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iU(情報経営イノベーション専門職大学)准教授としての活動とアウトカム

iU准教授の活動とアウトカムについて一度まとめないといかんと思っており、ようやく色々見えてきたことと、時間ができたためnoteにUpする。

担当領域

私が担当するクラスはビジネスフィールドリサーチというクラスで、ケーススタディを通じて論理×クリティカル思考を徹底的に鍛える事がポイントである。私の母校であるグロービス経営大学院で行ったケーススタディのクラスの形を大学生にアレンジをした内容である。半期で30コマあり、15回×2時間連続、というなかなかハードなクラスである。

クラスの内容は、Day2以降、ほぼすべての回で事前予習課題があり、それらをクラスの前に提出し、2コマの授業を通じて1つのケースをほぼすべての時間をグループワークに費やし、様々なIssueについて議論、発表をしてもらう。
ケースは、身近な生活に近い簡単なものからはじまり、グローバル企業や日系企業、ベンチャー企業や大企業、のケーススタディを行う。
クラスを通じて得られる内容は、説明責任を果たせる力である。生成AI時代に最も重要視されている、解像度高く、自らの言葉で説明しきれるというスキルが高まる。大学時代にこのようなクラスを受けられるのは本当にラッキーだなーって自分でクラスを提供していて感じる。

私が担当するもう1つのクラスは、ゼミである。
ビジネスフィールドリサーチの上位成績者が、さらにその力を磨く場所である。具体的には、デジタルサービスをリサーチ、企画、設計、構築、営業活動、運用と、すべてのプロセスを体験し、サービスを作り、そのプロセスを卒論とするクラスである。
エッジの効いたサービスを作ることも大切だが、それより重要視しているのはサービス開発のプロセス全体を学生時代から体験をすることであると考え、そこを重視したゼミにしている。

歴史

2021年 ビジネスフィールドリサーチ(2年生)
2022年 ビジネスフィールドリサーチ(2年生)、ゼミ(3年生)
2023年 ビジネスフィールドリサーチ(2年生)、ゼミ(3年生、4年生)
と、門下生が増えてきつつある。
※ビジネスフィールドリサーチは複数の教授と助け合い進めている
一方で、他の仕事の影響もあり来期にビジネスフィールドリサーチをできるか決まっていない点が最大のIssueである。

アウトカム

まずBFR。
授業のコンテンツやノウハウを蓄積でき、品質の高いクラスを提供することを継続できている。

ここにiUの価値の源泉が保存されている

学生の提出物がすべてナレッジとして蓄積されている。
いつでも振り返りできるので、学生にとって大きな資産となるであろう。

このフォルダに生徒の血と汗と涙が入ってる

次にゼミ。
Study Buddyという生徒支援サービスを作った。
企画〜運用まで、ゼミのサービスチームがすべて自ら行った。私はあくまでもメンター役。進める上での事前スキルを、ゼミでInputした位である。

Study Buddy 生徒支援サービス

価値の源泉

私が担当するクラスの価値はおおきく2つある。
現役バリバリの民間組織の役員クラス(今は2社)の人が准教授としてガチで授業を持ちサポートをしてくれる点である。これはある意味唯一無二ではないかと感じている。
次に、クラスの進め方である。
miroを使い、クラスのLogがすべて可視化され残っている。つまり、サービス開発について卒論を書く際に、それを見れば卒論を書けるということである。

授業のホワイトボードの抜粋

今後の展望

今年度からゼミ生が3年生、4年生がそろう。
4年生には、3年生に対して授業をできるくらいになっていて欲しいため、そのようなTrialをしたい。
また、現職(JTB 執行役員、GovTech東京 理事)で抱えているビジネス課題をテーマに、サービス開発をしてもらえるか考えてみたい。
知識を得る機会が山ほどある現代において、社会人の先輩達が体験をしていないサービス開発を、リアルな環境の中で体験できることは、今後の大学生の未来を明るく照らし、チャレンジし甲斐のある未来を自らつくれるようになると確信している。

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