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大合奏参加(3年5ヶ月〜8カ月)

なんと1年ぶりの投稿です。この1年は大合奏に参加したり、オーケストラに参加し始めたりして、激動のバイオリンlifeを送っていました。

こういうことこそきろくに残しておくべきだと思うので(あとで見返すと成長を感じられると思う)、記憶を辿りながら書きます。

大合奏参加

それまではバイオリン個人レッスンだけで、誰かと一緒に弾いたことがなかったけど、先生からの紹介で弦楽器の大合奏に初めて参加することにした。
パートは先生の見立ててで1stで、3曲に参加した。

正直、パートは先生に言われるまま1stにしたけれど、3曲中の1曲の「威風堂々」が細かいパッセージが多いのとテンポが速くて、自分のレベルでは弾きこなせなかった。

自分の中でできる限りの努力はした上で…本番1カ月前にリハーサルがあって、そこで初めて他の参加者と一緒に弾いた。なんとなく「練習だしゆっくりやってくれるかな」と淡い期待をして行ったものの、本番通りのテンポで進んでいって、「威風堂々」は手も足も出なかった…

今回参加したのは「弦楽器を習っている人で大合奏しましょう」というのがコンセプトの会で、大人だけではなくむしろ小さな子供たちの方が多い中、小学校低学年のような子供たちが「威風堂々」を軽やかに弾きこなすのを目の当たりにして、わたしは劣等感を抱くというより「この子たちは心の底からバイオリンが好きなんだろうな」と思った。弾けるようになって嬉しい!、私こんなに弾けるんだよ!見て!っといったように、子供たちがバイオリンが楽しくてしょうがない様子は、「楽器を習う上で一番大切な感情ってこれだよな」と思い返すきっかけとなった。

ちなみに「威風堂々」以外の2曲はテンポがゆっくりの曲だったので、ついていくことはできたからひと安心。

パート変更

これまでの経験から本番まであと1カ月で、弾けない曲が急に弾けるようにはならない確信があったので、先生に「威風堂々」は1stではなくて初心者用のパートに移らせてほしいとお願いした。今の自分には1stが弾けないと認めるのは悔しさもあったけど、このまま本番を迎えてただ立ち尽くすことになるのも悲惨かと思って願い出た。
初心者用パートは本来16分音符の所が8分音符に省略されていて、各段に弾きやすくアレンジされているものだったので、これであれば今の自分のレベルでも問題なく弾くことができた。

本番

クラシックコンサート用の豪華なホールでの本番。
普段は入れない舞台裏に出演者として堂々と入ることができたのは貴重な体験だった。(舞台裏にミニバーがあって、感動。その時は閉まってたけど。)

本番は参加者が多くて舞台に乗り切れない状態というカオスだったけど、曲を弾ききるだけでも達成感を味わえた。なにより参加して良かったと思うのは、大人からバイオリンを始めて、今同じくらいのレベルの人達と休憩中にお話できたことだった。
皆さん年代もバラバラで、仕事をしながらだったり、体調と相談しつつだったり、自分のペースでバイオリンを楽しんでいる人と話せて、私も皆さんと同じようにバイオリンが好きだと気付くことができた。

そんなこんなでほろ苦い合奏デビューを果たしたけれど、改めて「誰かと弾くのって楽しい」と思うようになった。自分だけだと自分の音との対話でしかないけど、誰かと弾くと上手な人の音がさも自分の音のように聞こえるし(←迷惑)、ひとりではなかなか挑戦できない曲にも参加することができて、ソロとはまた別の世界が見えるなと思った。

もともとバイオリンを始めたのも、ピアノは孤独だけどバイオリンなら大勢と弾けると思ったこともあって、初心に帰って「オーケストラに入りたいな」と思うようになった。

次回、オーケストラ参加。(急展開)





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