占いはなぜ当たるのか?(行動経済学)-note限定記事
血液型占いや、星座占いや、タロット占い、手相、人相、水晶占い・・・などなどさまざまな占いがあります。
今回は、なぜ占いは当たるのかというのを行動経済学的に分析していきます。
バーナム効果
例えば、
「あなたは、平和主義で憶病な部分があるけれど、束縛や制限は嫌いで、新しいことが好きな変わった性格な人。表面的な人付き合いはできるけど、本当はあまり得意じゃない」
こんな占いがあったとします。自分に当てはまると思いませんか??
実はこの文章、いくつかの占いサイトから抜き出してきた文章です。
このような、誰にでも当てはまるような曖昧な表現を利用することで、自分だけに当てはまると思ってしまう効果をバーナム効果といいます。
webサイトの例でいうと、「名前」「誕生日」、などといった自分の特定の情報から判断していると利用者が思うことによって、占いとしての効果を発揮します。
バーナム効果の実験例
占いに関す1948年に行われたバーナム・フォアラーの実験の例を見てみましょう。
学生を対象に心理テストを行い、その心理テストから性格分析を行うと学生に伝える。
その後、その分析がどれだけ当たっているのか1~5の間で評価をつけてもらった。
その結果、評価の平均は「4.26」になった。
この時、性格分析は、心理テストの結果から分析したものではなく、適当な雑誌の占いから、切り取ったもので、全員が同じ性格分析の結果をもらっていたのです。
自己充足的予言
例えば、朝の星座占いで、「今日は、素的なことが起こるでしょう!」という占いを見るとします。
すると、今日はなんだか本当に良いことが起きている気がすると思い、
次の日の朝また、星座占いを見ると「今日はなんだか冴えない一日になりそう」という占いをみて
本当に今日はついていない気がすると思う
という経験はないでしょうか??
こういった現象のことを自己充足的予言といい、占いを見たことによって、「良いこと」や「ついてないこと」に目がいくことで、占いが本当にあたったと思うことがあります。
占いについて
今回の記事は、占いというコンテンツ自体を中傷するものではなく、占いによく使われる手法を分析したものです。
占いを信じることや占い師に相談することによって、気持ちが楽になるのであればそれに越したことはないです。
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