ためになる有料予想の選び方・後編

2019年7月22日 17:24

おはようございます。

前編の続きです。

もちろん無料だし、サポートとかもよくわからないのでいりません。

前編のはじめにも書きましたが、この記事は有料予想を否定するものではありません。前編読んで頂いていれば承知かと思いますが。

後編ではこんな予想、配信者に気をつけようという注意点を書いていきます。前編に続き少し長くなってしまったので、読むの面倒という人はEndキー押して一番下の見出しのまとめだけでも見ていって下さい。もう一度書いておきますが、私は有料予想を購入したことがないため、完全に独断と偏見で書いているので参考程度に。

・券種が明記されていない

これは言わずもがなかと思いましたが、念のため最初に書いておきます。

レースごとに馬名だけ(もしくは理由も)が書いてある予想けっこうあるんじゃないですか？知らないですけど。当然単勝狙いなのか、馬連の軸なのか、三連単の頭固定なのか、買う券種によって予想自体が全然変わってきます。予想の半分くらいはこのパートと言っても過言ではないでしょう。券種の指定をしないで、結果に合わせて後から馬連○倍的中！三連単万馬券的中！などと騒ぐ手法ではないかどうか、見ればすぐわかると思うので注意しましょう。よく批判の対象になっている△△◎で三連単的中！とかいうのと同じ手合いのものですね。

・推奨理由が明記されていない

これも当然なのですが念のため書いておきます。

馬名、馬番、買い目だけが書かれているもの、けっこうあるんじゃないですか？知らないですけど。なぜその馬を狙うのか？他の馬との兼ね合いは？展開は？調教は？地力は？言い出したらキリがないくらい競馬の予想のファクターって多岐にわたると思うんです。私のような勉強目的で予想を買う場合は、その予想のロジックが分からなければ買う意味は全くありません。ただ単に予想に乗りたいだけの人の場合もなぜその予想に至ったのかという部分が見えないと自分でアレンジして買うこともできないだろうし、たとえ予想が優秀だったとしても、「有料予想」という商品としては粗悪品と言わざるをえません。

話は逸れますが、上記の単に予想に乗りたいだけの人について、前編でも書こうとして削ったのですが、ここに書いておきます。他人が予想した買い目をそのまま買うこと自体は否定というか、やろうと思えば誰でもできることなので仕方のないことだと思いますが、そこに何の学びも伴わないのであれば、馬券を買い続ける限りおそらく負けがかさむだけなので競馬自体やめた方がいいです。競馬は自力の予想のレベルアップを図れない者は絶対に勝ち続けることができないギャンブルです。勝てる予想のロジックが頻繁に変化するためです。あと他に有料予想の最大のデメリットもここにあって、それは馬券の成否を他人のせいにできるということです。この人の予想で外れたんだから仕方ない、自分が思ってた馬はちゃんと来たのに、など自分に対して外れた時の言い訳がしやすくなってしまいます。ただ増減しているのは間違いなく自分のお金です。完全な他人本願でお金を増やしたいだけなら競馬ではなく投資信託でもやった方がいいんじゃないですかね。

ここまでの2つは当然というか、おそらくほとんどの人が感じていることでしょうし、わざわざ書くほどでもなかったかもしれません…。続けます。

・頻繁に誤字脱字や書き間違いがある

中にはえ？そんなことでと思う人もいるかもしれませんが、私はこれけっこう大事なことだと思っています。麻雀やポーカーなどの対人ギャンブルならいざしらず、こと競馬においては大雑把でプラスになることは1つもありません。しかも商品としてお金をとって書いたものを売っているのなら尚更、神経質なくらいでちょうどいいです。今まで見かけたことがある中では馬番の書き間違え、京都と阪神、盛岡と水沢など同地区の別開催の書き間違え、酷いものだと大井の新馬で能試の時計と馬体重を見間違えてるものがありました。時計と馬体重は言うまでもなく、馬番と馬名がずれているとどちらが真かも分からないし、開催も本当に理解して予想しているのか疑問になってしまいます。人間なのでたまにミスするくらいなら仕方ありませんが、頻繁に見かけるようならもうその人の予想は買わない方がいいです。私がもし買っていて1度でもそのような書き間違えを見かけて訂正も何もされなければ、その時点で買うのをやめる検討をします。

