当たり前だけど手術は眠っているうちに終わる

全身麻酔が点滴で落ちてくるのを眺め
手術室の天井の電気に目を移すと
次の瞬間名前が呼ばれ、手術が終わっていた。

手術で大変なのは医師と看護師さん、
バックヤードで検査等をする技師さん達である。
私はただ、寝ていただけだった。

3時間程の手術が終わったら病室に戻り
しばらく寒さや体の違和感でうーんうーん言っていたが眠ることはできた。
定期的に看護師さんが様子を見にきてくれる。
安心感の中で、不安なく具合が悪い状態でいられた。

当日はシャワーも食事もナシ。翌朝から普通に食事ができる。
食事制限がないので、普通食をいただく。
主治医の先生が毎日様子を見にきてくれて安心する。
外来の担当曜日以外はこんなに忙しくされているのだなぁと思う。

退院前に体液を外に出す為につけていたドレーンを抜く。シュルッと痛みがなく抜けていった。
点滴もそうだが、チューブや針は体に入った後は痛みがないのが不思議である。
臓器と同じように存在しているだけなら感知しないようにできているのか。

手術で患者ができるのは、体調を整えておくことくらいである。
あとは信頼する専門家にお任せする。
手術前にもらった麻酔の説明書に
あなたとチームになって医療スタッフも一緒にがんと戦う、と書いてあった。
有り難かった。

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