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【設備屋さん必見】こんな配管はやったらだめ

https://youtu.be/ljjAIjnYmJM

はい
どーもエスカンです
今回は絶対にやってはいけない配管ということで
やっていきたいと思います。


この動画を見て下さってる方は恐らく水道に関わる職業の方や
現場でばりばりお仕事されている方だと思います。

そんな方に質問なんですが
誰しも新人さんの頃はこんな経験なかったですか?

「正解は教えてくれないけど、間違えたらめちゃくちゃ怒られる」

これはある意味当たり前なんですけど
前回の動画でちらっと言ったんですが
この業界、管材業界は正解があるようでない
と言いました。 

でも!!
実は絶対にやってはいけない間違いはあるんです。

なぜなら現場には常に危険がつきもので
間違えたことをしてしまうと事故やケガにつながりかねません。

なのでこれが正解っていうのはないと思うんですが
逆に「間違えたことをしない」っていうのが正解ともいえると思います。
なので
先ほどの文章を要約するとこうなります
先輩
『明確な正解はわからないけど、絶対にこれは間違いだからするな』
という意図があると思います。

なので今から紹介する絶対にしてはいけない施工は
ほんの一部で
プロからしてみたら当たり前に知ってることばかりの内容です。
でも
意外と知らないこともあると思うのでぜひ見ていって下さい

全部で7こあるので先に言います

絶対にやってはいけない水道設備の施工

  • 1つ目はトンボ配管

  • 2つ目は二重トラップ

  • 3つ目はクロスコネクション

  • 4つ目はrネジにgネジ

  • 5つ目は黄銅継手の地中埋設

  • 6つ目はナットの締めすぎ

  • 7つ目は接着剤を乾燥させないでの通水


この動画はこの7個について
解説していく動画になりますので
最後まで見てもらえれば

なぜこれがダメな施工なのか
これをしてしまうとどういう危険があるのか
が簡単にわかる内容になってますので
ぜひ最後までご覧ください。

そしてこのエスカンチャンネルでは
こういった水道設備に関するマニアックなネタを
毎週投稿していきます。
新人さんはもちろんですが
今更人に聞けない職人さんにも分かりやすさ重視で作っていきますので
まだしていない人は
どうかいまのうちにチャンネル登録の方よろしくお願いいたします。

では早速本題に入っていきます。

まず1つめ
【トンボ配管】


トンボといえばこの形ですよね
名前どおりの形で、こういう配管を想像できると思います。
普通のチーズを使った分岐配管でなにが問題?
って思う方もいると思います。

これはずばり水の流れる方向が問題なんです。
写真のように下から水が流れてきたら
T字路にぶつかり、左右に水が分かれていくんですが
ここって水がもろにぶつかって
ここにめちゃくちゃ負担がかかりますよね。

なので物理的に水の流れる効率も悪いし
継手にとっても負担がめちゃくちゃ重たいんです。

水の気持ちになってみても分かると思います。
普段運転で、T字路の交差点があった時必ず一時停止をすると思いますし
事故もめちゃくちゃ多いんです。

なのでこの一つ目のトンボ配管は
こうやって分岐したり、こうやって配管を分けてあげることが
水にとっても効率が良いし、継手にとっても優しい配管になるんです。

この水の効率が悪くなるっていう面で
同じなのは次に

2つめ
【二重トラップ 】


これもめちゃくちゃ有名というか
この業界なら常識中の常識なんですが
でもそのことは知ってるだけで、気づかぬ間に二重トラップになってしまうというケースもあるのでご紹介します。

まずそもそも二重トラップなんですが
本当にそのままなんですが、トラップがこういう感じで二重になってしまうことを二重トラップって言います。
二重ってなんかいい響きかもと思うんですが
ここでの二重は本当に最悪の意味になってしまいます。

トラップっていうのは簡単に言うと
空気が非常に重要な役割をしていて
全てこの空気を有効的に活用しているからこそ
普段の生活で何不自由なく水が流れていったり
匂いが上がってこないという活躍をしています。

でもこの先にもう一つトラップができてしまうと
空気の逃げ場が無くなりますよね?

そしたらどうなるかって言うと
水がスムーズに流れなくなって、お風呂の水が流れにくくなって
ボコボコ言ったり
トラップの水も(封水って言うんですが)
次第に無くなって匂いが上がってきたりしてしまうんです。

これが二重トラップのダメなとこなんですが
なんとなく分かって頂けたでしょうか?

