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限界独身オタク男性がSIGMAで最も売れないレンズをまた買った話

オタクはすぐ変なものを買う2。

あ、前回の記事(↓)で紹介したモノとは別のレンズになります。まだの人はこっちも読んでみてください。


24-35mm F2 DG HSM | Art


画像は公式サイトから引用(https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a015_24_35_2/)

買ったレンズがこちら、SIGMA Artラインの24-35mm F2 DG HSMになります。ちなみにDGはフルサイズセンサー向けを意味し、HSMはAF用モータの種類を指します (Hyper Sonic Motor)。

24-35mmという広角ズームのため、ズーム倍率が1.5倍とかなり控えめではありますが、その代わりにF2.0通しという圧倒的な明るさを手に入れた、めちゃくちゃ尖ったレンズです。オタク好みですね……(ニチャア
しかもこれは前回の記事で紹介した50-100mm F1.8とは違ってフルサイズ対応レンズなんですよ!
こんなん全カメラオタクが好きに決まってますよね?(ニチャニチャニチャア

大口径レンズ!

50-100mm F1.8の方は85mm / 105mm / 135mmの単焦点レンズがひとまとめになったようなものでしたが、こちらは24mm / 28mm / 35mmの単焦点レンズがひとまとめになったような感じです。「28mmをベースに、画角の微調整が効くレンズ」と言ってる人もいました。僕は現状だと「24mmと35mmを切り替えられるレンズ」としてしか使えていません……。28mm、マスターしたいぜ。

一番売れてないレンズなの?

SIGMAの山木社長が過去に以下の様なツイートをしています。

「『24-35mm F2が当社で一番売れてないレンズ』とツイートしましたが、よく考えたら、(APO MACRO 180mm F2.8を指して)こっちの方が売れてないですね。」

……2番目に売れてないレンズやんけ!
最も売れないレンズはAPO MACRO 180mm F2.8やんけ!

ま、まあ50-100mm F1.8の方も記事タイトルでは「最も売れないレンズ」とか書いておきながら実際には3番目に売れないレンズだったわけですし、売れない度が1つ上がってる分、ヨシとして頂きたいです。

……え?真の最も売れないレンズであるAPO MACRO 180mm F2.8は買わないのかって?

ネット上の作例とかを見る限りでは写りがめちゃくちゃ良く、興味がないと言えば嘘になりますが、180mmの望遠マクロは上手く活用できる気がせず、今はまだ要らないかなあという気持ちです。でも一度くらいは使ってみたいかな。

どういうレンズ?

F2.0という単焦点に近い明るさを持った広角ズーム

24-35mmのズーム範囲

最初の項でも書いたので繰り返しの説明にはなりますが、めちゃくちゃ明るい24-35mmの1.5倍ズームのレンズになります。
ズームなのにF2.0ですよF2.0!!
24-35mmなので、焦点距離的にはスナップとか風景とかに向いてそうな気がします。パースが感じられる24mmから、自然な写りの35mmと切り替えられるのが本当に便利!

デカい

自分の手と比較するとこんなサイズ

最大系が87.6mm、全長が122.7mmとかなり大きなサイズです。

かなり大きなサイズなんですが……APS-C向けの50-100mmよりもフルサイズ向けのこのレンズの方が小さいんですよね。50-100mmはデカ過ぎるだろ……。
そのせいでかなり小さく感じてしまいます。

まあ小さく感じるだけで実際はしっかり大きいんですが。カバンに入れると特に大きさを実感しますね。

重い

940gあります。1kgを切ってます。この焦点距離のレンズとしては重量級ですが、その、50-100mmが約1.5kgあるので……一緒に使ってるとかなり軽く感じちゃって……いやちゃんと重いんですけど……。

50-100mmの方は手持ちで使ってるとかなり疲れますが、24-35mmは500gほど軽いのと全長の短さゆえの重心の近さもあって手持ちでも全然楽に扱えます。いやもしかしてこれも50-100mmと比較しちゃってるからそう感じるだけ?

写りがハチャメチャに良い

ネコチャン

50-100mmと同様に、描写性能のみを突き詰めているArtラインのレンズなだけあって、とにかく写りがハチャメチャに良いです。

具体的にどう写りが良いのかを表す語彙力を持っていないので、実際の写真の方を見て判断して欲しいんですが、なんか色乗りが凄く良い気がします。
ピントピークのキレの良さと、そこから外れるに連れて綺麗に滲んでいくボケの良さは言うまでもないでしょう。

周辺減光が非常に強く出ていますが、これも味かなと思って使っています。このレンズの弱点だと言う人もいますが、個人的には特徴の範疇かなと。上手く活かして写真を撮りたくなる気持ちにさせてくれます。

インナーズーム

インナーズームです。

えっインナーズムなのこれ!?

写真だと分かりづらいので動画も。

50-100mmと同様にこの24-35mmもインナーズームで、どの焦点距離でも全長は変わらず、手持ちで感じられるほどの重心変化もありません。ジンバルに乗せた時にバランスの取り直しが要らないところも良いんですが、個人的にはインナーズームの見た目が好きですね。実は鏡筒が伸びるのはあまり見た目的に好きではないので……。

作りが良い

50-100mmと同様に作りが良いです。まあArtラインなので当然と言えば当然かも。ズームリングやピントリングの重さ、滑らかさは本当に素晴らしくて、動かしてるだけで幸せになれます。

高価いわけではない

Amazon価格で大体10万円に届かないくらい。決して安いとは言えない価格ですが、レンズ全体で見れば普通の範疇に収まってる金額だと思います。
そしてスペックを考えると普通に安い。単焦点3本を揃えると考えても安い。お買い得レンズだと思います(オタク特有のガバガバ理論)。

今挙げた特徴って50-100mmと一緒では?

