カミサマから贈り物

僕はカミサマから何でも食べることが出来る口を貰った。

食べたいと望めば音でも言葉でも食べることが出来る。

僕には長年付き合っている彼女がいる。
彼女は僕を愛しており、いつも愛してると言ってくれる。

僕は彼女が好きだ。
彼女は言った。

「世界で一番貴方を愛してるわ」

君の言葉を口にし、舌で転がした。
独特な苦味、腐りかけの肉のような強烈な匂いがした。

僕好みの味だった。

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私はカミサマからよく聞こえる耳を貰った。

聞きたいと望めば骨の奥の心臓の音も心の声もも聞くことが出来る。

私の家には犬がいる。
彼は私の嘘を鵜呑みにし阿呆みたいに私にじゃれつく。

私の太腿に頭を擦りつける彼の心の声に耳を澄ましてみる。

「君の股を今すぐ裂いて孕ましたい」

なんて馬鹿な男、待ても出来ないなんて。
躾のしがいがあるお馬鹿さんが嫌いじゃないわ。

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