ではなぜそういうことを分かりながらも
二重トラップになってしまうかなんですが
例をご紹介します。

例えば
業者さんが一番悩みで多いのは
元々ユニットバスじゃないお家を
ユニットバスにリフォームした際に
最近のユニットバスにはトラップが付いているので
お風呂のトラップと、地中のトラップ桝とで二重になるケースです。

これに関してはもう既に対策商品は出ていて、通気口付きの蓋などを取り付けることで
空気の逃げ道をつくることで防ぐことは可能ですが

気づかなかったり、まだまだ知識が無く知らない人もいるので
排水時にぼこぼこ言っていたら注意が必要です!!
原因はその他にも
逆勾配になっていたり
排水管がたわんでいたり
異物が詰まっていたりと
本当に様々な要因があるので
原因はこれだ!とすぐに分からないのも
二重トラップのややこしいポイントです。


3つめ【クロスコネクション】


これは日本語では誤接続っていう意味で業者さん達はクロコネとか略して呼んでます

これは、ふつうの水道の配管と井戸などの水道意外の配管とをつなげてしまうことを言います。これは法律でもダメと決まっていますし絶対にやってはいけません。

それはなんでか【もし井戸水とかの水道意外の液体が逆流してしまった場合 広範囲にみんなが飲んでる水道に悪影響を及ぼすから】です

蛇口をひねったら茶色の水が出てきたりしたらと思うとぞっとしますね

ではどうすればいいのかって言うとシンプルに配管を分けて蛇口を付ければ問題ないです。要は蛇口を一緒にせずに井戸水なら井戸の蛇口普通の水道はそれだけの蛇口っていう風に分ければいいんです

具体的にどんな間違いが現場で起こっているのか


ちょっと昔の資料にはなるんですが

こういった井戸配管との接続であったり
工場の冷却水配管と本管の配水管とをつないでしまって425戸が被害にあったりと
事故が起きてしまっています。

理由としては
先ほどと同じように
認識不足や無資格者の人が施工をした!
などの理由があげられているので
なおさら
こういった僕の発信は大事だってことを
わかって頂けたでしょうか?


後半

どーもエスカンです
では今回は前回に引き続き
絶対にやってはいけない配管施工7選の
4つ目から参りたいと思います!

ちなみに前回の動画を見ていない人は
管材業界なら誰でも知ってるような
内容をやってますので見てほしいと思います。
では早速ですが

4つめ【rネジにgネジ】

さあここからも
どんどんマニアックになってきました

皆さんついてこれていますか?

これはアルファベットだったら分かりにくいので
テーパーネジと平行ネジと言います。

これでもまだ分からない方も見てくださってるかもしれないので

そもそもこのRネジとかGネジって何?っていう人
に関しては
このショート動画を参考にして頂きたいですし
また初級編の動画も作っていきますので
今日はとりあえず組み合わせとして
ふさわしくないって言うことだけ覚えていてください。

では実際に
どんな場面で起こることがあるかと言うと

それは特に給湯器やエコキュートなどの
機械本体についているオスネジと
フレキ接続や樹脂管継手のナット接続する時の
平行メスネジとの組み合わせです。

こんな感じで給湯器には樹脂のオスが出てくることが多いんですが
でもそのネジがテーパーネジ(Rネジ)と言って
この袋ナットのネジとあまり相性は良くはないんです。

いまいち明確な正解は分からないので

これは結構意見が別れると思うんですが
施工上は暗黙の了解で
フレキや袋ナットを接続しても問題はないんです。

ですが
経験上、そのネジから漏れることがあったお客さんを複数人知っているので
良かったら対策だけでも聞いていって下さい。

実は
SANEIさんのカタログにも
こういう風に書いていて
本体がテーパーネジで来る前提で
これで変換して下さいねーって書いてるんですよ。
材料屋をやっていても
あまり出る商品ではないですが
気になる方は実際にこれを使ってる方もいるということです。

なのでめんどうだとは思うんですが
こういう部材もあるので
ぜひ活用してみるのもおすすめします!

でもなぜテーパーネジなのかは疑問のままなので
だれか詳しい方いたら教えてください。

5つめ
【黄銅継手の地中埋設】

これもかなり用語がマニアックなんですが
この材質に関しては特に科学の勉強に近いかもしれないです。
そもそも黄銅継手と青銅継手っていうのは
管材業界ならよく聞く代表的な材質の一つです。
ややこしいのが別名があり
黄銅=真鍮
青銅=砲金と呼びます。