・期待値という言葉を使う

これは競馬もパチスロもやるという人に見られがちなのですが、馬券において期待値という概念は存在しません。私も昔パチスロで稼いでいた時期があり使いたくなる気持ちも分かるのですが、パチスロというものは究極的に単なる期待値の積みゲーであり、競馬とは全く異なるギャンブルです。パチスロの場合は機械的に試行に対するリターンの確率が確定しているため、その平均から期待値が算出できます。競馬の場合はオッズでリターンの量は確定しても確率(的中率)が確定していません。よく100回やれば99回はこの馬が勝つなどの表現がありますが、それはただの主観、もっと言うと思い込みに過ぎません。パチスロで機械割105％の設定4の台を等価の店で丸1日13時間打ったら(約700回転≒2000枚)×13時間×0.05で1300枚=26000円勝ちというのが確定しています。もちろん1日だけならもっと勝ったり引きが悪ければ大負けしたりするかもしれません。でもそれを千日とか1万日とか試行を増やせば必ずその数値になります。対して競馬で前述のような99％勝てると自分が予想している馬を100レースくらい買い続けても、極端な話1度も当たらない可能性もあるのです。突き詰めれば競馬というのはゼロサムゲーム、当たるか外れるかでしかないギャンブルです。例えば単勝1.1倍とかの断然人気の馬がいて、その馬と勝つ可能性は同等以上だと予想している2,3番人気の馬の単勝がおいしいという意味で期待値が高いと言っているケースであれば、言葉の本来の意味とはちょっと違いますが、競馬の考え方としては合っています。そうではなく、結果として逃げた馬を買ったのだから期待値は稼げたとか、10レース資金均等で買って10倍以上を当てて云々かんぬんぬかしている輩は、そもそも競馬というギャンブルを勘違いしているか、自分の予想の根拠が希薄なのを意味のない数字を出してごまかそう、騙そうという意図のある嘘つきのどちらかです。信用しないようにしましょう。

・自分が配信したためにオッズが安くなったと言う

これもよく言っている人いるんじゃないですか？知らないですけど。たしかに売上の少ないところでいうと日曜の金沢、佐賀などは単勝の売上が1レース50万円程度になることも珍しくなく、数万円買っただけでオッズが動くことはままあることです。例えば金沢で単勝の売上が50万円のレースでぴったり2倍だった馬を5万円買うと1.76＝1.7倍に下がり、10万円買うと1.6倍に下がります。しかし控除率は言うに及ばず、各競馬場の売上も普通にネットでレースごとに誰でも確認できます。計算も小学生でもできるような計算式です。さらに言うと上で挙げた日曜の金沢は極端な例で、平日や他の地方なら少ないところでもだいたい200万円以上の売上はあります。そのレースの売上が事前にわからなくても曜日と開催数からだいたいの予想はつきます。というかそんな予想もできないようでは馬の予想はもっとできないでしょう。中には馬券購入は○○円までにして下さいとか書いてる人もいるみたいですが、はっきり言うとレベルが低すぎてお話になりません。もし自分が配信したことでオッズが担保できないのであれば、結局その予想の回収率は低いのですから、その馬、そのレースの配信はやめるべきだし、元の予想が単勝なら買い目を変えて馬単や三連単にすればいいだけの話です。有料予想家に限らず数万から数十万単位での打ち込みはたまに見かけますが、上手い人は買うタイミングや競馬場ごとの売上から予想できるオッズの反発もちゃんと計算して買っています。今まで見かけた中で一番酷いものだと中央の準オープンかなにかのレースで自分が配信したためにオッズが下がってしまいました、と言っている人がいました(笑)いったいいくら買ったんでしょうね。このように自分が売った予想のリターン(オッズ)に対して件のようなことを言っている人は、中央も含め各競馬場がどのくらいの売上なのか知る少しの手間も惜しむ怠け者か、小学生レベルの計算ができないバカか、予想のレベルが低いか、自分の予想を誇大に見せたい嘘つきか、のどれかです。信用しないようにしましょう。

他にも何かあった気がしますが、思い出せないのと長くなったのでこの辺にします。まとめると