ゴーイングフラットの生活
久しぶりに書きます。
ゴーイングフラット(両胸切除後、再建なし)の生活も数年経ちました。
通常はカップ付きキャミソールを着ています。
カップの中には何も詰めないので、時々カップが反転して片胸が凹んだ状態になります。化粧室に駆け込み、直して何とかなっていますが、そろそろブラカップ部分をしっかり固定したキャミソールに移行しようと思っています。無印のオーガニックコットンのキャミソールの質は文句ないのですが、ブラトップ部分がゴーイングフラット仕様ではないのです…。
家の中ではキャミソールなしで直接Tシャツを着はじめました。最初はストンとしたシルエットに違和感があり、なかなかカップなしでいる勇気がなかったのですが、最近はお風呂の後は直Tシャツです。締め付けがなく開放的です。
温泉に行く時は、大浴場にも行っています。端で背中を向けて入ることが多く、他の方がいらっしゃると早めに上がってあまりゆっくりしません。温泉は夫婦で行くので、女湯にはいつも一人で行きます。同性の知り合いと温泉に行くことは、まだ今の私の状態ではしないと思います。気を遣ってしまいそうです。知らない人の中で入るくらいが丁度良いです。
ゴーイングフラットだという事を伝える必要がないので、周囲に乳房切除した事は特に話していませんが、2箇所だけ伝える場所がありました。
一つ目は人間ドックの心電図。「服を胸の上まであげてくださーい」と言われた時に、「私乳がんの手術で両胸切除してますので」と伝えています。必要がないかもしれませんが、何となく胸を見る前に心の準備をしてもらった方が良いかな、と考えて伝えています。ご担当はプロなので動揺する事なくペタペタと平らな胸に計測器を貼って、胸の部分をタオルで覆ってくれます。
もう一つはアロママッサージの時です。私は決まったセラピストさんの所に定期的に通っていたのですが、乳がんになってから足が遠のいていました。先日久しぶりにお伺いした時に、お伝えしました。もちろん胸を直にお見せする場面はないのですが、ショーツ以外何もつけない状態なので、横になってタオルをかけてもらう場面で平らになってしまいます。状態をお伝えした上で、水着のブラをつけさせてもらい、背中のマッサージの時は外して、それ以外は水着をつけて施術してもらいました。気にならずリラックスして施術を受けられたのでリクエストしてよかったと思いました。知り合いだと何故か平らな胸を見られることに抵抗があるようです。そう思う自分の感情を優先させたいと思います。
いつか外をフラットな胸にぴったりとしたセーターやTシャツで歩けるようになるのでしょうか。平らな胸が映えるデザインの服をいつか作ってみたいです。