限界独身オタク男性が動画撮影のためにSIGMA fpでリグを組んだ話
SIGMA fpのフォルテッシモスタイル!
まず完成形がこれです
で、でけえ~~~~~
レンズのせいでデカく見えてるところもあるけど、それを含めてもデカい!というか本体どこ……?
ちなみにこのレンズについては単独で記事を書いてます。
ということで今回はこの動画撮影システムについて説明していきます。
ちなみにリグ(カメラリグ)とはカメラに取り付ける撮影補助機材の総称を指すらしいです。わかりやすいところで言うと外部マイクとか外部モニターとかですね。
ただし世間一般での扱いを見ていると、ただ外部モニターや外部マイクを取り付けただけではリグと言わないことが多く、カメラにより多くのアクセサリを取り付けるための外部フレーム(カメラケージと呼ばれます)を使った段階でリグと呼ばれることが多いような気がします。
まあこのあたりはカメラリグっていうのを聞いたことが無い人のための説明なので、あまり深堀りしないことにします。
構成概要解説
この動画を真似して組んだので、見ればわかると思います。以上!
……で済ませたら流石に怒られそうな気がするので、ちゃんと書きます。
と言っても動画を参考に組んだのは本当なので、動画を見た方がどういう構成になってるのか理解しやすいと思います。
周辺機器一覧
リグとして組み込んだ周辺機器は以下の通りです。
外部モニター
ハンディレコーダー
SSD
モバイルバッテリー
なんかこうやって書き出すと思ってたより少ない……まあこれらをカメラに取り付けるために色々と組み込んでるからそう感じるのかもしれませんが。
あ、上記動画内では組み込まれているフォローフォーカスですが、重量増加を嫌って今回は使いませんでした。
……嘘です。フォローフォーカスまで買うお金が無かっただけです。
ケージを取り付けて拡張性アップ!
カメラ本体に、ケージと呼ばれる外部フレームを取り付けています。このケージにはたくさんのネジ穴が切られていて、様々な機器が取り付けられるようになります。拡張性アップ!ということですね。
これが無くてはリグ組みが始まりません。いや、勿論これを使わないリグもあるのですが、組み込める機器の数がごく僅かな小規模の構成になってしまうので、かなり少数派です。
L字プレートを90度ズラして装着
アルカスイス互換のL字プレートを本来の向きとは90度ズラし、カメラ後部にL字の短い部分が来るように取り付けています。このL字の短い部分にもネジ穴が切られているため、より立体的に機器を取り付けられるようになります。
カメラ上部に外部モニターとハンディレコーダー
ケージを装着したことによって増えたネジ穴を利用して、より大きな画面で映像を確認するための外部モニターと、より綺麗な音で録音するためのハンディレコーダー(外部マイクの代わり)をカメラ上部に取り付けています。
いやちょっと嘘を言いました。ハンディレコーダーはスペースが足りなくて、fpの純正ホットシューを取り付けて、その上に設置しています。
カメラ後部にSSDとモバイルバッテリー
カメラ後部に来ているL字の短い部分にホルダーを装着し、SSDとモバイルバッテリーを取り付けています。
SSDはRAW撮影時の記録メディアとして、モバイルバッテリーはfp本体と外部モニターの電源として使います。
具体的な使用機器
ここからは具体的に何を使ったかを書いていきます。
その他、使用ケーブルとかダミーバッテリーとか、上記の構成概要では書かなかった箇所も説明します。
カメラケージ:SmallRig 2671
ベースとなるケージはSmallRigの2671というfp専用のものを使っています。fp用のケージは各社から色々出ましたが、多分これが一番コンパクトだと思います。なお現在はディスコン済み。
というか現在(2024/4/14)でも購入できるケージはDark Power Laboratoryのモジュラーケージのメインボディだけだと思います。
今回組んだリグはカメラ上部と底部にネジ穴が切られていれば大抵のもので再現出来ると思いますので、組んでみたい方はこのDPLのケージなり汎用品のケージなりを使えばいいと思います。
関係のない話ですけど、「闇の力研究所(Dark Power Laboratory)」なり「黒魔術設計(Blackmagic Design)」なり、動画関係には日本国内だと中二病全開扱いされるような名前のところが多くて良いですね。僕はまだ厨二病が治ってないので……。
L字プレート:ASHATA カメラL型ブラケット
アルカスイス互換のL字プレートはこれを使っています。自分が購入したのがこれ、というだけで別になんでも良いと思います。中華製っぽくてAmazonでほぼ同じ製品が色んなところから売られています。探してないけどAliExpressにも絶対あるだろこれ。
このL字プレートは本来はネジ1つでカメラに固定するのですが、今回はズレ防止としてネジ2つで固定しました。それ用に追加購入したネジがこちらです。勿論これも何だって良いと思います。
外部モニター:Portkeys PT6
小型で安いモニターとしてよく挙げられるいくつかの定番品の中で一番良さそうだったのでこれにしました。中々多機能で悪くないです。起動が若干遅いのが難点と言えば難点。
モニターをケージに固定するためのモニターマウントです。今回使用したケージにはArri規格のネジ穴も切られていたため、それに対応したものを選びました(DPLのケージにはArri規格のネジ穴が無いので、それを使う場合はモニターマウントは違うものを使って下さい)。水平方向への回転ができないため、モニターを被写体側に向けたりはできませんが、前後方向への角度調整はできるので自分がモニターするだけであれば特に問題はないです。
モニター駆動用のダミーバッテリーです。後述しますが電源として使用するモバイルバッテリーの端子に合わせてType-Cのものをチョイス。普通にバッテリーで動かしても良いと思います。
モニターとfp本体を接続するためのHDMIケーブルはこれを使用。Micro HDMIじゃないものを選ばないように注意!
