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サステナブルについて真剣に考えました。


こんにちは、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)社長の加福真介です。

写真は海を見つめる我が家のフレンチブルです。

今週はWMHグループでサステナブルウィークを行っており、真剣にサステナブルについて考えました。

経済的にサステナブルであること

会社を持続的に成長させることについて書きたいと思います。

最近IPO(株式の新規上場)について調べています。
とは言っても、父を含む創業者の方々からバトンを受けた事に責任を持ち、支えてくれている人たちを絶対に裏切りたくないのでたいので、会社の株を売って金持ちになりたいという気持ちは微塵もありません。
ただ、2020年に大きな赤字を出してしまい、社員には負担をかけ、関係者には心配をかけしました。
2021年度はなんとかコロナ前の状況に戻す事ができましたが、もう繰り返さなくて済むようにしたいです。大きな波がきても会社が潰れないようにしたい、社員が幸せな人生を送れる会社でありたい、私が引退した後も存続し続ける会社であって欲しい、と今まで以上に強く考えるようになりました。

その為には、現状維持を目指すのは絶対にダメだと思っています。事業環境が変わる中で、サービスの質を高めるのはもちろん、今の事業を変革し、新しい事業を産む。そうやって世の中の課題を解決できるようにどんどんチャレンジし続ける会社である必要があると考えています。

以前は、ひたすらクライアントや業界、社員の幸せだけを考えていられる状況を作る為には株主をあまり増やさず自由度を持って経営した方がやりやすいという気持ちが強かったのでIPOに後ろ向きでした。

しかし、IPOによって財務基盤を強化することで、事業を発展させて顧客の望むサービスを届け続けること、社員がやりがいを持ってチャレンジを続ける環境であり続けることを担保できる可能性を感じ、まずはしっかり調べて2030年までの中で検討していきたいと思っています。

ただ、最優先事項は以下の三つです。

  • 人と企業に愛され続ける会社であること

  • 社員に愛され続ける会社であること

  • 社員が幸せな会社であること

財務基盤はその為のパーツの一つであり、最重要テーマではまったくありません。
大事なことは、透明性が高く公平公正な経営を行い、多様な社員が夢をもって活躍できる環境をつくり、クライアントや業界の発展に向けて真摯に挑戦し続ける正しく強い企業を皆で創っていくことです。

世界中の人と企業をファッションで繋ぐ、人を中心としたファッション企業に総合支援を行う会社を目指し、その想いに共感した人がどんどん集まって全員経営をしていくことでWMHは存続していけると信じています。

そしてそれら全ての土台となるのは、ファッション業界の発展であり、社会や地球環境に関する課題に向き合い、解決していくといった本質的なサステナビリティを目指すことです。会社を存続する為に経済的にサステナブルであることも必要ですが、それは上場によって満たされることでは絶対になく、志を同じくする仲間とともに社会や環境課題に向き合って真摯に行動した結果、人と企業に愛されて経済的にもサステナブルになるという順番だと思います。

そうやって正しく会社が発展する過程で、資金力を加えて仲間を増やし成長スピードを速める手段の一つ、それが上場かもしれないと思っています。

売上目標を作って成長し続けることも、生産性を高めて社員の報酬水準や働く環境を改善し続けることも、すべては本質的なサステナビリティの為であるべきです。

株価を上げることを最優先に考えるような経営の先に、社員や社会に支持される未来など絶対にあり得ません。そしてそれは経済的にもサステナブルではないということだと思います。

本質的にサステナブルであるということ

仕事のやりがいにおいて、成長しそれに見合った評価や報酬を得ることは重要です。

志を同じくする仲間と仕事に取り組んで目標や夢を達成していくことは会社という組織の醍醐味です。

そして、それらによる働く喜びは人や企業、社会の役に立っている仕事をしているのだと胸を張れて初めて、持続可能なものになると考えています。

私たちWMHらしく、WMHならではの社会や環境への貢献とは何か、を考えていきたいと思います。

私たちが貢献したいと考えているファッション業界は、サステナビリティにおいて課題を抱えています。

  • 商品を作る過程で出るCO2による温暖化

  • 綿花の殺虫剤による土壌汚染、マイクロプラスチックのよる水質汚染などの環境破壊

  • 水資源の大量使用による飲み水の枯渇

  • 年間9700万トンの繊維が廃棄されている
    リユースやリサイクルが進んでいない。

  • サプライチェーン上における人権侵害(強制労働、違法条件による労働)

