限界独身オタク男性がSIGMA fpの画素数を捨てて機動力を取った話
スマホやPCで閲覧する分には4k解像度もあれば十分理論
18-50mm F2.8 DC DN Contemporaryを購入
コンパクトで最高。画素数は犠牲になったのだ……。
あまりに便利過ぎて基本的にはこれをつけっぱなしにしてます。
ワイド端やテレ端ばっかり使ってしまうので、中間の焦点距離も使える様になりたいですね。
買った経緯
標準ズームが欲しい
SIGMA fpを買ってから早3年、キットレンズの45mm f2.8で散々撮影しそこからいきなりオールドレンズの単焦点に行ったりもしましたが、ここらで標準ズームが欲しいなと思い立ちました。
SIGMAのフルサイズ用標準ズームレンズはなんと2本も出ています。
24-70mm F2.8 DG DN | Art
28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary
この2つですね。
Artの方はSIGMAの標準ズームとしてキッチリ作ってあるもので、ContemporaryはArtの方の光学系をベースに、広角側を欲張らないことで小型化したものになります。F2.8通しの標準ズームとしてはかなり小型なモデルだと思います。
当初は軽量コンパクトで価格も抑えられている28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryの方を買おうと思いましたが、1つだけ悩みどころがありました。
普段使っているバッグに入らない
バッグが小さすぎて入らない。由々しき問題です。
キットレンズの45mmは勿論、今まで使ってきたオールドレンズもコンパクトなものばかりで、バッグにすっぽりと収めることが出来ていました。
fpで気に入ってるところの1つに「普段から持ち歩ける」というのがあります。これのおかげでカメラを使った撮影がスマホ並みに気楽に行えるので、写真の枚数が爆増しました。
普段使っているバッグに入らないとなると、普段は使わない少し大きめのバッグを使うか別のバッグを買うかのどちらかになるわけですが、どちらにせよ今使っているバッグよりも大きくなってしまうわけです。
普段使いのバッグはこのようにかなり小型のもので、このコンパクトさが気に入っているので出来れば大きいものには変えたくありません。
でも標準ズームがあれば撮れる写真の幅が広がるし……いやでも気軽に持ち出せなくなると本末転倒だし……。
さあ困ったぞ、となった時にある一つの選択肢に気が付きました。
APS-C用レンズがあるじゃない
SIGMAはAPS-C用のレンズもちゃんと作ってまして、今回購入した18-50mm F2.8 DC DN Contemporaryがまさにそれです。センサーサイズが小さい分レンズも小型化が出来るためとてもコンパクトになっていて、最初に貼った写真の通り片手に収まるサイズになっています。これなら今のバッグにも入れられるし、フルサイズ用と比べると価格もかなり安い。これ……得です。
画素数が落ちるという懸念点もある
これ……毒です。
毒という名の画素数制限。
APS-C用のレンズなので、フルサイズで使うとイメージサークルの大きさが足りず、下の画像の様に周辺がケラれます。
とは言えfpを初めとしたフルサイズカメラには、センサーの中央部分の映像だけを切り取ってくれる機能がありまして(fpの場合はDCクロップという名称)、APS-C用のレンズでも問題なく使える様になっています。
ただし、これは撮った写真をトリミングして中央部分だけを切り出すのと変わらないため、画素数が削れてしまいます。
SIGMA fpは約2420万画素なのですが、このDCクロップ機能を使うと約900万画素まで減ってしまいます。これがSIGMA fpLであれば約6100万画素あるためDCクロップしても約2600万画素と、クロップしてもfp以上の画素数を維持出来るのですが……。
と、画素数について悩んでいたのですが。
あれ?画素数が落ちても4Kサイズはあるんじゃね?
気がついてしまいました。落ちた後の画素数でも、4Kサイズは確保しているということに。4K(3840 × 2160)は約830万画素となっており、DCクロップ後の画素数を下回っています。
4Kの動画を見る限りではかなり綺麗ですし、撮った写真はスマホやPCで見ることがほとんど、印刷する場合でも引き伸ばしなんてまずしません。
これなら問題ないのでは……?
最終的には実際に試して決めました
APS-C用のレンズでも問題無さそう!と思いはしたものの不安が拭えず、どうしたもんかなと悩んだ結果、実際に使ってみて決めることにしました。ヨドバシとかに行くと展示機を自分のカメラで試したりできるので、東京に行ったついでにヨドバシに寄って来ました。
確認した結果、ボケ量に差はあるものの写りはヨシ!画素数が少なくても画質は良好ヨシ!ということで無事購入に至りました。
実際に使った感想
ちっちぇえな
あと細い。
めちゃくちゃコンパクトでビビります。キットレンズの45mmと太さは大体一緒なのですが(フィルター径も一緒)、全長が少し長い分妙に細く感じます。
今まで使ってたバッグにもすっぽり収まって、思わずにっこり。
APS-C用とは言え、これでF2.8通しの標準ズームって言うんだから凄いぜ。
ズームレンズって便利だね……
それはそう。
今までずっと45mmやその他オールドレンズ等の単焦点レンズしか使ってこなかったので、fpでズームを使うのは初めてです。単焦点を使っていると「もうちょっと寄れればなあ」とか「もうちょっと引ければなあ」とか「ここは中望遠で切り取りたいなあ」とか「ここは広角で壮大に見せたいなあ」とか思うことが多々あったので、好きなように画角を変えられるのは最高ですね。
初めて買ったカメラであるE-PL1を使っていた時はキットレンズのズームを使っていたのですが、そんなの最後に使ったのはもう4年以上前なので久しぶりにズームを使ってテンションが上がってしまいました。
写りもええやん!
実は買った後も画素数が減ってしまうことによる画質の低下を心配していたのですが、何枚か撮ったらそんな不安は吹き飛びました。綺麗にパキッと写ってくれます。
今まで使っていたのが、ふわっと写る45mmだったり、オールドレンズだったりしたので尚更パキッと感を覚えました。
特にfpのキットレンズである45mmは近距離のものを撮ろうとするとふわふわになってしまって困ることがよくあったので、パキッと写ってくれるのはとてもありがたいです。
マクロっぽく使える
実はこのレンズ、ワイド端の最短撮影距離が12.1cmで同じくワイド端の最大撮影倍率が1:2.8と、被写体にかなり寄ってマクロ気味に使えたりするんですよね。小物とかを大きく撮りたい時に活躍してくれました。
小物だけじゃなくて本当は虫の撮影にも使ったりしたんですが、苦手な方も居ると思うので掲載はやめておきます。
撮った写真
上にもちょっとだけ貼りましたが、このレンズで撮った写真を並べていきます。
総評
画素数を捨て去ったことなんて撮った写真を見てれば忘れてしまうくらいもう最高と言った感じです。とは言えAPS-C用のF2.8なので、ボケ量がちょっと少ないなと思うことはたまにあります。まあそういうのを求めるレンズでは無いのですぐに気にしなくなっちゃいますが。
これを買うかどうか考えていた時は、同じ様にfpに着けてる人が居ないか調べたのですが、見つけられたのは1人だけで、その人は作例も少なかったのであまり参考に出来なかったということがありました。
僕は作例をいくらか貼りましたので、もし同じようにfpにこのレンズを着けるかどうか検討してる人が居ましたら、参考にして貰えると記事を書いたかいがあります。
ところでSIGMAさん、先日10-18mm F2.8 DC DN | Contemporaryを出しましたよね?これでAPS-C用のF2.8通しの広角ズームと標準ズームが揃ったわけですが……望遠ズームは出ないんですか?50-150とかあると嬉しいんですけど……………………。