ポケットにねじ込まれてたレシートのクシャり方についての考察

肌寒くなってきたから上着を羽織った。
右のポケットがゴワついていたから中身を出すとレシートだった。円安なんだからこういうところにドルとかユーロとか入っていてくれたらいいのに。
レシートの内容は花屋だった。渋谷の。マークシティの。道玄坂の方に抜けていくところの道中にあるところ。
縦長のレシートとキャッシュレス決済したときについてくるオマケの小さいやつのセットになっていて、縦長がオマケを包むようになっていた。もしかしたら恋人やこどものような大切な存在だったのかもしれない。そんな訳はない。

とにかく、クシャって一体化していたレシートセットを開いてみたら2つに分かれて、縦長の方は横ボーダーなクシャり方、オマケは斜め32°ほどの勾配がついたストライプでフランス国旗さながら3層に分かれていた。
おそらくはもらったときに手→縦長レシート→オマケの順に乗せて握り込んだんだと思う。
だからこの形は実質的な経済との握手の形なのかもしれない。一人ひとりの経済との握手の形があるんだろう。電子決済が進んできてもレシートは無くならない。それは経済のほうが俺と握手をしたいからなんだろう。

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