経済力ランキング-note限定記事
国の経済力を図る指標としてGDP(Gross Domestic Products)というのがああり日本語では国内総生産といいます。
この国内総生産の数字は、年間に生まれた付加価値(利益)の総額を意味します。もっと簡単に言えば、国の年収です。
今回はその国の年収をランキングにしてみました。
ランキングで比較したのち、世界とくらべて、北朝鮮の経済力もどのくらいか調べてみます。
また、GDPについてのより詳しいことは本サイトのSKEIZAI GDPとは-GDP①に乗せていますのでそちらの方を閲覧お願いします。
2018年の経済力ランキング
IMF(国際通貨基金)のデータを参照します。
IMFのこちらのページから国々のデータを見ることができるので良ければ見てみてください。(英語ですのでわかりずらいと思いますが、、、)
2018年の米ドル換算のGDPはこんな感じになっています。アメリカと、中国がとびぬけて多いですが、3位は日本です。
経済力としては世界で3位の日本ですが、どちらかというと日本経済に悪いイメージを持っている人の方が多いのではないでしょうか??
日本経済に良いイメージを持っていないのは経済成長率(実質gdp成長率)に関係しています。さきほど上位10国の成長率を見てます。
2018年の経済成長率
この10か国の中では日本が一番低いです。ですが、年によって成長率にばらつきがあるので2014年からの日本の成長率を見てみます。
2014年:0.375% 2015年:1.223%
2016年:0.609% 2017年:1.936%
最近のデータでは、こんな感じですがみなさんは「失われた10年」という言葉を聞いたことはありませんか??
これは、1990年代初頭のバブル崩壊後10年間経済低迷したという言葉でそれまで3%~4%成長だった成長率が10年間平均で1%という低成長の期間であったことを指します。その後は2002年から2007年までは平均1.7%の成長率まで回復しましたが、2008年のリーマンショックの影響もあり、経済はまた低下したことから、それも含めて「失われた20年」と呼ぶこともあります。
おそらく日本は世界第3位の経済大国であるにも関わらず、日本経済に良い印象を持っていないのは、こういった経済の低成長の影響だと考えることができます。
また、中国とインドは人口がそれぞれ13億人以上いることもあり、成長率が高いです。今回はデータが確定しているので2018年のデータを引用していますが、2020年のIMFの推測データではインドはフランス・イギリスを抜き世界第5位になっています。
日本のバブル時代のGDPも見ていきます。
1991年の経済力ランキング
1991年のGDPはこんな感じになっています。この時代は、日本とアメリカが突出して多い時代でした。
1991年の中国とインドを見てみましょう。インドはこの時2748億$で16位でした。
1991年と2018年の中国のGDPを比べるとなんと約32.1倍になっています。インドは、約9.9倍です。
アメリカと日本も何倍になっているか見てみると、アメリカは約3.3倍になっていて日本は、約1.4倍です。中国とインドの勢いがどれだけすごいのかわかりますね。
北朝鮮の経済
北朝鮮は正確なデータが出せないのか、IMFのデータには記載がありませんでした。
なので代わりに外務省のデータを参照します
このデータではGDPではなく、GNI(Gross National Income)という指標です。少しややこしいと思うので簡単に説明すると、GDPが国内総生産なのに対して、GNIは国民総生産という意味になり、GDPは国内で生み出された利益なのに対して、GNIは国民が生み出した利益になり、これは海外で働く北朝鮮国籍の人間が生み出す利益を含む数字となります。
(※1)2014年の北朝鮮のGNIは34.2兆ウォンで2014年のレートでは1ドルは約1000ウォンなので、約342億$という数字になります。
(※1)外務省 | 北朝鮮基礎データ
(※2)山形県の2016年の県内総生産は約4兆400億円で、2016年12月のレート1ドル約117円として考えると、約345億$です。
比較するのがGNIとGDPだったり、2014年と2016年だったりするので、正確ではないですが、北朝鮮の経済力と山形県の経済力はだいたい一緒くらいです。
(※2)内閣府 | 県民経済計算
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