これは必ず忘れるので
なんか別名あったよなぐらいで覚えてもらえればいいです

黄銅継手は大体ですが銅が60%、亜鉛が40%で構成されています
身近なところでは、5円玉が同じ黄銅製となります。

そして青銅継手は銅が90%近くを占めていて
あとは鈴や鉛ちょっとなどで構成されています。
身近なものはと言うと・・・

そう、10円玉です。

なんとなく黄銅は黄色がかっていて
青銅は青みがかってるので新品なら区別はつくと思います。
汚れたらほぼ分からなくなりますけどね。

そして本題の
黄銅継手をなぜ埋設したらダメなのか?に関してなんですが
先ほど言った亜鉛の成分がかなり関係してくるんです。

実はこの亜鉛がかなりやっかいなのが
水に弱くて土の中に入った水分によって
腐食をおこしてしまうんです。
腐食=漏水
ということになってくるので、絶対にやってはいけないんです。

この良くない現象は【脱亜鉛腐食】という名前なんですが
メカニズムとかは結構難しい用語ばっかりなので省略します

とにかく青銅程の亜鉛の量なら大丈夫で
黄銅は亜鉛が多いから埋設がNGということになっています。

価格的にはもちろん黄銅の方が安いので
これぐらいまあいっかと思ってなのか
知識が無くてなのかは分かりませんが
漏水の原因が土を掘ったら黄銅だったということは
珍しくありませんので
もしこれを機に知った方は周りの方や新人さんにも教えてあげて下さい。

そして砲金は
黄銅か青銅か覚えていますか?
本当にこれはよくごっちゃなるんですよね。笑


6つめ
【ナットの締めすぎ】

これはもう初歩の初歩ですね
さっきまでマニアックな話をしていたのに
急に当たり前の話になって落差すごいとおもうんですが

意外とこの初歩が忘れていたり、つい安全のためにと
力を精一杯振り絞って締める新人さんも少なくないと思います。

僕が知ってる割ったことのある事例を一つ紹介すると
MDジョイントっていうのがあるんですがそこのフランジ部分
をインパクトで締めている時に
50A以下なら小さいので
気を付けないといけないんですが
最後にパキっといったというのは聞いたことがあります。

やっぱりインパクトは思ったより閉まりすぎてしまうので要注意です

皆さんがしたことのある
こんな経験やあんな経験も教えてほしいですね
コメントで教えて下さい!

特に小さいサイズや傷をつけられない器具だったりした場合は
慎重に焦らず施工していきましょう!


7つめ
【接着剤を乾燥させないでの通水】


これも本当に初歩のことなんですが
焦りがゆえにおきてしまう地味な失敗なんです。
これのどこがダメなのかというと
塩ビ管に接着剤を塗ったあとに
すぐに水を流してしまうとどうなると思いますか?

接着剤が固まり切らずゼリー状になってダマになってしまうんですね
少しなら大したことないかもと思うかもしれないですが

そこまで大きいダマにならないとしても
ちりも積もれば山になるってことで
少量いいやっていう人は接着剤を塗りすぎるかもしれません。
そんなべったべたな状態で水を流すと

これって実は、2つ目で紹介した
【二重トラップ】になる危険があるんです。
原因が色々あるといった
異物のつまりの部分ですが、こんなんでつまりの原因になってしまうと嫌ですよね。

もちろんこれだけじゃなくて
バルブやフィルターの詰まりの原因にもなります。
結局水の流れの効率が悪くなって悪循環になってしまいます。

そして実はもう一つ危険が隠れていて
接着剤を塗りすぎると
【ソルベントクラック】という接着剤が固まりそこから亀裂になることもありえるので
焦って多く塗りすぎない、早く水を流さない、ということが
大事だということを気を付けて頂きたいと思います。

まとめ


では7個全て簡単解説を終えました。
自分からしたら
壮大な勉強会の資料をつくったかんじなんですが
時間にしてしまえばたった20分もいかない内容でしたが

みなさんはどうでしたか?
全然物足りないと思うのか
もっと深堀してほしいと思うのかどうなんでしょう?

今回の動画も本当は一本で行きたかったのですが
どうしても編集に時間がかかってしまい2週になってしまいました。

もっと質の濃い内容をお届けできるように
まだまだはじまったばかりなので
頑張っていきますね。

あと気づいた方もいるかもしれませんが
この内容自体はインスタでも投稿したことがあって
今までで一番バズった投稿なので、タイトル自体は皆さんも
興味があるんじゃないかなと思って作成しました。

そして最後に
全てのミスに共通ポイントを探すとするなら
やっぱり認識不足が一番多いと思います。

なので僕自身もまだまだ知らないことだらけですし
少しでもお役に立てるように
頑張っていきますので

管材の勉強系ユーチューバーとしてこれからもよろしくお願いいたします。





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