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幻の琉球自然薯

クーガ芋(和名:はり芋)は、西暦1600年前後のサツマイモの東アジア到来のおよそ,1000年〜1500年前から、中国や沖縄で食されたと言われています。東南アジア、タイ、ベトナム付近が原産地で、粘りが強く、甘みやコクがその特徴です。クーガ芋とは沖縄の方言で、「鶏卵」を意味し、形が似ていることからそうよばれています。ヤマイモ科ヤマイモ属。

畑のうなぎ ジオスゲニン(Diosgenin)の含有量が他のヤマイモの200倍を越え、日本で栽培されている約80種類の山芋の中で最も多いため、精力増進効果が高く、気分がよくなりストレスに強くなり、筋肉を引き締め、免疫力を強めます。ガンや心臓病を予防すると言われています。ジオスゲニンの中に存在するDHEAの濃度は、20代〜30代をピークにその後、加齢とともに減少します。ですから40代以降においてヤマイモを摂取することは、気分の安定やエネルギー補給のために大切で、幸福感やストレスに強くなり、また夜の眠りを深くする作用もあります。体調調整、糖尿病、ガン、心臓病、免疫システムの能力増加、長寿、アルツハイマー病、免疫不全症、うつ病、骨粗鬆症などに効果が期待されます。(富山大学の研究チームよりアルツハイマー病の改善効果が発表されています)

粘りのもとムチンには、胃壁の粘膜を保護し、タンパク質を効率よく消化・吸収させる働きがあります。タンパク質をしっかり吸収することで、体力補強、滋養強壮、疲労回復に大きな効果があります。とろろのネバネには、体内に溜まったコレステロールを吸着して体外に排出し、腸や肝臓機能にも効果的な働きがあることが分かっています。

北京五輪・陸上で金メダルに輝いたウサイン・ボルト選手の原動力が母国特産品のヤマイモだったことは、実父が明かしている通りで地元ではヤマイモの薬効成分は古くから信じられていたそうです。幼少期から摂取することで筋肉を引き締め、免疫力が高まり、ストレスにも強い身体が作られていったのでしょう。

さて、このクーガ芋はなぜ幻なのか……..実は表皮に傷が付くと1〜2日で傷みはじめてしまうなど、栽培や収穫がとても難しい品種で、細かい根がびっしりとあるため、掘り出した後の土落としも大変で栽培する農家がとても少ないのです。ですから野菜として店頭に並ぶ姿を見ることは少ないでしょう。ちなみにベトナムでは日常的に食されているそうです。

このクーガ芋が単細胞化技術により酵素いっぱいのパウダーになりました。そのサンプルを頂いたので、長崎産の米粉とミックスしてお好み焼き風にしてみました。少量の水で溶いてみると腰があってネバネバ、モチモチ感が良い感じ。シンプルな具材でおやきにしても良いかも!アスリートや持病を持つ方たちへの新しい食物として可能性があるのでは?

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もうひとつは、沖縄の黒糖にクーガ芋パウダーを練り込んだもの。ひとつずつ個包装だったのでバッグに入れて携帯しました。外出先でちょっと小腹が空いた時に便利。健康的なおやつとしてまた、これもアスリートのエネルギー補給食として良いのでは?

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