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「どうする家康」きまぐれ散歩/各地の家康像を訪ねる
2023年大河ドラマ「どうする家康」に触発され、岡崎・浜松・静岡の徳川家康像9体を訪ねた。モデルとなった年齢順に紹介する。
8~14歳(竹千代君像/静岡県静岡市・静岡駅北口)
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「竹千代」は家康の幼名。奥は今川義元。団体旅行の集合スポット。
19歳(松平元康像/愛知県岡崎市・岡崎城公園)
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徳川に改名する前、「松平元康」時代。池の中に建つ。馬も手足がなく胴のみ。あらゆる面で、独特の雰囲気を放つ。
25歳(徳川家康騎馬像/愛知県岡崎市・名鉄東岡崎駅前)
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松平から徳川に改姓した後の家康。
ペデストリアンデッキ(高架歩道)に設置されていることに加え、台座も像そのものも高さがあり、空を仰ぐ形で見ることになる。圧巻の大きさ。強そう!
岡崎城の19歳の元康像と比べると「家康、成長したな」。一方、駿府城の65歳の家康像と比較すると「あの頃は勇ましかったな」。そう声を掛けたくなる。
現在は、台座の四隅(写真右下の丸い部分)に四神像が設置されているらしい。写真は2023年5月撮影のため、四神像は未設置。
29歳(若き日の徳川家康公/静岡県浜松市中央区・浜松城公園)
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岡崎城から浜松城に移った頃の家康。手にシダを持っている。中間管理職っぽいいでたち。
31歳(二公像/静岡県浜松市中央区・元城町東照宮)
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31歳の家康と16歳の秀吉が仲良く並んでいる。2人の間に立って写真を撮れるしくみ。秀吉が可愛らしい。
31歳(しかみ像/愛知県岡崎市・岡崎城公園)
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「しかみ像」といえば名古屋の円頓寺商店街が有名だが、岡崎にも。三方ヶ原の戦いに負けた後、なんとも言い難い表情。
40代前半(徳川家康公像/愛知県岡崎市・岡崎城公園)
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いわゆる家康のイメージといったところか。年齢は不明だが、静岡駅北口の家康公像が40代後半とのことなので、こちらは40代前半と推測。
40代後半(徳川家康公之像/静岡県静岡市・静岡駅北口)
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手に采配。陣頭指揮を取っている姿か。40代後半でこれは、なかなかの貫禄。
65歳~75歳(徳川家康公之像/静岡市葵区・駿府城公園)
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大御所時代、晩年の姿。手に鷹。
静岡駅北口の家康が采配を手にしている一方、鷹を手にしているのは悠々自適といったところか。
傍らには、家康のお手植えみかんがあり、今も毎年収穫しているようだ。
まとめ
25歳(東岡崎駅前)と31歳(元城町東照宮)が端正。30代までは体型を維持しているが、40代以降は太り始め、世間のイメージ「狸おやじ」へ。
幼少期は親世代の今川義元と、青年期には一回り以上歳下の豊臣秀吉と、それぞれの関係性も垣間見える。
このほか、浜松の頭陀寺と東京の両国にも像があるとのこと。
歴史への興味はさておき、スタンプラリー感覚で訪れてみるのも悪くない。