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『アットホームな職場』のシグナリング

みなさん、こんにちは、こんばんは。S.Kと申します。

アットホームな職場

求人などでよく見かける『アットホームな職場』という言葉。
実際に働いてみないことには職場の雰囲気なんてわからないものですが、企業側としては少しでも「働きやすい」「人間関係良好」をアピールするために、『アットホームな職場』と記載します。

「おー良さげな職場じゃん!」と思う求職者は多いのでしょうか?

『アットホームな職場』と聞くと、終業後や休日の付き合いが頻繁にあるイメージが強いです。
飲み会や対話式のコミュニケーションが好きな人であれば良いでしょう。こういう人にとっては、この『アットホームな職場』は有効に働いています。
一方、「家でゆっくりしたい」とか「家族を大事にしたい」という人の場合は正直アットホームな雰囲気は苦手ということがありますので、この『アットホームな職場』が避けられる原因となります。

また、最近では、この『アットホームな職場』がブラック企業のシグナルとして働いてる可能性があります。ブラック企業が使うイメージとして世間が認識してしまっている場合です。

Googleでアットホームな職場で検索してみるとサジェストはこちら。

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うーん・・・。

ブラック企業が使うイメージとして世間が認識してしまっている場合です。

と書きましたが、まだブラック企業が確実に使うというわけでは無さそうです。まぁ、正直『アットホームな職場』なんていうのは求人票からはわからないので、なるべく面接なり、会社訪問して見極めるしかなさそうです。

シグナリング

さて、そろそろタイトルにあるシグナリングについて。
情報の非対称性のある状況では、情報を持つ側、持たない側で戦略的な駆け引きを行います。

情報を持つ側(企業)が情報を持たない側(求職者)に情報を開示、またはその情報を示す行動を取ることをシグナリングと呼びます。

企業は『我が社はアットホームである』という、求職者が知らない情報を与えてます。こういう意味では、シグナリングと呼べるのではないでしょうか。
しかし、ここで求職者が『アットホーム』に対して、「雰囲気いい会社なんだな」と思うか「ブラック企業の代名詞じゃん」と思うかでこのアットホームは機能したりしなかったりします。

スクリーニング

別の観点の話をします。
『アットホームな職場』でこの企業が欲しがる人材が、『飲み会や対話式のコミュニケーションが好きな人』だったり、問題を起こさない人、和を乱さない人、などが読み取れます。

こう言う意味では、上記のような人材を欲しい、それ以外の人はいらないと、篩(ふるい)をかけています
これは、シグナリングと言うよりは、スクリーニングの機能になります。
スクリーニングとは、情報を持たない側が何らかの仕組みで、情報を持つ側から情報を引き出そうとします。ここでは、企業が上記のような人が欲しいが、求職者の情報(属性とも言います)がわからない。

そこで、『アットホーム』と記述することで、アットホームな職場を好む人、すなわち『飲み会や対話式のコミュニケーションが好きな人』だけを選ぶことができます。

以上、シグナリングやスクリーニングについて語りましたが、いかがでいたでしょうか。僕は現実社会のことを分析するためにゲーム理論を学んできましたが、理論も好きなので、いずれもう少し厳密なことを記事か動画にしたいと思います。

では、また。別の記事でお会いしましょう。


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