省エネで戯れたS21とレギュレーションGの振り返り
はじめに
禁止伝説一体まで入れられる火力インフレ環境のレギュレーションGが終了した。
ここしばらくは本業を軌道に載せるほうにエネルギーを割いていたため、ほとんどもぐっていなかったし潜ってもマスボ上げぐらいまでであったが、8月だったので初心に帰るべく少しだけ戯れてみることにした。少しだけ潜っていたつもりがなんやかんやそれなりに潜ってしまっていたらしい。
使用構築と構築経緯
春先から個人事業主として環境が変わり、仕事の合間にという感じやっていた。何をするのか全て自由であるが、仕事を取ってくるところから何に投資をするのかも含めて全て自分でやらねばならないため、環境分析等のエネルギーはそちらに全部突っ込んでしまっていたため、たまに戯れるにしてもほぼ構築を考えずに潜れるものとだけは決めていた。このあたりが省エネたる所以である。
純粋な強さと結果の追求よりも、今までの経験を活かしやすくして手軽にエンジョイする、というのがコンセプトで戯れることとした。ただし他の方がお勧めされていて、過去作の対戦などで触れる機会がなかったグライオンが食わず嫌いとなってしまっていたため、和解すべく親しみ深い面々の中に混ぜてみた感じの受けループとなった。
ご覧の通り、パオジアン、コライドン等環境に多い陽キャポケモンに不利を取りやすく、無理なポケモンにはとことん無理な欠陥だらけの構築であった。無理なものは無理として、五分五分程度以上のところをなんやかんや頑張った。途中に参加した対戦オフも含めて、とりあえず択をエンジョイできる程度には戦えたようだ。
結果
TNシズネ 27-7 勝率80%(R1818)
TNイッテツ 90-70 勝率56%(R1814)
2つ合わせて117-77 勝率60%
サブのほうは、流れがよかったときに数戦だけしてほとんど勝ち逃げで終わった。メインのほうは無理ポケモンや理不尽ポケモンに蹂躙されだいぶ苦労した。火力インフレのルールながら、とりあえずレート1800という普段通りにやればなんやかんやで普段通りの結果ということが確認できた。
個体紹介とハイライト
ヘイラッシャ
HBぶっぱフェアリーテラスのいつものやつ。今月も多くの火力がおかしい陽キャポケモン達を地の底に沈めた。
ヘイラッシャをもってしても受からないポケモンが割と多いので、信頼はできない。が、頼らざるを得なかったというのが本音である。
一体地の底に葬ったとしても、その後裏にもっとやばいポケモンがいた場合は結局勝てなかったりする。そのあたり強い人の構築はきちんと対策が練られているのを実感した。
ハピナス
いつものトリック受け兼特殊受け。でんきだまをなげつけるハピナス。
でんきだまをなげつけた結果救われた試合が何度かあった。3連麻痺や技外しが重なって相手のメンタルが勝手に崩壊して降参をいただいた試合もあった。交代先のハッサムを燃やしたり、あわよくばやけどチャレンジをしてみるべくかえんほうしゃを搭載していたが、相手をやけどにしたことは月に1回あったかどうかであった。積みあいとなって試行回数増やせたとしても本当にやけどがひけなかった。そういう意味でもでんきだまを投げつけて麻痺をとるほうがいい場合もあるにはあった。
アーマーガア
正直この環境では物理受けとしては非常に厳しいと言わざるを得なかった。それでも使っていたのはやはり推しであり心中枠だったからである。生き方を変えられない不器用の権化。
が、ディンルー、ドオー、カイリューやワダチ等の一部の相手を起点にして積めた場合の詰ませ性能が高かった。一見不利に見える相手でも、アーマーガア一体で全員詰ませられることがあったりしたわけだが、その瞬間がとてもたまらない。
一見地味だが、プレッシャー+ちょうはつは一見地味だが後々相手を追い込んでいたことが何度かあった。忘れられがちで非常に地味だが強い。『みえにくい強みを活かす』という点が本業の事務所運営でも掲げているところでもあり、これで戯れてそれなりにエンジョイできた、というのがやはり精神的に大きい。
ドオー
いつものゴーストテラスオボンのみのちょすいドオー。
みがわり水ラオスがきたときにこいつでテラスをきると降参がもらえる。
毒びしのおかげで試合が決まることが何度もあった。
ムゲンダイナ
