限界独身オタク男性がベーストラップを自作した話
Limp mass membrane式ベーストラップ、通称LMM(俺しか言ってない)を作りました。ベーストラップは良いぞ!
これまでの話
前に部屋の音響補正ソフトの記事を書きましたが、その中で「ベーストラップ作るよ!」ということを言っていました。
この記事を書いた時には「半年くらい待って」とか言っていたんですが、いつのまにかそれ以上の時間が経ってしまっていました。時の流れは早いですね(他人事)。
ベーストラップの作成自体は半年後にちゃんと終えていたのですが、その後にnoteの執筆をサボってしまいここまで間が空いてしまいました。まあええやろ……
作ったもの
早速ですが完成したものを写しちゃいます。
ベーストラップの姿なのか……?これが……
使ってみた感想
自分の後ろに2台並べて置いてみた結果……
音が前から聞こえるようになりました。
いや、何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、マジでこう思いました。
今までは自分の後ろの壁に反射してから耳に入っていた音がこのベーストラップに吸われて聞こえなくなったことで、スピーカーから直接耳に入る音の割合が増えてこのように感じたんだと思います。
ベーストラップとしての性能はどうなの?
うーん……よくわかんない!
取り敢えず「高域だけ吸音しちゃうせいで低音がボワボワ!」みたいな状況にはなってないので、それなりに下の方まで吸音できてるのかなーと思います。後述する吸音特性の通りに作れた感じがするような、しないような……。
ただ、壁の面積に対してこのベーストラップの面積が狭すぎるため、定在波の改善には至りませんでした。そこまでやろうとするなら壁一面に設置しないとだめですねこれは。
普段は邪魔にならない場所によけてあるのですが、たまにちゃんと設置してから音楽を聞くとマジで音がよく感じるので、頑張って作っただけの性能はあるなと信じることにします。
構造や原理の説明
基本的な構造はこの画像の通りで、木の箱を用意してそこに遮音シートの様な質量のある薄い膜(Limp mass membrene)で蓋をする感じです。
低音が持つエネルギーがこの膜を振動させることで、吸音するという仕組みになっています。この膜と箱の底との間の距離を変えることで吸音する周波数を変えることができます。共振を利用しているので吸音できる周波数範囲は狭いですが、発泡材の吸音材と比べるとかなり薄くすることができ、床面積の消費量を減らすことが出来ます。
今回作ったものは、箱の底近くに膜を貼ってその上にグラスウールを詰め込みまくる、という構造にしました。
こうすることで下記の様な吸音特性になり、かなり幅広く吸音できるからです。
作成風景
以下おまけ
本当は設計に使ったアプリとか、組み立ての細かい解説とかを書くつもりだったんですが、1年以上放置した結果すっかりやる気が無くなってしまったので適当に撮った写真を張るだけにします。
気になることあったらTwitterの方にリプライでもくださいな。
LMMベーストラップに興味がある人へ
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@skatebass0314