ちなみにHDMIケーブルはダミーバッテリーのカールコード内に通す形でまとめています。ケーブルが若干スッキリしていい感じです。
ハンディレコーダー:ZOOM H1n
いい感じの外部マイクを探したんですが、エントリーモデルで良さそうな奴はモノラルだったり、ステレオでいい感じの奴は高かったりしたので最終的にはフィールドレコーディングに定評のあるZOOMのハンディレコーダーで最小のH1nにしました。ライン出力があるのでそこからカメラのマイク端子に接続すれば外部マイクみたいに使えるし、ハンディレコーダー側で録音をしておけば、音声のバックアップも取れて便利、なんならレコーダーとして単体で使用しても良いと言うのが理由です。ZOOMのハンディレコーダーは昔から使っているので馴染があったのも理由のひとつです。ただこれを買った直後に新型が出たのは予想外でした。
これがその新型のH1e。今買うならこっちですね。音割れしづらくなってるし。
ちなみにこれはfpにホットシューユニットを装着して、そのホットシューにマウントしています。自宅に転がっていた適当なコールドシューマウントを使ったので具体的な製品は挙げられないのですが、以下の様な安いコールドシューマウントを適当に選べば大丈夫だと思います。
fpとの接続に使うケーブルは適当に安い奴を買いました。
両側がL字で10cm程度のものですが、あまりにもギリギリだったので15cm程度は確保した方が良いと思います。
買ったケーブルが品切れになっていたので、似た仕様のケーブルを貼っておきます。
SSDホルダー:SmallRig 2245
SSDを固定するホルダーはSmallRigのこれを使っています。SamsungのT5専用モデル。ケーブルロック機能付き。これは今でも買えます。
T5以外のSSDを使ってる人はこれを使うのが良いと思います。
SSDとfpを接続するケーブルはこれを使いました。そこそこ硬いので他に良さそうな柔らかいケーブルがあるならそちらを使うと取り回しが楽になると思います。
モバイルバッテリーホルダー:SmallRig BUB2336
動画撮影をするとバッテリーが凄い勢いで減っていくので、モバイルバッテリーとダミーバッテリーを使って外部電源化しています。そのモバイルバッテリーのホルダーがこちら。
結構ゴツくて重さもあるので、薄くて軽いスマホホルダーみたいな物で代用するのもアリかも。
モバイルバッテリーはこれを使っています。Type-Cポートが2つあって、残量を1%単位で表示するLEDディスプレイが搭載されているだけのシンプルなモデル。別にこれに限らず、Ankerとかの適当なモバイルバッテリーを使えば良いと思います。
fpに使うダミーバッテリーはこちら。モバイルバッテリーに合わせてType-Cのものをチョイス。
実際の使用感
以上でリグ構成の説明は終わりなので、実際の使用感を書いて終わりにしたいのですが、それは別の記事に既に書いてしまったのでこれを読んで下さい。レンズの使用感とかも混ざってるけど……まあええじゃろ。
まとめ
初めて組んだリグでしたが、かなりかっこよく仕上がって大満足です。上の方で貼った動画を投稿してくれた方に感謝……。
使用したアイテムは漏れなく紹介したはずなので、再現可能になっていると思います。ケージの入手だけがちょっと面倒かもしれませんが、DPLの奴を買えば大丈夫だと思いますので、気になってる方は是非!
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