それによって相方が欲しい者同士が会って話をするという、そういったサイトだ

出会い系が流行っていた頃でもあったのでそういうのであって組むコンビも珍しくなかったし、今もそんなコンビがいたりする

芸人1年目は何人かと組んでは解散の繰り返しだった

知らない者同士が出会うハードルは2005年頃にはあるSNSの出現で格段に下がることになる。

それがmixiである。

出会い系で結婚したとは言えないがmixiがきっかけはまだ言えるし会う前に互いの素上がわかるというツールとしてはかなり革命的な存在でした。

主催ライブを芸人時代にやっていた頃にも最初は仲のいい芸人や後輩を誘っていたものの、やはりライブをやるにはゲストという物も欲しいので、ゲストの交渉にも使ったりしていた

先輩で普段を声をかけづらかったり気を使ったりするような人間が相手でもSNSではそこまでやる必要がなく、ハードルの高い相手でもダメ元で交渉するのに使いやすかったりする。

相手の顔を見なくていい楽さも存在する。その分文章は丁寧にすることには気を使っていた

そのおかげで当時のあらびき団で人気だった先輩芸人が呼べた時は後輩に自慢できたのと同時に驚いた顔は忘れられなかった

その日のブログに「日本一のmixiの天才」という風に書かれていた

だからこそ会った人間にかなり驚かれる。

こんな人だったのかよ、とできる人に見せて何一つできてない悪い意味でのギャップがある。

むしろ最初から変人に思われた方がいいのだがそういうわけにもいかない、ので困る

マイナスのギャップしか与えられてないので僕はかなり苦労してるのだが、それさえなければSNSは便利なツールである。

それによって助かって多くの組をキャスティングできたその恩恵は受けている

ただ自分の力をつけるためのライブとしてのビジョンがなかった、そこに関しては失敗したとは思っている

格言めいたことを言うならば

「(SNSで会うときは)プラスのギャップは与えても、マイナスのギャップは与えるな、緊張感を常に持ち続けろ」


「次も仕事したいと思える実力をつけていけ」

(前アカウントの2016年11月9日の記事を加筆修正しています)

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