2020/4/1 専門家会議メンバーの会見で気になったこと(2) 副座長(尾身茂氏)のキャラクター
4月1日の専門家会議で気になったことその2。
専門家会議副座長の尾身茂(地域医療機能推進機構)さんのキャラクターです。酒席ならとても楽しそうな方ですが、以下の点が気になりました。意思決定を間違えそうな懸念を持っています。杞憂であることを祈ります。
・意思決定する際に専門外(政治、経済)のことを考慮に含めている?
・誇張表現
意思決定する際に専門外(経済)のことを考慮に含めている?
ある記者から以下のような質問がありました。
専門家の方々があらゆるシナリオを検討しているということでしたが、この中には緊急事態宣言が発出されるシナリオとそのときの対応といったものも含まれるということでよいでしょうか?
座長は以下のように答えました。
緊急事態宣言のボタンをおすかどうかは極めて重要な問題。複雑な判断。恣意的にやれるわけではない。みんなにわかりやすい考え方・指標が必要。いったい何をやるのか?目的は何か?なければできないのか?が重要。
サイエンス、公衆衛生、政治、経済など多角的な検討が必要
専門家会議の使命は、専門のサイエンス(疫学、感染症)、公衆衛生の観点から提言するだけで良いのではないでしょうか?経済面など専門外は考慮せず、最終的には政治判断に任せる。のが正だと思います。
誇張表現
尾身さんの話はわかりづらいです。話があっちゃこっちゃ脱線します。たぶん飲み会では楽しい人だと思います。
気になる誇張表現がありました。
クラスタ対策をやっているのは日本だけ。日本に世界が注目している。
という発言に対して、記者(ニコニコ動画ナナオさん)が再確認しました。
クラスタ対策は日本だけがやってるということで。
すると、以下のように回答しました。 当該発言部分の動画
いや、日本だけでやってるわけではない。例えばシンガポールもよくやっている。私の知る限りイタリアはやってないし、アメリカもやってないと思います。日本唯一ということではありません。
話が変わっていますし、発言の裏付けも弱そう。これ、よくいる困った人です。
座長や他メンバーは予断をまじえず、できるかぎりエビデンスに基づいた受け答えを重視している印象ですが、尾身さんは異色でした。
声がおおきくて、誰にもひるまず、政治家ともガシガシやってる雰囲気を感じて、その点は頼もしく、戦う組織の上にたつ人としての要件は満たしていると思います。
が、意思決定時に予断が強く入りそうなタイプだと感じました。私の杞憂であることを祈ります。
専門家会議、もちこたえて欲しい。
追記(2020/04/04)
4/4のNHKで以下の提言をされたようです。
特措法には、経済支援をする部分が、法律に入ってない、自動的には。だからここは法律の世界を超えた、政治的な決断、リーダーシップが非常に重要で、そうでないとただ一方的に要請をしても、実効が伴いません。経済的支援をすることがカップルになってやらないと、実効があがらない
「政治・経済も考慮」の意味がこれだったのならまったく問題ありません! 提言は、防疫・感染拡大の観点だけにとどめて、経済の提言はその道の専門家、最終的な決断は政治家に!
追記(2021/04/10)
以下の記事が話題になっています。1年遅い。
分科会・尾身会長「緊急事態宣言あるいは重点措置を発出すべき時期と判断したときには、われわれは専門家として、あまり政治的な配慮などをせずに、言うべき考えをちゃんと発表すべきだと」
もう隠居して、ゼロ・コロナ戦力を遂行できる人に変わって欲しい。アジアの収束国に学ばない、アホな政権・政府に「専門家の意見」というお墨付きや逃げ道を与えて、コロナ禍を長引かせて、多くの人命を失わせて、飲食・旅行産業をはじめ多くの人に苦しみを与えたのは、尾身さんの「政治的配慮」です。