ファミコン版『ソロモンの鍵』のBGMのインスパイア元について
テクモから発売された『ソロモンの鍵』というゲームがあります。
以下は基本的にファミコン版『ソロモンの鍵』についての話です。
「テクモ・アーケードゲーム・クロニクル」にテクモのアーケードゲーム音楽を担当した人たちへのインタビュー動画が収録されています。
このインタビューには『ソロモンの鍵』の音楽を担当した
蓮舎通治(はすや みちはる)さん
も出席しています(*名前の漢字表記にはブレがあるようです)。
インタビュー中、蓮舎さんは『ソロモンの鍵』の音楽のインスパイア元に言及しています。
一つはドビュッシーのパスピエ。
もう一つはジャズのインプロビゼーション。
これを念頭に置いてRoom BGM(メインのBGM)を再度聴いたとき、「ああ、なるほど」と感じたのでした。
アーケード版はファミコン版より曲が短く、インプロビゼーション的な部分が存在しません。
あとメインの音楽も良いのですが、エクステンド時の効果音も短いながら非常に印象的です(ここの"Jingle")。
インタビューによるとソロモン開発当時蓮舎さんと、ソロモンの企画者である鶴田道孝さんは"仲良く喧嘩した"ようです。DVDの最後には鶴田さんの単独インタビューも収録されています。興味がある方はぜひDVDをご視聴ください。
ソロモンとは関係ないのですが、蓮舎さんは『ゆめこの大冒険』というサイレント映画の音楽も担当したそうです(DVD中1時間32分ごろで言及)。自主制作映画のためか、トレイラー含めてネット上で動画は見つけられませんでした。
An Interview with Michitaka Tsuruta, creator of Bomb Jack and Solomon's Key
(*「テクモ・アーケードゲーム・クロニクル」ではないですが、鶴田さんへのインタビュー動画です)
パスピエに関する余談ですが、ドラクエ1のフィールドBGMがパスピエと似ていると言われることがあります。
【了】
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