秋月の梨農園 ~朝倉ドライブ~
朝倉の田園地帯を貫く国道をそれて山裾へ向かうと、その奥まったところに秋月(あきづき)があります。福岡の小京都と呼ばれる小さな城下町で、春の桜と秋の紅葉で賑わう他はいつもひっそりとしています。そこに人知れずある、という風情の小さな梨農園があり.....観光農園は他にもたくさんあるのだけれど.....一目を避けるかのように佇んでいるところが気に入っています。ひとりで直売所を切盛りしているおばあちゃんが、まず試食の梨を剥いてくれるのだけれど、実が大きくて瑞々しいので食べるジュースみたい。2kg買ってオマケにもうひとつ。
福岡は......九州は......1年中、果物で溢れていて、東京から移って暮らしはじめた時の驚きは、その果物の豊富な種類と甘さ。梨風味のお酒やドレッシングなどの加工品もたくさんあります。ちなみに梨は大分県産も美味しい!
そしてまさかさすがに、りんごは無いよね、と思っていたら小石原焼きで有名な東峰村へ行く途中で果樹園を見つけて大感激。そこもおばあちゃんがひとりで留守番をしていて、買ったりんごよりオマケの方が多くて、自家製のお漬け物までいただきました。ちなみにりんごは佐賀県産も美味しい!
どこへ行っても「あんた、どこから来たんね?」と言われて、最初はアクセントの違いが恥ずかしくてボソボソと「東京から....」と答えていたのに、10年目に入るとさすがに、「どこから来たんね?」とは言われなくなりました。食べ物の美味しさへの感激も当たり前になり薄れて来たか.........否、そんなことはない、美味しいものはいつまでもたまらなく美味しい。11月に入ったら柿が旬を迎えます。うれしいな、福岡の秋 !!!
秋月城下の桜並木の下には、いつも自家製の乾燥野菜や薬草茶を並べているおばあちゃんがいてこの日も、コロナ禍で人通りの少ない中でお店を出していました。新米、栗、乾燥ゴーヤ、ずいき、なた豆茶、どくだみ茶、手揉み番茶..... 自宅のまわりで採れるものばかり...... おばちゃんのものはどれも袋に詰めるだけ詰めてあって無農薬。
久しぶりにみなみの里に立ち寄ると運良く、クロダマル(九州産黒豆)の枝豆が畑から届いたところでした。枝豆はこの時期2週間ぐらいだけで市内では手に入りにくく、黒豆はお正月前に新物としてわずかに販売されるだけ。このファーマーズ・マーケットとのおつきあいも福岡へ来てすぐの頃からで、今はいちご摘みができるビニールハウスが併設され、観光バスがくるほどの施設になってしまいました。今回のハジメテは、「こりゃかれえ(東峰村産)」と「めんたいこ入り生のり」。
みなみの里がある朝倉の田園地帯には、キリンビールの工場があって(缶ビールの製造番号61)、畑の麦はほとんどがビールになるらしい。だから朝倉産100%の小麦粉「麦夏ちゃん」(500g/¥300)は貴重な逸品です。
麦プロジェクト運営委員会 福岡県朝倉郡筑前町久光104501 ☎0946-22-3724
「筑前麦夏ちゃん(強力系小麦粉)」 「筑前麦太郎(薄力系小麦粉)」
「元祖麦夏ちゃん素麺」「麦夏そば」 「麦夏ちゃんとんこつラーメン」「麦夏ちゃん塩焼きそば」 etc.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?