  • 毛皮製品による動物虐待

ファッション業界の使命は人々の生活を豊かにすることですが、これらの課題を放置していてはファッションを心から楽しんでもらうことはできません。ファッション業界はこれから大きく変化していく必要があります。

多くの問題は商品の製造過程で起きていますが、一方で日本のファッション業界の多くの会社は商品を国外で作っています。
外資系企業はもちろん商品を輸入して売っていて、日本のアパレル企業も商社やOEM会社を通じて商品を海外で作っているケースが多いです。
WMHも商品を作っている会社ではありません。
ただ、取り組むべき事がたくさんあります。

素材を作る会社、縫製を担当する会社、それをマーケティングし販売する会社が別々だとしても、業界全体で力を合わせていけば解決できます。
また、海の向こうで世界は繋がっており同じ地球に住んでいるので、海外とも連携していくべきです。

WMHは特にマーケティングや販売をお手伝いする仕事を多くしているので、消費者と接する機会が多い会社として果たせる役割が沢山あると思います。
商品をリペアし長く愛用したり、シェアリングやリユースの浸透、需要予測による作り過ぎや廃棄の抑制など、消費者とともに取り組むべきことで解決できることがたくさんあります。
消費者のファッションへの向き合い方に大きな影響を与えている販売員へサステナビリティに関する教育を行なっていくことも推進していくことの一つです。

ファッション産業はその時代を反映しながら、芸術や社会的なメッセージを込めて商品を創造し、人々の暮らしに影響を与えてきました。
ファッション業界が変わっていくことによって、人々のライフスタイルが変わり、世界をもっとサステナブルにできるはずです。

WMHは1200社のブランド企業や小売企業をお手伝いしており、言い換えるとたくさんの会社と協業ができるユニークな立ち位置の会社とも言えます。
業界全体が情報を共有し手を取り合って大きく変わっていくことにおいても貢献できるように邁進していきたいと思います。

ファッション業界は人で成り立っています。
人を感動させることができるのはアルゴリズムやAIではなく、創造性や共感力を持った人にしかできません。そして人には心があります。ファッション業界で働く人が幸せでなければ消費者を幸せにはできませんし、WMHで働く仲間が幸せでやりがいを持ち続ける事ができなければファッション業界の人や企業に持続的に貢献ができません。

だから、本質的にサステナブルな会社になる為に、まず社内にサステナブルなの考え方を浸透させる必要があります。
サステナビリティの観点でまず社員にとってより良い会社となる為に、人と企業にもっと貢献できる会社となる為に、全員経営で取り組んでいくようになることが一丁目一番地になると考えています。

今週はサステナビリティウィークと銘打って全社員でサステナビリティ取り組みへの理解を含め、活動を促進する為に有志のメンバーが様々なイベントを実施してくれています。
そして7月には現在のサステナビリティプロジェクトメンバーを中心に1年間取り組んできた活動をレポートにして仕上げます。
来期からはサステナビリティ委員会を正式な経営の諮問機関として設置し、経営の最重要テーマに据えてサステナブルな成長を目指していきます。

小さな一歩でも、みんなが一歩踏み出せば大きな力になる。
昨日より今日、今日より明日、正しい方向へ一歩一歩前進する様に努力し続けることがサステナビリティに繋がるのだと考えています。

人とともに、環境とともに、成長していきたい


ファッションを通じ社会や環境の課題解決に取り組み、共鳴してくれる仲間が増え、ともにより良い会社を創っていく。

そうやって、サステナブルな会社を目指していきます!








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