気がついてしまわれましたか……。実際のところ特徴としては50-100mmとほぼ一緒です。焦点距離が違うくらい。なぜそんなことになってるかというと、まあスペックが焦点距離以外で似通っているからというのもあるのですが、大元のレンズが一緒だからというのもあると思います。

これらの大口径ズームレンズは、18-35mm F1.8 DC HSMというレンズから始まりました。

画像は公式サイトから引用(https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a013_18_35_18/)

APS-C用で、ほぼ2倍のズーム域を持つF1.8通しのズームレンズです。このレンズで得られた知見を元に50-100mm F1.8が作られ、このレンズをベースに24-35mm F2.0が作られたという流れ……だったはず(要出典)。

なんか最近似たようなレンズ出なかった?

28-45mm F1.8 DG DNのことですね。

画像は公式サイトから引用(https://www.sigma-global.com/jp/lenses/a024_28_45_18/)

SIGMAの大口径ズームレンズは結構長い間新製品が出ておらず、「あんまり売れなかったからもう作らないんだろうな……」とみんなが思っていた頃に突如現れたのがこのレンズです。恐らく18-35mm F1.8か24-35mm F2.0がベースなんだとは思いますが、ついにF1.8通しのフルサイズズームレンズが爆誕しました。

24-35mm F2.0と比べると、広角側を若干犠牲にして望遠側の焦点距離を伸ばし、F値も僅かではありますが小さくした感じになります。

かなり気になっているレンズではあるのですが、流石に20万円を超えてしまうと価格的に手が出せません……。

どうしてまた売れてないレンズを買ったの?

noteのネタにしたかった……というわけではありません。

50-100mm F1.8が良すぎたせいで他の焦点距離でも画質を求めたくなってしまったからです。大口径ズームレンズの魅力にすっかりやられてしまいました。

50-100mm F1.8はAPS-C用のレンズのため、画角はフルサイズ相当で75-150mmと、中望遠になります。広角~標準の使いやすい画角のレンズが欲しいな~と思っていたところにこの24-35mmがスッと差し込まれて……買ってしまいました。

望遠端が35mmのため、標準と呼ぶにはちょっと広角過ぎますが、色々と写真を撮ってみた結果35mmでもなんとかなる場合が多く(勿論50mm前後の方がもっと良かったことは多々ありましたが)、最悪の場合でもカメラでAPS-Cクロップをしてしまえば50mm前後まで画角を伸ばせるため、もっと画角を伸ばしたいな~と思った時はそれで対応しています。

実際に使ってみた感想は?

取り回しが良い

どういうレンズか説明した箇所で「デカくて重い」と書きましたが、使ってみると意外と気になりませんでした。勿論50-100mmと比較してしまっているところはあると思いますが、そうだとしても全然普通に使えてしまう重さと大きさなのは事実です。1kgと聞くと結構重そうですが、全長があまり長く無く重心が手元に近いので重さを感じづらいんだと思います。

使っていて心地いい

ズームリングやピントリングがマ~ジで気持ちいいです。結構重めのトルクですが、素早い操作が必要な撮影に使うレンズでも無いですし、その重さを含めて楽しむことが出来ます。

回し心地が本当に良くて何も無くてもついつい回してしまいますが、これが癖になってしまうとなんかレンズの寿命を縮めそうな気がするので最近は意識して無駄に回さないようにしています。まあ自分の使用頻度を考えるとそんなに心配しなくても良さそうな気もしますが、一応ということで。

写りがハチャメチャに良すぎる

50-100mmと同様に写りがめちゃくちゃ良いです。最高。満足の行く写真を量産してくれます。撮った写真は最後にまとめて並べてるので気になる人はそっちも見てね!

周辺減光はマジで凄い

画角やシチュエーションにもよりますが、これくらい強い周辺減光が出ることもあります

周辺減光が凄いと上の方でも書きましたが、本当に凄いです。イメージサークルギリギリなんでしょうね……。周辺減光、僕は好きなので問題ないです。どうしても気になる時はLightroomで補正しますが、できれば上手いこと活用してあげたいですね。

撮った写真

赤城山の大沼
佐渡にて
ネコチャン多め
佐渡の清水寺にて

先日行った佐渡旅行ではこのレンズが大活躍でした。佐渡旅行のレポートは記事にしてるので、写真が気になる人はぜひこちらも読んでみてください。

総評

この記事内ではベタ褒めしましたし、実際にめちゃくちゃ良いと思っているレンズではあるのですが、売れていないという事実がある以上人を選ぶレンズなんだろうなと思います。まあ実際どうせズームレンズを使うなら24-70mmとかのズーム域の方が絶対に便利だろうなとは思います。

でも「ズームレンズの写りに不満があるけど、かと言って単焦点は不便過ぎて……」みたいなことを思ってる人にはバッチリハマるレンズだと思います。興味ある人はぜひ……。

「最近出た28-45mm F1.8の方が良いんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、まあ基本的に買えるのであれば28-45mmの方が良いと思います。重さもほぼ一緒ですし。
ただ24-35mmであれば広角側が少し広いですし、全長も少し短いので一応こちらを選ぶ理由はまだあります。それにこっちの方が安いですしね。実売価格で10万円と、28-45mmの半額以下です。もう生産してないので新品が欲しい場合は急ぐ必要がありますが。

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