178名という数をお笑いで当てはめてみた(お笑いの賞レースの3回戦について語る話) 【2018年6月21日投稿】

cakesクリエイターズコンテスト一次選考を通過したタカムラケンタロー。と申します。

9396の作品の中で生き残った178名の一人です。

こういうコンテストで認められることなくお笑いをやめたので別の世界でも178名に残れたのは本当に嬉しいんですよ

というわけでお笑いの賞レースと言われるもので178名(組)というのはどういうポジションか、今回のテーマはそれです

お笑いの世界には3つの賞レースがあります

「M-1グランプリ」(漫才)

「キングオブコント」(コント)

「R-1ぐらんぷり」(ピン芸)です

それらで差は少しありますが178名(組)というとだいたい3回戦に残ったぐらいなんですね

この後準々決勝・準決勝とふるい落とされるんですが3回戦に残るとアマチュア感はなくなってくるので、数的にもプロとして認められた感がある、だから2回戦と3回戦の差って地下芸人にとっては実はかなり大きいんですよ

そこでそれぞれで検証していきます

まず「キングオブコント」です

ここは3回戦はありません。

1回戦・2回戦・準々決勝…なんです

それで準々決勝ともなると2477組の中の91組です

さらに言うとキングオブコントは一番審査の厳しい賞レースです

2回戦ですら192組しか通らない狭き門なんです

R-1やM-1の3回戦がキングオブコントの2回戦レベルなんです

でもキングオブコントは過去に準決勝行っていればずっと1回戦はシード、決勝行ったことがあれば1回戦・2回戦はシードなんです

それもまたアマチュアとプロの境目のような地下芸人には厳しい条件ですがこれを乗り越えないとプロになれない、プロの厳しさを感じさせます

さらには1回戦・2回戦は2分、準々決勝からは5分とネタ時間も変わり、さらにキングオブコントだけは準決勝は2ネタで戦うルールとなります

つまりアマチュアから勝ち上がるには2分の鉄板、5分の鉄板の2ネタ、3つないといけない厳しさがあります

次は「R1ぐらんぷり」です

3回戦に進んだ人は今年は207人でした

3795人エントリーがあっての207人です

2回戦と3回戦の違いとして2回戦は2分、3回戦は3分という違いがあります。

さらにはピン芸というのはつっこんでくれる相方がいない分ごまかしがききません

その分個の力が試されるためプロとアマの差は如実に出ますが、プロとアマがごちゃ混ぜの為1回戦で悪い空気に飲まれて散るプロも少なくないのがR-1ぐらんぷりの怖いところです

逆に言えば3回戦に進んだ人に素人はいないということです

だから僕の周りの地下芸人のピン芸人さんなんかは3回戦に行くのが目標になってる人が大半です

それだから10年ずっと2回戦止まりだったピン芸人さんがようやく3回戦に追加合格できて夜勤のバイト中に号泣、なんてことがあるぐらいです

R1ぐらんぷりは優勝しても売れない、なんて言われたりする賞レースですがその3回戦に行くために頑張ってる芸人さんがいたりするということを踏まえてピン芸人さんを見てください

最後に「M-1グランプリ」です

こちらの3回戦は4094組の中の265組です

やはりこちらもかなりの狭き門です

2回戦と3回戦、これ何が違うかというとネタ時間は変わらないんですが

GYAO!での配信がある所です
これが前述の2つにはない大きな所です

「オンエアバトル」が終わった今、全国の人にネタを見せられる機会はなかなかなく、コンビ名をテロップでつけてもらえてありがたいです

自分でスマホで動画配信したとしても再生数は少ない、そんな中全国のお笑い好きにネタを見せれる、3回戦といえどビッグチャンスなんです

さらにお笑いマニアだけでなく業界人もこのGyaoを見てます

テレビに近づくチャンスにもなっています

という意味でも2回戦と3回戦の差はかなりでかいものなんです

だから「178」という数はお笑いの賞レースでいったら3回戦に近い数という記事を書きたくて色々検証していたら、作品数とクリエイターで違いあるとはいえ生き残れたってすごいんだな、とますます実感しました

さらに落ちた人の作品も見ましたが「え、これで落ちるの?」みたいな人もたくさんいてなんで自分が残れたかがわからないです

2回戦と3回戦というのはかなりの壁なのをすごく感じていただければと思いますし、プロになるために頑張ってる芸人さん、その傍らプロになろうと頑張る僕のエッセイも読んでいただけたらと思いま

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