見出し画像

なぜ金持ちはシンガポールに逃げるのか?

オリエンタルラジオの中田敦彦や、フリーエージェントの与沢翼といったように金持ちがシンガポールに移住するという話をよく聞きますが、なぜ金持ちはシンガポールに移住しようとするのでしょうか??

社会人の方はご存知だと思いますが、働いて得た収入には、所得税という税金が課税されます。

その所得税の大きさが、シンガポールと日本では大きく違うのです。
所得税が日本からシンガポールに移住する大きな要因の一つであると考えられます。

今回は、日本とシンガポールでは、どれくらいの所得税の大きさが違うのか実際に計算してみます。

日本・シンガポールでは、所得が大きければ多くとり、少なければ少なく所得税を取るという累進課税というシステムを採用しています。

日本では、

195万円以下・・・5%
330万円以下・・・10%
695万円以下・・・20%
900万円以下・・・23%
1800万円以下・・・33%
4000万円以下・・・40%
4000万円以上・・・45%

の区分ごとに上記の、所得税率が設定されています。

そして、この区分に合わせて、控除額が設定されているので、税額から段階ごとの控除額を引いた額が所得税になります。

195万円以下・・・0円
330万円以下・・・97,500円
695万円以下・・・427,500円
900万円以下・・・636,000円
1800万円以下・・・1,536,000円
4000万円以下・・・2,796,000円
4000万円以上・・・4,796,000円

計算式としては、

所得税 = 所得 × 税率 - 控除額

になります。

ー 所得が400万円の場合(日本)

所得400万の場合、税率は695万円以下の20%、控除額は427,500円ですので、

4,000,000円 × 0.2 - 427,500円 = 372,500円

なので、所得400万円の人は
所得税・・・372,500円
手取り・・・3,627,500円

です。

ー 所得が5000万円の場合(日本)

また、所得5000万円の場合は、
50,000,000 × 0.45 - 4,796,000円 = 17,704,000円

なので、所得5000万円の人は
所得税・・・17,704,000円
手取り・・・32,296,000円

です。

高額になればなるほど、とんでもない額を取られてしまいます

ー 所得が5000万円の場合(シンガポール)

googleさんで調べたところシンガポールでは、最大税率22%となっています。しかも、この22%は、段階の値段を超えた部分に22%がかかるだけです。

32,0000シンガポールドル以上は税率22%であるので、1シンガポール=80円として考えて計算して、25,600,000円以上の場合の税率が22%であるとします。

( 50,000,000円 - 25,600,000円 ) × 0.22 = 5,368,000円

なので、所得税5000万円の場合は、
所得税・・・5,368,000円
手取り・・・44,632,000円

なので、実質の税率は約10%ほどになります。

ー 所得5000万円の人がシンガポールに移住すると・・・

日本では、
所得税・・・17,704,000円
手取り・・・32,296,000円

シンガポールでは、
所得税・・・5,368,000円
手取り・・・44,632,000円

でした。

なので、5000万円の人が、シンガポールに移住するとなんと、1233万6000円の節税ができてしまいます。

扶養家族の控除や、サラリーマンの給与控除などの控除額がシンガポールにも日本にもあるので、厳密にはこの金額ではないですが、おおよその金額はつかめたかなとは思います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?