剣盾時代からお世話になっているCSぶっぱみがわり3タイプ攻撃のじこさいせいを搭載しないタイプ。アマガサイクルの相手など、この一体で完封したりすることが何度も遭った。貴重なパオジアン、コライドン突破ルートの一つでもある。
のろいゴーストテラスキョジオーンが後半大量発生したが、のろいのタイミングでぶちぬくことができなくもない。できなくもない、というのはまもる絡めてダイマックスほうのpp枯らされると結局突破できないからである。
毒テラスヘドロばくだんであれば、一応半減とはいえキョジオーンのみがわりは破壊できる。
グライオン
このルールで初めてグライオンをがっつり触った。本当にハメ性能が高い。
先にみがわりを張れていた場合であれば、パオジアン相手にもひたすらみがまもし続けることができる。
構築の面子の微調整すらほとんどしなかったが、こいつだけは2回ほどいじった。はたきおとす⇒じごくづきにしたのと、最速でつかっていたつもりが実は最速になっていなかった不具合の修正のためであった。8月下旬にグライオンミラーで初めて気づいたが、グライオンミラーで上からちょうはつを打たれることはほぼ負けを意味するため、本当に血の気が引いた。なお、不具合に気づけた試合は選出が噛み合っていたのもあってなんとか勝てた。
おんみつマントなしでのろいキョジオーンを対処しようとした際は、魂の択に成功した場合はみがわり⇒まもる⇒ちょうはつの流れでそのままTODできるのが強かった。実際塩はダイナで無理やり破壊するか、グライオンでひたすら時間をつぶして最後に一発かすり傷を負わせてTODで勝つかのどちらかであった。
じごくづきのおかげで、ブラッドムーンのないあかつきガチグマを完封する可能性もあったが、判定しようとして対処を間違えると一体もっていかれるので結局は完封することはできなかった。ただし、ゴチルゼルは何度か完封した。初手黒バド対面の場合に、悪テラスじごくづきしてぶん殴ってからのそのままTODすることもあった。
グライオンを使っていてわかったが、意外と弱点がいっぱいある
れんぞくわざ
アンコール
先制技
上からちょうはつ
上からくろいまなざし&ほろびのうた
高火力特殊又は氷技でひたすら押し続ける
わかりやすくこちらも対処しやすいのが水ラオスのすいりゅうれんだであったが、スケイルショット、タネマシンガンも実は非常にきつい。ポイズンヒールキノガッサにタネマシンガンを仕込まれていた場合は、実はグライオンがそのうちに突破されたりするか、突破できずともHP割合でまず負ける。
次のレギュレーションでもグライオンはそれなりに増えるだろうと言われているが、意外と突破手段が割とあるということは覚えておいていいかもしれない。
レギュレーションGの振り返り
総括
8月前半は同じルールの4か月目なこともあり、火力インフレに食傷気味な方が多かったのか、たまに潜っても練度で勝てる場合がそれなりにあった。
月の前半中盤で少し印象的だったのがゴチルゼル。1回だけゴチルゼル出されない試合があったが、だいたい出勤してきた。が、グライオンで逆にはめたり、アマガでちょうはつしたり、ムゲンダイナでそのまま押し切ったりと、経験で押し切れることが多くてそこまで頭を抱える存在でもなかった。
月の後半は、のろいキョジオーンがなぜか爆増していた。キョジオーンをみたらだいたいゴーストテラス呪いしてくるまであった。それだけに動きが読める部分でなんとかグライオンを着地させ択に勝てばそのまま試合終了ということが何度かあった。
きつかったポケモン
パオジアン
コライドン
ミライドン
サイコショック持ち全般
アンコール、サイコショックもちの黒バド
白バド
ギラティナオリジンフォルム
ホウオウ入り受けループ
電気テラスザシアン
両刀ブリジュラス
のろいキョジオーン
はちまき、メガネもち全般
イカサマダイス、スケイルショット持ち全般
ポイヒガッサ
剣舞ちょうはつorアンコールもちのルチャブル、オオニューラ
飛行テラスおんみつマントめいそうほえるあかつきガチグマ
両刀いのちのたま化身ランドロス
などあまりにも多数・・・
最後に
パオジアンはもうお腹いっぱいなので、しばらくお目にかかりたくないというのが本音ではある。
次のレギュレーションHは準伝説やパラドックスポケモンおらず、もう少し多様性に溢れた環境になりそうなので、また戯れに潜れたら潜りたいところである。