予防切除手術を受ける
予防切除を受ける事を決め主治医に伝えると、手術説明、検査と通常の手術と同じルートを辿りました。
私は乳がんになった対側乳房の全摘と卵巣・卵管の予防切除を同時に受けることを選択しました。全身麻酔が一度で済み体への負担が少ないと思ったのです。
卵巣摘出は腹腔鏡手術です。
入院後、主治医が様子を見にきてくれました。外来ではクールな女医さんですが、メンタルを含め調子を気にしてくださっているのがわかり、お気遣いが嬉しかったです。今回も何も不安を持たずに手術を受けられる状況を整えて頂き、本当に有難く思います。
今回手術前に気になったのは腹腔鏡手術に伴う浣腸でした。
説明資料に「前日浣腸」とさらっと書いてあり、麻酔より、手術より衝撃でした。
物心着いてからした事がなかったので、年度も看護師さんに本当にするんですか、えーーベッドでするんですか、と浣腸について聞いてしまい、苦笑いされました。。
そこ気にする?と思われたと思います。
手術は5時間程度だった気がします。乳がんの全摘手術の時と同じく、術後1週間程度で退院しました。
開腹よりは楽なはずですが、お腹が結構痛かったです。あと頭痛が続きましたが、これは全身麻酔の影響だと思います。
退院後、2週間で大体手術前と同じ位体は動くようになり、お腹の痛みもおさまりました。
以前入院で同室になった方が、子宮がんの後、乳がんの手術で入院されていて
「子宮て外からよく分からないから取った時そんなに気にならなかったんだけど、乳房切除って結構くるわね」とおっしゃっていました。
確かに卵巣切除は外から小さな小さな傷跡があるだけで、実感がありませんでした。乳房切除跡はさすがに術後シャワーを浴びる時は少し気合いを入れてから見ましたが、最初の手術ではしばらく傷跡を見る事ができなかったのに比べれば、普通に見る事ができました。何事も慣れるんですね。
再建をしていなかったので、今回の手術で胸は平らになりました。比較対象の胸がなかった事もそんなにショックを受けなかった理由かもしれません。
胸が豊かな人ほど気になるかもしれません。
病理結果は問題なしで、ひとまずホッとしました。予防切除の際に10%位の人はオカルト癌が見つかるそうです。
コロナ禍での手術でしたが、全てがスムーズでした。病院、先生方、スタッフの皆さんの使命感とお仕事に感謝です。
術後は、新たな生物になった気がしました。