Vegan-November
1か月、ヴィーガン(菜食主義)してみることにした。主な目的は3つ。
① 環境に配慮した食事に本格的にチャレンジしたいと思ったから。
② 動物性の食品をとらないことで、自分の体調に何か変化があるか知りたいと思ったから。
③ 学校のキャンペーンでキッチンが全面協力のため、チャレンジするにはもってこいだと思ったから。
① 環境に配慮した食事にチャレンジしたいと思ったから。
デンマークにきて、多くの人がナチュラルにベジタリアンやヴィーガンであったのに驚いたのがなんだか遠い昔のように感じる。それほどに、いつのまにか周囲にベジタリアン・ウィーガンがいることは当たり前という感覚になっていた。
元々のヴィーガニズムは、“人間は動物を搾取することなく生きるべき”といった主義から始まっているようだけれども、私の周囲の人々は、動物保護の観点メインが半分、環境保護の観点メインが半分、といった感じがする。
私がチャレンジしたいと思うメインの観点は、環境保全。
大学3年生のころにサステナビリティの授業をとってから、食にまつわる環境汚染の問題について勉強してきたものの、自分の生活に落とし込むことはなかなかしてこなかった。
(あまりの汚染具合にドン引きして、牛肉を食べる量は自然と減ったけれども…。)
人間が広げすぎた畜産業は、環境を想像以上に汚してしまっている。
それを知っていたものの、目の前で何かとてつもなく深刻な環境破壊が引き起こされているわけでもないし、肉も魚もおいしいし、重要なたんぱく質源であるし、何より自分の習慣を変えるというのは面倒なことで、何となく今まで通りの生活を続けてきた。
こっちにきて、“なんで環境問題に強い関心があって肉食の問題点も知っているのにベジタリアンにならないの?”といった純粋な質問をされたことが何回かあって、なんでなんだろうな。って単純に思った。
自分が肉を食べないとめちゃくちゃ幸せな気持ちを味わえない味覚なわけでもないし、出されたから食べている、というのが正直なところ。
今環境のために何をしていますか、という問いに対して、小さく何かをしていたとしても、食のことが頭をよぎり続けるのにも、ちょっと嫌気がさしていたりもした。
だから1回、ここでちゃんと向き合おう。やらないならやらないで、やらない理由を自分で見つける必要がある。そう思って、ちょっとお試しでチャレンジしてみようと思った。
② 動物性の食品をとらないことで、自分の体調に何か変化があるか知りたいと思ったから。
私はアトピー持ちで、且つここ数年コリン性蕁麻疹というのに悩まされている。生理痛もひどい。科学的根拠があるのかないのかも分からないけど、動物性の食品が体に悪さをしているとか、乳製品が体に悪さしているとか、小麦が体に悪さしているとか、いろんな話を聞いてきた。
いったんあるカテゴリーの食べ物をとらないでいてみる、というのはいい実験かもな、と思ったのも大きな理由の一つ。
あと、必要以上の脂質をとらなくなることで痩せたりもするのかな、とも思ったり(笑)
③ 学校のキャンペーンでキッチンが全面協力のため、チャレンジするにはもってこいだと思ったから。
一人の先生が、1か月だけ環境保護のためにヴィーガン試してみようと思うんだ。という話を生徒に持ちかけて、おそらく半分を超える生徒がサインアップした。そこで学校のキッチンが全面協力。ヴィーガンメニューシェフまで雇って始まった。自分で代替を考えスーパーで迷いながら買い物する負担はやはり大きいけど、これならめげずに続けられそうと思った。
① の時に、食にまつわる環境問題や社会問題を知っても行動に移すことは難しかったといったが、その後できるだけ有機野菜を使った食べ物や、加工食品を使っていないもの、オーガニック製品などを選んできた。だがしかし、いかんせん値段が高いのと、日本だとそういった食材・食事を選ぶだけで一苦労。この、学校から提供される環境の中で、チャレンジするのは、ハードルが低く、今チャレンジせずしていつやる?!という気を持たせてくれた。
といった理由から1か月ヴィーガン続けてみようと思う!どんなヴィーガン料理があるのか、ちょっとした実験のつもりで楽しめたらよいな。
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最後に
・私の中でのヴィーガンの目的は、環境汚染への加担を少し少なくする、というところがメイン。本当は、ずっとヴィーガンを続けていく、というのが一番自分の目的を果たすのだろうけど、おいしいものを食べて満たされる幸せは本当に代えがたい。(特に日本に戻って、日本食特有のだしを手放すというのはなかなかハードルが高すぎる。)
だから、細々とでも今後も続けていくこと、そういった持続性をもっていたいから、無理ないようにチャレンジする、というのもモットーにしたい。
このヴィーガン生活を無理にストレスフルに続けて、もう二度とヴィーガンなってたまるものか!!ってなったら本末転倒。。
・環境配慮するんだったらプラスチックとか二度と使うな、矛盾だ矛盾――!って指摘されたりすることが頻繁にあると思っていて、それは、“だったら、そんなこと言われるんだったら、もう環境にやさしいこともう何もやりません!”ってなってしまう人が増えてしまうとも思う。だから、みんなが細々とでも持続的にやれることが大切で、全部を白黒つけなくてもいいんじゃないようにしたい。
・ヴィーガンをチャレンジする方も、チャレンジしない人を責める要因はないと思う。環境への配慮が必ずしも食から、というわけではないし、食からでも違ったアプローチ方法はたくさんある(フードマイレージを気にするとか)。環境配慮することだけが、社会への貢献ではないというのも頭に入れておきたい。(もちろんベースとして配慮することは大切だと思うけども。)
ヴィーガンとは、とか、ベジタリアンとは、というのもまた勉強がてら投稿できたらよいな。